村山上貯水池の湛水状況
4月17日に村山上貯水池の湛水試験が始まって4月30日で2週間となった。順調に水が溜まっている。水道棟にレンガで作ってある水位計では、堰堤補強工事で水が抜かれたときは満水の位置から12m以上水が抜かれていたが、4月30日には満水の位置から約5mの水位まで湛水した。4月30日には湛水が始まって初めて鏡面の水道棟の姿が見られた。
まずは工事前の2020年7月27日の満水の鏡面の水道塔の姿をご紹介しよう。
2019年7月1日工事着工、2020年に村山上貯水池の堤防補強工事が始まって水が抜かれた。
4月17日に湛水試験が始まって2週間、ツーリングで2日に1回は水道塔を写真に収めているが、4月30日に初めて鏡面の姿を楽しむことができた。
東京都水道局のサイトで今日現在の貯水率は67%とのこと、80,000m³/日で湛水しているらしい。あと何日で満杯になるか計算してみた。堤体積 333,000 m³、流域面積 1.3 km²、湛水面積 41 ha、総貯水容量 3,321,000 m³、有効貯水容量 2,983,000 m³、流域面積 1.3 km²/湛水80,000㎥/日で計算すると今後16日で5月16日頃に満水となる。現在の水位(満水時の5m下)5m/16日で計算すると31cm/日のスピードで湛水している計算になる。
WikiPediaの情報によると、村山上貯水池の水源は羽村で、導水管で村山上貯水池に引かれている。1916年(大正5年)から1927年(昭和2年)まで10年の歳月をかけ建設された。工事にあたり、資材運搬と導水管(羽村村山線)工事のために羽村-横田間(7.8 km)に軽便鉄道を1918年(大正7年)に着工し1921年(大正10年)に完成した。この鉄道は完成後1924年(大正13年)に廃線となり線路撤去を行ったが、1928年(昭和3年)に山口貯水池(狭山湖)建設工事のため、羽村-横田間の線路再敷設と横田-山口貯水池堰堤間の延伸工事を行い、1929年(昭和4年)には資材運搬に利用された。廃線跡の一部は武蔵村山市は野山北公園自転車道として、羽村市は神明緑地として整備された。
東京都の水瓶として重要な機能を果たす多摩湖の歴史を辿って、改めて多摩湖を愛する気持ちが増してきた。大切にしよう!多摩湖の自然を!
5/1から5/10までの村山上貯水池の湛水試験状況を追加しました。
順調に湛水が進み、上記計算より早く5/10に満水となった。
順調に工事が進めば、県道の上側に仮設置されている歩行者通路がなくなり、下側の新道路をツーリングできる日が近づいている。