剣/ソードの4
大まかな意味(正位置の解釈)
ここは教会の中でしょうか。温かな光景を描いたステンドグラスのある建物の中で、壁に剣が3本立てかけられています。豊かさを示す黄金色に塗られた寝台の上に、同じく金色に塗られた騎士が休息を取っています。「剣/ソードの3」で示されるような傷を受けた後、それを癒すために眠っているのでしょうか。金色が示すものは“豊かさ”です――よほど睡眠の質が良いのであろうことが暗示されます。この騎士が現在十分英気を養えていることが窺えます。この騎士はきっと、ステンドグラスに描かれているような幸せな状態を夢見て次の戦いに赴くのでしょう。過去を示す左側にこのステンドグラスがあり、また騎士も左側を向いていることから、過去にあったこの優しい世界を取り戻すために彼は戦いたいのかもしれません。寝台の側面には剣がすぐに取れるように備え付けられています。休息を得た後、彼は再び戦いの場に赴くのか、あるいは平和な世界で目覚めるのか。まだ分かりませんが、目覚めた後の気力は十分でしょう。
★大まかな意味:休息、未来に向けて英気を養っている状態、緊張状態の中のわずかな休息、物事から距離をおいて冷静になろうとしている状態
★人間関係/恋愛上の意味:休息をしている、今はこの関係から距離をおいて考えている、別の事柄の対応に追われた後に心を休めている、気がかりなことがあるが一旦置いておいている(今は考えても仕方がないと思っており、エネルギーを別のところに集中させている。)
日常における物事との関連:長期休暇(特に体を癒す目的の)、傷痍軍人、身体か精神あるいは両方の病気などで休職している人物(その必要がある人物)、病棟や病院での勤務が長時間/長期間化している人物など、残業などが長引いていて深刻に休みが必要な人物、稀なケースにおいては墓参り、プロジェクトなどの休眠状態
逆位置
逆位置になると、眠っていた騎士は寝台から放り出されてしまいます。あるいは抜き身の剣が落ちてくるようなアクシデントがあるのかもしれません。それとも、騎士は悪夢を見て飛び起きてしまうのでしょうか?いずれにせよ、十分な休息が取れない事態が想定されます。保護してくれる施設であるこの教会の外で暴動が起きたり、騎士の力がなければ鎮圧できない出来事が起きたりするのかもしれません。慌ただしかったり、緊張感があったりする状況に阻まれて、取るべき休息が取れない状態を暗示します。
大まかな意味:休むにも周りが慌ただしくてそうもできない状況、緊張状態と休息が交互に来ているような状態、体力が足りていないがもう少しで鎮圧できるような状態、手負いの獣のような状態
人間関係/恋愛上の意味:休むに休めないような関係、安らげる気がしないのに休めもしない状態の関係、(関係が遠い場合)休みも十分に取れていない中奮戦している状態/話しかけるのにも躊躇されるような状態
日常における物事との関連:ワンオペ育児、仕事が回りきっていない状態、回り切っていない仕事で夜勤や交代制が導入されているような状態、いわゆる不夜城、昼に寝て夜に出勤するような業種の人(警備員、水商売含む)、葬儀屋など
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