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#082 住みたい街のドッグイヤーが増えた話(東欧3カ国旅行記その2)

こんにちは!マルタのタマルです。
鉄は熱いうちに打て!ということで、連続投稿です。


Festung Hohensalzburg(ホーエンザルツブルク城)

前日が4時起きとかだったので、この日は12時間半ぐらい寝てから(笑)、ホーエンザルツブルグ城へ向かいました。

お城に入る前の軽食屋さん。朝早くてまだ空いていない
マップがデジタルで配布されていたのありがたかった

世界史を習った人なら誰でも覚えている「憤死」で有名な「カノッサの屈辱」の報復を恐れて建設した防衛施設だそう。1077年に建設されたあとも様々な領主によって拡張・軍備が強化され、未だ一度も侵略されたことのない堅牢なお城らしい。現在のような姿になったのは、それから800年後の1848年だそうで、世界遺産に指定されています。

中はとても広々としていたのですが、ひとつひとつ大変わかりやすい平易な言葉(文字があるのはドイツ語/フランス語/英語/中国語の4か国語で、たまに映像で解説があるところは日本語もあった)で説明されていたのが好印象でした。

圧巻だったのは黄金の間/領主の間!!!

天井が一面青く、夜空みたいな装飾がされている
写真じゃ良さが伝わらないよ~!

本当に美しい広間でした。当時は大司教が使用した広間だったらしいのですが、現在はコンサートホールとして使われているらしい。いいなぁ。
天井の「青」は今は褪せたような色になっているのだけど、それには理由があります。建設当時に使用されていた青は「アズライト・ブルー」で、高価で貴重な青い顔料だったそうなのですが、改修されるときにウルトラマリンブルーが上塗りされたそうです。この青も、ラピスラズリを粉にして得られる大変高価なものらしいけど、アズライトとウルトラマリンは化学的になじまないということが当時は知られていなくて、このせいで今の色に変色してしまったそうなのです(ここは日本語で解説があった)。
「高価」であることにこだわるとこんな事が起きるのね……!と、なんだか愉快な気持ちになりました。建設当時のピカピカな青の天井も見てみたかったなあ…それはそれは美しかっただろう。

それ以外の部分は、博物館のようになっていました。

お城を守った武器など。軍服などもたくさん展示がありました
うつくしい
お城の敷地内にある教会
いい天気だったな…
朝はあいていなかったテラスで朝ご飯!おいしかったな~これ

なかなか見どころ満載のお城で、とても気に入りました。展示の仕方もひとつひとつ気が利いていましたし。大変おすすめ!

降りるときはケーブルカーで!

Makartsteg(マカルト橋)

ザルツブルグの旧市街と新市街を結ぶ橋で、橋はいくつかあるけれどこれが一番有名みたいです。

ところせましと鍵がかかっている…

橋といえば南京錠!なヨーロッパですが、たまにナンバーロックも見つけて、「それでは永遠を誓えなくない…?」と思ったりしました。鍵だったらなんでもいいの……?
それにしても、ザルツブルグはどこを見たってきれいだけど、川だけは汚い。マルタで毎日美しい海を見慣れているもんだから、違和感!

Mirabellgarten(ミラベル庭園)

実はザルツブルグを訪れるのは2回目で、1回目は小学3年生のときでした。そのときこのミラベル庭園は訪れていたそうですが、あまり記憶がない。ミラベル宮殿に行きたかったですが、この日はクローズでした~~残念。コンサートのチケットを売っていたんだけど、この日に街を出る予定になっていたので断念。また行きたいな。

どこを切り取っても美しい庭園

Mozart-Wohnhaus(モーツァルトの家)

ミラベル宮殿を訪れる予定があてがはずれてしまったので、余った時間でモーツァルトの家を訪ねました。

「モーツァルト」の肖像画でもっとも有名な絵画
鍵盤がまだ少ないんだよね~

館内はコンパクトでしたが、アプリで日本語解説がそれぞれ聞けたので大変充実した展示に感じました。音楽一家というのも体感できた。あんな才能が生まれてきたらそりゃ脅威に思うだろう。
破滅的な人生を送ったことでも有名だけど、あの曲が生み出されるなら仕方がないことなのかもな、と思わざるを得ないですね。

Erzabtei Salzburg/Stift Sankt Peter(聖ペーター修道院)

ホーエンザルツブルク城のふもとにある、ドイツ語圏最古の修道院の一つ、だそうです。

結構広い敷地内でしたが、訪れたときは割とクローズ気味
教会内のようす

教会内が改修されたのは18世紀のことだそう。壁面には絵画がびっしりと飾られていて、白基調で厳かな感じなんだけど華美さもある、威厳を感じる教会でした。ここでもモーツァルトはたびたび演奏したそうです。ザルツブルグと本当に切っても切り離せない存在なのね。

炎のゆらめきはいつだって美しい。私もひとつ置きました
すてきな造形の墓地
カタコンベはクローズでした

このあたりでタイムアップ!ザルツブルグ観光はおしまいになりました。行きと同じ電車でウィーンに戻ります。
本当にほんとうに素敵な街で、住みたい街ランキングに急にランクインしたのでした。コンサートも聴きたいし、また絶対訪れたい!

と、いうわけで

東欧旅行2日目の様子をおとどけしました。ウィーンでの旅の様子は、また次の記事で!

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