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文学フリマ東京38 とは何なのか?

こんにちは、こざわたまこです。

今週末、ようやっとできあがった2冊の同人誌を従えて、文学フリマ東京に参加します。当日は売り子としても活躍する予定ですので、会場でお見かけになった際はぜひ声をかけてくださいね〜。


というようなことを、最近はTwitter(X)やInstagramでもしょっちゅうつぶやいています。


この一ヶ月、SNS上でも現実世界においても、口を開けば「文学フリマ」「文学フリマ」とうわ言のように繰り返していた私ですが、そもそも「文学フリマって何?怖い!」と思っている人もいますよね。

SNSで創作関連の人達をフォローしていると、一年のとある時期だけTLに溢れかえるようになるこの言葉。

それまで低浮上気味だったアカウントの活動が急に活発化し、かと思ったら#文学フリマだの#文学フリマ東京だの、何にでもハッシュタグを付けてつぶやくようになり、壊れたロボットのように「文学フリマ」「文学フリマ」、あまつさえ自分で作ったとかいう謎の本をフォロワーに売りつけようとしてくる……。


怖いですよね。


私もちょっと前までは、そんなような印象を抱いて、参加勢のみなさんを遠巻きに眺めていました。なんかめちゃくちゃ楽しそうだけど、よくわかんないんだよな、と思いつつ。なので、あなたの気持ちがよくわかります。


でも、怖くないんです(柔和な微笑み)。


「文学フリマってなんぞや?」とか「興味はあるけど、どうやって参加すればいいの?」とか、一連の疑問を解消すべく、この記事を書いています。

開催を2日後に控えた今やるべきことか?という気もしますが(多分もっと早くやるべきだった、一ヶ月前とかに!)、私も自分が参加する段になってようやく文学フリマが何なのか?がわかってきたのです。

この記事はめ〜〜〜っちゃ長いので、最近覚えたての目次をつけてみました。目次、便利!

よかったら、飛ばし読みで気になるところだけでもタップしてみてください。最後にはちゃっかり自分の宣伝もしています。


それでは、どうぞ。




文学フリマとは?

そもそもの話ですが、文学フリマって一体何なんでしょう……。

TLに流れてくる断片的な情報から「文学フリマ」に対して私がふんわりと抱いていたイメージは、

「コミケの小説版?」

という感じ。ちなみに私はコミケにすら行ったことがないので、完全に的外れな可能性もあります。


ここで公式サイトの説明を読んでみると、

“文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。”

出典:文学フリマ公式サイト

とのこと。

予想は当たらずとも遠からず、と言ったところでしょうか。

ちなみに、今回私が出品するのは小説の同人誌ですが、その他にもエッセイや詩や短歌や評論など、扱われている商品のジャンルは多岐に渡ります。

販売されているものも本に限らず、冊子だったり、キーホルダーだったり、Tシャツだったり。作品の形態に、これといった規定はありません。まさに、幅広い意味での「文学作品」即売会です。

「本の即売会」と言うと、アマチュアに限定して作られた同人誌、というイメージを持つことが多い気がしますが(もちろんそれも間違いではないのですが)、文学フリマでは、プロの作家が出版社から出した自分の本を売ることもあるようです。つまり、出店者に関してもプロ・アマチュア問わず、もちろん年齢も様々です。

文学フリマは年合計9回、全国8か所で開催されています。

今回お話するのは、今週末に開かれる東京会場の文学フリマについてです。

日程はいつ?

2024年春、東京会場の開催日程はこちら。

5月19日(日)12:00〜17:00(最終入場16:55)

つまり、今週の日曜日です。近い!

最終は5分前でも入場できるんだと知って、ちょっと笑ってしまいました。たしかに、目的ブースまでダッシュすればギリギリ買える……!

お昼から夕方までやってるのか、長いなー。という感じですが、実際に行ってみると意外と足りないです。あっという間に時が過ぎていきます。竜宮城かな?

誰でも参加できるの?

できます。

ただし、東京会場は今回から一般入場にチケットの購入が必要になりました。(18歳以下は不要)。会場に入るには、入場チケットを持っている必要があります。


入場チケットはいくら?どこで買えるの?

チケットは1,000円です。
こちらは前売り券の他、現地で当日券を購入することもできます。

チケットの購入方法など、詳しくはこちら


場所はどこ?

東京流通センター (第一展示場/第二展示場)です。

東京モノレール・流通センター駅から徒歩1分。

出店者により展示場は異なりますのでご注意を!

地図など、詳しくはこちら

リンク先からフロアマップなんかも見ておくと全体図が把握しやすいですが、当日は駅まで来てさえしまえばなんとでもなります。

看板も立っていますし、改札を出て少し歩くとスタッフの誘導もあります。
そもそも開場時間にはすでに人の流れができているので、その波に乗るだけで会場に到着できるのです。

花火大会を見に行くと、最寄駅に降りるだけでなんだかよくわからないうちに花火が見れる場所にたどり着けるのと同じ原理です。


ここまで読めば……。

もうひと安心。文学フリマについては、ほぼ理解したも同然です。細かな情報は調べようと思えばいくらでも調べられますが、

・入場料
・日時
・場所

この3つさえ把握しておけば、どうにかなる。チケットを購入して、あとは当日会場に向かうだけです。

会場に入ってからは、目についたものを片っ端から買い漁るもよし、会場を歩いて見るだけ、何も買わずに出てもOK。当日入場者に無料で配られる紙のカタログや、見本誌コーナーでパラパラ本を捲って、気になるブースに当たりをつけてから会場を回るのもよしです。

私は去年初めてお客として参加したのですが、右にも左にも本が並んでいる、という共通点はあれど、書店とはまた違った高揚感がありました。なにせ多くの場合、会場の本は出店者が手売りしているのです。なので、本の作者と思われる人を横目に会場を歩いたり、展示された本を見ているだけで、とても楽しかったです。結果的に、予定になかった本まで買ってしまいました。

そうは言っても、文学フリマとか初めてだし、どんな本が売ってるか、どんな人がいるかもわからないし……。という、そこのあなた。

Webカタログ

という便利なものがあるのをご存知ですか?


Webカタログとは?

Webカタログとは、出店者情報(本のジャンル、内容紹介、書影、出店者のSNS、ブース番号など)が一挙に集められたネット上のカタログのことです。


ちなみに、今回(2024/5/19(日)開催)のカタログがこちら。

この人が出るから買いたいとか、この本が買いたいという目的のはっきりしている人はもちろん、目当てのブースがまったくなくても大丈夫。

ジャンル(ミステリとか短歌とか)を指定して検索ボタンを押すだけで、出店者の名前がばーっとソートされますので、ぜひ覗いてみてください。



ちなみに私は今回、出店者の一つであるミモザブックスさんのブースをお借りして(図々しさMax)、自分の同人誌を販売させてもらうことになりました。


『小説家のトリ説 初級編』のこと

ミモザブックスさんでは、悩める小説家の卵たちの質問に現役小説家の吉川トリコさんが片っ端から答えていく(閉じられた空間ではなく、誰でも見られるネット上で!)、という常軌を逸した企画がぎゅぎゅっと一冊にまとめられた本、『小説家のトリ説 初級編』著・吉川トリコ を販売しています。

トリ説本(略称)は、いわゆるお悩み相談教室的な側面もありつつ、決して「相手の悩みをぶった斬る!」みたいなトーンじゃないところがミソです。

私達はQ&A形式の読み物に対して、いちいちとんちの効いた気持ちのいい回答を求めがちですが、実際はそうはいかない場合もある(現実は一休さんじゃねぇ!)。

そのことを軽く笑い飛ばしながらも、なかなか難しいよね、私もそうだよ、と隣で肩をぽんと叩いてくれるような感じ。その軽妙かつ真摯な回答から、トリコさんの小説家としての姿勢や仕事術が垣間見えるという「技あり!」な一冊ですので、ぜひブースでお手に取ってみてください。


当日、こざわたまこのブースについて

さてここで、こざわたまこの出店情報を下記にまとめます。宣伝です。

文学フリマにお越しになる方で、もし、もし、万・万・万が一私のブースを覗いてみようかな?という奇特な方がいらっしゃいましたら、こちらの情報を頼りにブースまでいらしてください〜。

ブース番号

ブースの場所はこちら。

第一展示場Z-01~02

※以下、第一展示場のフロアマップです。第二展示場は別にあるので、お間違いのなきよう!

第一展示場フロアマップ①
第一展示場フロアマップ②

出店名

ミモザブックス

取扱商品

取扱商品は、主にこちらの2冊です。

『テレパシーはいらない』
『デブリの星』

各600円、セット価格1,000円(税込)

本文はもちろん、字組みから表紙のデザインから印刷から製本まで著者(こざわ)が行っています!


テレパシーはいらない
デビュー直後に発表された表題作含む、単行本未収録短編集

テレパシーはいらない/書影

②デブリの星
生まれて初めて書いた小説(いわゆる処女作)含む四編+おまけの完全未発表掌編集

デブリの星/書影

※その他、既刊『教室のゴルディロックスゾーン』も販売
※ミモザブックスのブースでは、現金の他クレジットカードや各種電子マネーもご利用いただけます

Webカタログ

出た、Webカタログ!!!

ミモザブックスさんのブースをお借りしている関係で、本のジャンルが「ノンフィクション」となっていますが、こざわの本は「小説」です。

購入者特典

いずれかの商品を購入で、おまけステッカーをプレゼントします!ステッカーはこんな感じ。

当日サインをご希望の方、お気軽にお声かけください(こざわの本であれば、過去に購入した本でもOKです)

取り置き

随時承っております。取り置き希望の方は、Twitter(X)やInstagramで私のアカウントに直接リプライするか、Googleフォームにお名前の入力をお願いします(当日の0時に一旦締め切る予定です。それ以降は直接連絡をくださいませ)

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeGcKECim_Jdj8nP6rsNDGZUsGw8z5eO3I50agfYOaTL7BE6w/viewform?vc=0&c=0&w=1&flr=0

その他、注意事項

※同人誌はすべて自宅製本のため、一部よれや文字のかすれ等あることをご了承ください

※今後本の価格について、紙・印刷代の高騰などにより値上げする可能性があります


最後に、商品の購入について一点だけ。

ミモザブックスのブースでは、キャッシュレスに対応しています(めちゃ便利)。
おそらくこちら、会場内ではレアケース!
個人で出店している方も多く、他のブースでは現金対応のみの場合がほとんどと思われますので、紙幣や小銭を多めに用意して入場に備えていただけると安心です。



宣伝はここまで。



楽しみ方は人それぞれですが、もし不安なことがあれば、事前に公式からの案内を読んでおくのもよいかもしれません。


おわりに

さてさて、こんなところでしょうか。

今更ですがこのnote、元々は文学フリマ東京の宣伝をするために始めました。

なので、これまで公開した記事はすべて、今回作った同人誌に関わることばかりです。
文学フリマに参加するにあたってのエッセイや、本の試し読み、あらすじなんかもまとめてあります。よかったら記事を遡って読んでみてください。

それでは、この辺りで。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

会場でお会いできることを願って!



文学フリマ東京38

お知らせは随時Twitter(X)にて


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