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#071 はじめて航空性中耳炎にかかった話

こんにちは、マルタのタマルです。
ロンドン行きの飛行機に乗っていて、そういえば思い出したトピックについて書きたいと思います。

ローマからマルタへのフライト

それはローマからマルタに帰る飛行機のことでした。すでに1人でギリシャにもシチリアにも行っていたし、なんなら9月には日本との往復(14時間×2+3時間×2!)を経験していたので、飛行機に乗ること自体に全く何の抵抗もありませんでした。それに、ローマからマルタのフライト時間は2時間にも満たない実に短いものです。
ただ、この日の体調はあまり良くありませんでした。おそらく父からもらった鼻風邪に加え、6日間のフル旅行で体力も落ちていました。
わたしはなるべく飛行機で眠りたいと、なんなら地上にいる間から睡眠の姿勢に入ったと思います。

上空nフィート、何も聞こえない

それは突然やってきました。ふと目を覚ましたら、なにやらおかしいのです。普段は聞こえるはずの「ゴオオオオ」というジェット音が一切聞こえません。まるでずーっと海の底にいるような感覚です。
軽くパニックになりながらあたりを見回そうとすると、耳が異常に痛いことに気づきました。やばい、やっちまった!
必死に水を飲んだり飴を食べたり、なんとか耳抜きをしようとしますが、時すでに遅し。状況は全く改善されません。
私は堂本剛くんのファンで、自身の状況が彼が訴えていた突発性難聴の症状そのものであることにまず怯えました。私は音楽をすることもあって耳がいいことに一つのアイデンティティを持っていたので、「もし耳がこのままおかしいままならどうしよう…!」と半ば泣きそうになりました。飛行機の上というのも良くないですよね。スマホで状況を調べることもできません。
さらに、ローマ→マルタへは格安のRyanairに乗っていたため、両親とも席はバラバラ。相談することもできません。参った……

気圧の低下と共に…

そうこうしているうちに(といっても20分ぐらいはあったかな)飛行機が着陸体制に入りました。地上に近づくに連れて、失われていた聴力が少しずつ戻ってきました。耳は依然痛いままでしたが、本当に安心した瞬間でした。
もちろん知識として、飛行機での耳のトラブルについては知っていました。というのも、母がよくこれになるし、一度カナダに友達と行った時も帰りのフライトで友達がこれに苦しんでいたことをよく覚えています(生理現象として涙が出てくるほど痛かったようで、私は何もしてあげられなくてただただオロオロするばかりでした…)。
飛行機から降りる頃には、聴力に関してはほとんど戻っているような状況でした。ただ、痛みはひどく、「ナメてかかったらダメ」ということを(文字通り)痛いほど実感しました。ひー!

航空性中耳炎になりやすい場合

飛行機を降りたあと、急いで航空性中耳炎について調べました。

「耳がすでに傷ついている状態のため、痛みが出るのは当然」であること、「2-3日もすれば痛みは引くこと(そうじゃない場合は病院に行った方がいいこと)」などがわかりました。
それから、なりやすい原因の一つとして鼻詰まりがあるらしく、完全に当てはまっていたので納得するほかありません。
また、私の場合、離陸前からすでに眠ってしまったことで、上昇中に十分な耳抜きができなかったことも原因の一つだったと思います。よーく学びました!!
幸い、Webサイトの言うとおり、このときは耳の痛みや違和感が2日ほどで消えて通常通りの生活を送れるようになりました(特に病院などは行かず)。激しい損傷の時は病院に行かなきゃいけないみたいだからやっぱり一大事ですよね。

ならないための事前予防

もう2度とあの経験はしたくない!!と思ったので、これ以降飛行機に乗る前にこれをするようになりました:
1)着陸前には必ず飲み物や飴などを買い込む
2)離着陸の時は寝ない!!(ちなみに、飛行機の事故が起きるのもこの時が多いみたいですね。その意味でも、この時間は寝ないほうがよさそうです)
3)気圧が変化している時は、飴を舐めたり水を飲んだりしてとにかく耳抜きを促す
4)風邪をひかない(努力目標)
……書いてみると本当に初歩的なことなんですが……。まだローマ→マルタ間は短かったから良かったものの、これが長期フライトにかかると思うとゾッとします。絶対絶対もうならないようにしなきゃ!
ちなみに、4)については少し続きがあって、実はマルタからロンドンに発つ日の週、最悪なタイミングで風邪をひいてしまったんです…!
最初は寒気(測ってないけど熱も多少あったかもしれません)と喉の渇き、慢性的な頭痛に悩まされ、最終投稿日目前にして2日も休む羽目に。それでも治らずにいて、なんとフライト着前は鼻水がダラダラでした。
本当にやばい!と思って薬局に駆け込み、全ての症状を話したら、一つのシロップを処方されたのですが……これがもう、効果覿面。飲んでから1時間半ほどで、鼻水も頭痛もほとんどピタッと止まったのです!すげえ!!お話を聞いてくれたCampus Hubの薬局のドクターには感謝しかありません。優秀すぎる!(※ちなみに、マルタの薬局には基本的に医者が常駐しています。病院に行かなくていいのはありがたいことです)
おかげで航空性中耳炎にもならずに済みました。いやあ、助かった。

そんなわけで
みなさんも航空性中耳炎にはお気をつけください!!というお話でした。元々疲れがかなり耳にくるタイプなのに、なぜ自分は大丈夫だと思っていたのか……やれやれ、楽天的な性格はいつだって変わりません。
それではまた次の記事で!

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