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【子育て】How Toで、子育て問題はどれくらい解決できるか~答えはわずか〇%~#367

おはようございます、tamamioです(^^)先日、「子どものために、親や教師ができることは限られている」という発信をしました。

今回は、親や教師が使う「How To」で、どのくらい問題解決できるかについての発信です。

1 春から教壇に立つ方へ、おすすめ本

本日の参考文献はこちらです、ドン!

我々TOSS教師のバイブル『授業の腕を上げる法則』の続編です。本書は「授業の原則八カ条(技能編)」「新卒教師のための新五カ条」などがあり、春から教壇に立たれる方にはぜひ読んでいただきたい一冊です。

ちなみに、私が毎年この時期に読み返す教育書は以下です。

・ 授業の腕を上げる法則
・ 続・授業の腕を上げる法則
・ 子どもを動かす法則
・ 学級を組織する法則
・ いじめの構造を破壊せよ
・ 教師修業十年

すべて向山洋一氏(学芸みらい社)

3月は、終わりであり、始まりの時期でもあるのです。

2 How Toで解決できるのは7~8%くらい

さて、本書に次のようにあります。

「教育」という仕事の中で、技術によって解決できることは、ごく小さいものにしか過ぎない。

p12

教育でも子育てでも、「こうすればできる!」「神テク」などの「How To」を求めがちです。でも、そういう「技術」で解決できる範囲は限られている、と向山氏は述べます。

(前略)「7~8%」ぐらいだと思う。10%はいかない。教育技術・方法ができる範囲なんてそんなものだ。

p13

例えば、幼い子どもに「正しい箸の持ち方」を身に付けさせたいと思ったとします。そういう時、まず「エジソン」を購入された方は多いと思います。私もそうでした(^^)

この「エジソン」が「技術」「How To」にあたります。エジソン箸を渡して使い方を教えれば、子どもが正しく箸を使えるようになるかと言うと、そうではないですよね。

エジソン箸が解決してくれるのは、わずか7~8%で、残りの93%は別の要素が必要、ということです。

エジソン箸だけ渡して済むなら、話は楽なのですが・・・。ちなみに年中娘はエジソン箸を卒業しましたが、未だに正しく箸を使えません(- -;

3 残り93%の要素は愛情?根気?それとも

では、正しく箸を使えるようになる、残り93%の要素は何か?皆さん、何だと思われますか?

「親の愛情」でしょうか。それとも「親の根気」、「励まし」、「子どものグリッド(やり抜く力)でしょうか。

「もちろん『ご褒美!』」と答える方もおられるかもしれません(^^)

残念ながら、全て違います。残り93%の要素は、これらではありません。

4 愛情は有り余るほどある。それでも解決できない

「愛情」では問題は解決できない、と述べました。これを向山氏が紹介する「京都の青年教師からの手紙」を引用して解説します。

(前略)現在の私が欲しいのは、子どもへの愛でも教育への熱意でもなく(そんなものはありあまるほどあります)、一にも二にも教育技術です。

p15

そうなのです。親としても教師としても、子どもへの愛情なんて「有り余るほどある」のです。それでも問題を解決できず、教育技術や「エジソン箸」を求めるのです。

でも、そういった技術が解決できるのは、ほんの7~8%程度。残りの93%は、次回発信します!

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

では、今日も素敵な一日を!


私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。