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剣/ソードの2

剣/ソードの2

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大まかな意味(正位置の解釈)

  満ちていく過程にある三日月が照らす中、1人の人物が2本の剣を持って、胸の前で交差させています。自分で施したのでしょうか。この人物は目隠しをしており、月の引力で満ちては引いていく湖面を背にして座っています。見えているのは岩でできた小さな島ですが、満ち潮となればこれらも水面の下に隠れてしまいそうです。白い衣は純粋な心境を表しているようで、この人物が満ちては返す波のように移ろいやすい自分の心と対話し、何か決断を下そうとしている状態にも見えます。目隠しは周囲の視線を気にせず、また余分な情報が入らないように自らを制限しているようにも見え、今は他者に対して心を固く閉ざしているのであろうことが窺えます。張り詰めた緊張感と微かな狂気、感情の無視し難い動きを感じるカードです。
 ★大まかな意味:膠着状態、周囲に心を閉ざして自分の心の中で対話をしている状態、あえて結論を出していない状態、周囲に緊張がある中で自分で答えを出そうとしている状態、牙を研いでいる状態、熟慮や熟考、難しい問題を前に自らの心に問いかける状態
 ★人間関係/恋愛上の意味:心を閉ざしている、今は人間関係どころではない、秘密を守っている、口を閉ざしているが相手とは“何か”において反りが合わないという結論を出している、(カードの組み合わせによっては)相手を信用できていないため語っていないことがある
 日常における物事との関連:秘密、水面下で進む契約、周囲に心を閉ざした人物

逆位置

  逆位置になると、湖面は荒ぶり、飛び石のように見えていた島々も見え無くなってしまっていることでしょう。三日月は新月になったのでしょうか、それとも満月になったのでしょうか。正位置では満ちていく月でしたが、カードがひっくり返ると欠けていく月になります。古来、新月は未来を見通そうとするシャーマンや占い師にとっては良い日とされる地域もありましたが、月明かりがない、暗い状態とも解釈できます。そんな状況だからこそ判断がつくこともあるかもしれませんが、多くの場合は月明かりのない不安さに囚われて、自分がどのような決断をしたいのかさえ分からなくなってしまうでしょう。真っ暗な夜の中、まだ何も決めることができずに立ち止まってしまうこととなりそうです。あなたが全てを失ったとしても、最後に手にしていたいものはなんですか?考えてみてください。
 ★大まかな意味:膠着状態も長く続かないこと、もう少し考えていたい中でも決断を下すことを余儀なくされること、周囲にこじ開けられようと心を守ったままでいること
 ★人間関係/恋愛上の意味:正位置よりも強く心を閉ざしている状態、自分でも何が欲しいのかを分かっていないが他の人に心を明け渡したくもない状態、人間関係をしたくない
 日常における物事との関連:精神的に疲れている人物、疲弊しているために何かを決断できない状態、(深刻なケースでは)閉鎖病棟に入院している人物や精神疾患、脳神経系の病気を持っている人物

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