剣/ソードの３

剣/ソードの３

大まかな意味（正位置の解釈）

　　灰色の空の下、白い雨雲から雨が降っています。赤い心臓に水色の剣が3本刺さっているようで、切り裂くような知性や決断に貫かれる心の痛みを表しています。しかも剣は上から降り注ぐように刺さっています。明らかに誰かに突き刺さされており、刺された人物が容易に剣を引き抜けないようにしたい意図がなければこうはなりません。中傷や裏切り、ハートブレイク、別離、誰かの決断により大きく悲しむような状態を示すカードです。
　★大まかな意味：ハートブレイク、誰かに心を傷つけられること、心が土砂降り状態、心の痛みで身がすくんでいる状態、裏切りを受けること、いじめの被害に遭うことなど
　★人間関係/恋愛上の意味：誰かの裏切りや心ない言葉に傷ついている、辛いことがあったために人間関係のことを楽しく考えられる状態にない、（喧嘩などをしたことがある場合）まだ傷ついている
　日常における物事との関連：裏切り、誹謗中傷、SNS上でのいじめなど、陰口や悪口が続いている状況、不当解雇などの理不尽な出来事、非常に悪い家庭内環境や人間関係、迷惑をかけられ続ける関係、自己破産

逆位置

　　逆位置になると、このカードは他のカードとの組み合わせによって解釈の仕方が変わります。希望的なカードが続く場合や何か心の支えになるような癒しや希望のカードが共に出現している場合（例えば「星」や「聖杯/カップの2」など）、心の痛みから立ち直ってやり直せるような、雨上がりの予感があります。しかし、後に続くカードや共に出現しているカードが更に痛みや裏切りを示すものの場合（例えば「悪魔」や「吊るされた男」、「剣/ソードの10」など）、その心痛から立ち直れていない、ずっと痛みを抱えている状態を示すことがあります。多くの場合は前者の解釈で間違いありませんが、この回復が一時的なものかそうでないかはこのカードを得た人物の状況に大きく依存します。
　　逆位置であっても誰かから痛みを受けた状況の前提があります。別離や裏切りを経験し、なんとか立て直そうとしている人物に出現しやすいカードです。
　★大まかな意味：心から痛みが抜けないか、痛みから無理やり立ち直ろうとしている状態、誰かの裏切りが傷として残っている状態
　★人間関係/恋愛上の意味：“大まかな意味”と共通、誰かとの別離から立ち直ろうとしている、自分や相手の悪癖を痛感したためにそれを改善しようとしている状態、（関係が遠い場合）誰かとの関係のトラウマを払拭しようとしている
　日常における物事との関連：リハビリ、トラウマから立ち直ろうとしている人物、苦しい状況から命からがら抜け出している人物、経営が苦しい組織など