【人間関係】注意し合える関係は素晴らしいが、そのリアル~注意でなく〇〇〇~#226
おはようございます、tamamioです(^^)皆さん、最近注意されたことはありますか?当然ですが、注意されるのは嫌ですよね。
ある程度の大人である皆さんが嫌なのですから、子どもはもっと、注意されるのは嫌い。大人に注意されるならまだしも、子どもに注意されると、怒りさえ覚える子もいます。
今回は「子どもが子どもを注意すること」のリアルについて発信します。
1「友達を注意してあげて」という指導はしません
私は小学校教師です。皆さんが子どもの頃「友達を注意してあげてね」「注意し合えるのが本当の友達」などと言われたことはありませんか?
私は「友達を注意してあげて」という指導はしません。
その理由ですが、それがいじめにつながるからです。
思い出してください。皆さんの子ども時代、注意される子はいつも同じ子ではありませんでしたか?整理整頓ができない、ちょっとどんくさい、そんな子です。
そして注意する子はしっかり者の優等生。最初はそれを見ていた周りの子も「この子に注意することはいいことなんだ」と優等生に追随します。
結果、子どもの中に「注意する→される」の関係が出来上がります。
互いに注意し合う関係というのは、確かに素晴らしいです。ただそれは「対等で信頼関係のある間柄」でのこと。
多くの場合、そういう関係は出来ておらず、一方的に「注意する→される」の関係になりがちです。子どもの中に上下関係ができること。それはいじめのきっかけに十分なり得ます。
2 注意を装った「いじわる」が始まる
私は例年「お友達を注意しなくていい。注意は先生の仕事」と言い続けてきました。今年は1年生の担任で、まだそこまで指導する必要はなく、注意の指導はしませんでした。
が、やっぱり必要!と思う出来事がありました。
勤務校では、週末の運動会に向けての練習真っ盛りです。そこでも「どんくさい子」はやっぱりどんくさく、上手に整列できません。(※あえて「どんくさい」と表現します。わかりやすく。ごめんなさい!)
そんな時、後ろの子が「こっち!」と腕をぎゅっと引っ張ったのです。
その時、見てしまった。腕を引っ張ると同時に「ぎゅ~っ」と爪を立てるのを。そう。こうして「注意」を装って、少しずついじわるが始まるのです。
もちろんその後、教室で「子ども同士で注意はしなくていい」との指導をしました。
3 注意でなく、〇〇〇あげてほしい
反面、相手に言いたいことを伝えるのは大切です。「今は静かにしてほしい」「今は座った方がいい」。コロナの今なら「マスクをしっかりつけてほしい」など。
我慢する必要はないし、要求を伝え、身を守ることは必要です。
ただ、そういう時に、きつい口調や大声で伝える必要はないのです。普通に伝えればいいのです。
「友達を注意しないでいいんだよ。注意は先生の仕事。みんなは、友達に優しく教えてあげてね」
もちろん、一度指導しただけで、できるものではありません。「静かにして!」と大声で注意する子もまだいます。(これは私が悪い)
そもそも、手本であるはずの私がしょっちゅう注意しているので、子どもが真似するのも当然です。まずは私が改めねば・・・。
それでも、楔(くさび)にはなったはずです。こうして一つ一つ学級に手を入れて、「良い集団」に育てていきます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!今まで言われたことと、きっと違いますよね。でも、リアルに繰り広げられる光景は、こうなのです。だからこそ、子どもは面白いし素晴らしいのですが(^^)
では、今日も素敵な一日を!ありがとうございました!