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自分が見つけた「神さま」を知ってもらいたい」/【スナック滝・本日オープン】

「発信ができないとツライ。自分にとって発信することは息をするように自然なこと」

編集者やライターって、基本的に「これ、面白かったよ」とか「こんなことがあったよ」を誰かに知ってほしい欲が強い人だと思っています。私、たままいも今年に入り、いろいろ思うこともあり「毎日noteを書こう」と一瞬頑張りました。

しかし、「〆切に遅れそうな原稿」があると、プライベートの発信はどうしても後回しになりがち。それでもライターなら〆切間近の原稿さえなければなんとかなりますが、何本も何本もチェックしなければいけない原稿を抱える編集者だと、なかなか気軽な情報発信ができません。

「目の前の原稿に全力で取り組みたい。でも発信したいことが発信できないと、それはそれでストレス」と悩みを抱えるのは、現在ウェブメディアの「現代ビジネス」で編集を務める滝啓輔さんの言葉。あ、冒頭のセリフも、滝さんです。

参考:『滝啓輔が「現代ビジネス」で担当した記事まとめ

上阪徹さんのブックライター塾や、宣伝会議主催の「編集・ライター養成講座」無料講座など、数々のセミナーやイベントにも登壇されている滝さん。元祖・発信する書籍編集者として、2009年の日本実業出版社時代からブログ発信を続けられています。

さらにさかのぼると、編集プロダクションで編集者としてキャリアを歩み始めた時代には、毎日24時頃会社のパソコンから、個人ホームページの日記(お宝的)を更新し続けていたそう。投稿数の累計は軽く1000記事(!)を超えたのだとか。

しかし、2017年秋に現職に移られてから、書籍とウェブメディアの時間感覚の違いと戦う日々。「本日、校了!」の大きな解放感を味わうひまもありません。

それでも、取材で聞いた記事には使えないこぼれ話や、日頃考えていることなど、発信したいことはたまる一方。「発信できないストレス」ばかりが募ります。

そこで、滝啓輔は考えた(カンブリア宮殿風)。

「自分で書けないなら誰かに書いてもらえばいいのでは。でもただお金を払って書いてもらうのは何かが違う。ライターのたまご的な人に無料で書かせるのも搾取しているみたいでイヤだ。ミニイベント開催して、レポート記事にしてもらう…。違う。何かが違う」

滝さんがプライベートでとくに発信したいことは、自分が見つけた「神さま」の話。日々仕事で会う人、プライベートで遊びに行った場所で交わった人。そんな人たちから学んだことを、言うなれば「神さまの教え」を記録するように、残したい。

別に、いまは自分が「神さま」になる気もなければ、「他人の神さま(他人が憧れる人や、リスペクトするもの)」をくさすためだけの発信はしたくない。

「神さま」の話は、仕事の発注先の人々に役立つこともそこそこある。つまり、「ライター」に役立つノウハウ。そこで、お金を介したやり取りを成り立たせるのは、ある意味簡単です。

しかし、滝さんとしては、「お金を介さない、もっとクリエィティブな方法を追求したい」(滝さん発言ほぼママ)

例えば、 「よい原稿は、うまい豚汁に似ている」と現役編集者が断言する理由 (中村かおりさんnote)や、「リスクの取り方」を間違えてはいけない(イネ子さんブログ)のように、自分の発信内容を誰かにまとめてもらえるのもいい。

でも、もっと何か仕組み化はできないか。
お互いに提供できる「スキルの交換」のような、何かうまい形はないのだろうか。

とりあえず、人を集めてみよう。よく分からないけれど、募集してみたら何人か手を挙げてくれた。とりあえずやってみるか。

と、漠然としたままとりあえず見切り発車で開催が決定した「スナック滝」。

都内某所でひっそりと開店し、滝さんが思ったことを怒涛のように話して、周囲の人間は負けじとその話を掘り下げていく。そして、これぞという話は「書記」が書き残す(予定)。

はたして、そこでどんな「神さま」が見つかるのか。

記念すべき、本日オープンのスナック滝、第1回目のテーマは‥‥、

「恋愛」


くしくも本日、6月21日は「スナックの日」(お菓子のほうだけど)。どんな話になるのか、書記を通じてどのようにまとめられるのか。「不定期開催予定」は、どれほど実現できるのか。

乞うご期待!

  

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