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【子育て】「あなたはどうしたい?」この一手間が子どもを育てる ~工藤勇一校長先生の記事より~
おはようございます、tamamioです(^^)
今日は、『プレジデントFamily2021春』の工藤勇一校長先生の記事から、私が昨年から意識している「子どもへの声かけ」について発信します。
1 トラブル相談で「あなたはどうしたい?」と聞く
子ども同士のトラブルは日々起こります。ぶつかった、足を踏まれた、という些細な(?)ことから、「無視された」「サッカーをしていて文句を言われた」という深刻なトラブルにつながるものまで。
些細なトラブルの多くが「コミュニケーション不足」であることが多いので、当人同士を呼んで、状況を聞いて、「ごめんね」で済みます。
しかし、後者のような「人間関係絡み」のトラブルは簡単には済みません。
そういう時に、私は冒頭の「あなたはどうしたいの?」と聞くようになりました。もちろん、こんな聞き方を自分で編み出せるはずもなく、何かの本で学んだことです。ただ、どの本だったのか、どなたの主張なのかは、申し訳ないことに忘れてしまいました。
そして、「どうしたいの?」と聞くようにしてから、「どうしてほしい」が言えない・わからない子が本当に多いことに驚きました。
本来、解決したいトラブルがあって教師に相談に来たはずです。「最終的に、どういう方向にもっていきたいのか」を、心に秘めて相談に来たはずです。でも、言えない。というか、分からない。
2 「どうしたい」が言えない子どもを作った大人
でも、思い返すと、私たち周囲の大人が「そういう子ども」を作ってしまったのです。「どうしたいの?」を知る前、トラブル相談があった後、すぐに相手の子を呼び、事情を聞いたり、仲を取り持ったりしていました。
そうです。困ったことを大人に言えば、大人がベストな選択をして、解決をしてくれたのです。子どもは「自分がどうしたい」かという意思をもたなくても、勝手に大人が何とかしてくれたのです。ああ、反省・・・。
もちろん、「どうしたいか」が自分でも本当に分らない、どうしていいかわからないから相談、ということもあると思います。なので、私はいくつか選択肢を提示しています。
「無視された」という相談の時には「どうしたい?また仲良く遊びたい?それとも、しばらく遊ばないでおく?」
また、「話を聞いてもらいたいだけ」という子もいると思うので、「どうする?相手の子と話し合う?それとも、話を聞いてもらったから先生が様子を見ておく、にする?」と聞くこともあります。
多くの場合「仲良く遊びたい」「話し合いたい」と子どもは言うので、そうして初めて相手を呼ぶようにしています。「結局相手を呼ぶんでしょ?」「一手間増えて大変じゃない」とも取れますが、この一手間が大きな成果を引き寄せる、と信じて続けています。
3 工藤勇一校長先生『プレジデントFamily2021春』
『プレジデントFamily』はご存知でしょうか?都市部の教育熱心な親御さん向けの、家庭教育雑誌です。内容は、中学受験、勉強、英語・ITなどの新しい学力観を取り上げていて「リアル・二月の勝者」が展開されています。
我が家とは別世界ですが、教師という仕事柄、こういう情報を知っておくことも大切かなと思い、時々購入しています。今回の特集は「子育て新常識ベスト100」で、齋藤孝さん、池谷裕二さん、高濱正伸さんたちが「子育ての最新の知見」を述べています。
その中で、私が一番注目したのは工藤勇一校長先生です。東京の公立中学校校長時代「学校の当たり前」を次々に改革し、学校を、生徒を、保護者を変革させた校長先生です。工藤校長先生の記事に、以下のようにありました。
主体性を失ってしまった子を変えるために、問題が起きるたびに私たちが繰り返し使ってきた三つの言葉があります。(中略)
二つ目は、「じゃぁ、この後、君はどうしたいの?」です。(p43)
あれ?これは私が昨年から言ってた言葉。工藤校長先生の本から学んだ言葉だったかな?
そう思って、自宅にある工藤校長先生の本2冊、対談・インタビュー記事をまとめたドキュメント本を読み返しました。私の見落としかもしれませんが、『プレジデント』以外に「どうしたいの?」は登場しませんでしたが、再読し、子育て中の皆さんに激しくおすすめできる本があったのでご紹介します!『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』(SB新書)です!
保護者向けに書かれているので、とっても読みやすく、また親しみやすい内容になっています。p169の「部屋の片づけが苦手」話は大爆笑!夫と2人で「うちの息子(小5)じゃん!」と言っていました。どなたにも、思い当たる節があるはずです(^^)
今回は、私の教師話&工藤勇一校長先生の書籍の紹介になりました。
工藤校長先生の本は、本当に良い、そして面白いので、一度手に取って読んでみてください!
では、今日も素晴らしい一日を!
ありがとうございました!
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