夏至のためいき
「はあー」わたしと彼は同時に長いため息をついた。長く伸びたので、途中で一緒にためいきをついているお互いを確認し、次第に笑いへと変わっていった。
「わかるよ。」と彼は言った。これから車で家に連れて帰ってごはんを用意して、食べさせてそれから、僕はお風呂を薪でわかす仕事もあるや、と。
「シュフのためいきだねえ」といった。
17時
。まだまだ夜は長い。
わたしのも彼が言うようにシュフのためいきだったかしら。と
少し考えたが、よくわからなかった。
そんなたわいもない瞬間を、今、お風呂を出て濡れたまんまの髪の毛で書きとめる。
わたしは書くことで安心する。
心が少し軽くなったその瞬間を。
止まることのない毎日を。
それから、今日は、もうひとつ、ひさしぶりに友人に再会するなんてことがあった。
一年前、UKからきて知り合った友人は、日本中を回って、またここに寄ってくれた。あとひと月たったら、イギリスへ帰るんだそう。
詩を書いているんだっていう。おすすめのベトナムの詩人の名を教えてくれた。
取りすぎたまだ青い梅がリビングで待っている。
もうとってから三日ほど経つので、香りがわたしを急かしてくる。
ヘタをとるか、それともずぼらに作るか迷っている。
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