物事を別の角度から眺めること
GW最終日、長男と一緒にサッカー観戦に行った。かろうじて日帰りで行ける距離にあるアウェイのスタジアムへ。
長男が熱烈に応援しているサッカーチームのホームグラウンドには可動式の屋根があり、雨天の時にはすべて閉じるので選手も観客も濡れない。
ところがこのスタジアムは違った。屋根がないスタジアムなので野ざらし状態、その上球技専用スタジアムではなく陸上トラックもあるので、観客席からピッチが遠いのだ。サポーターには過酷な環境だ。
その日は予報通りの大雨だった。そこまで熱烈なサポーターではない私だったけれど、冷たい雨の降りしきる中レインコートを着込み、見様見真似で長男とともに拳を突き上げ、手を叩き、唄い飛び跳ねた。しかし、応援していたチームは負けてしまった…。
長男はさぞ悔しがるかと思ったが、試合結果を案外すんなり受け入れているように見えた。
とはいえ、やはり悪言は止まらなかった。悪言の矛先はスタジアムだった。設備がなっていないとか、アクセスが悪いとか…。あなたがそんなこと言っても仕方ないし、聞いている人はみんな不快に思うよ、といつものようにたしなめるのだが、やはり止まらない。
散々罵った後、「っていうか、ここのサポーターって大変やな。雨が降ればびしょ濡れになるし、駐車場も遠いし。チーム強くてもこのスタジアムじゃ気の毒やわ。」と言ったのだ。
そう!その捉え方こそが大切だと思う。
物事を別の角度から眺めること、相手の立場に立ってみること…。
これまでできなかったことができた瞬間だった。
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