易占いとタロット占いの違いについて
こんばんは。玉置夕です。
本日は、配信活動などで占いのご依頼をお受けする際、私自身がお客様の質問に合わせてどういう場合に易占いを活用して、どういう場合にタロット占いを使用するかについて書いていきたいと思います。
タロット占いと易占いの性格の違い
タロット占いは、心理的な問題や精神的な葛藤が話の主題になる場合に最も輝く占いだと思っています。対して、易占いは周囲と自分の力関係、自分の現在の実力や適性、物事に取り組む姿勢が「正しいかどうか※」を見る場合に適していると思います。
分かりづれえ〜。
簡単に言っちゃうと、タロット占いと易占いとでは性格が違うのです。
タロット占いさんの性格(お姉さん占い師)
こちらがタロット占いさん。イメージとしては、人間関係をたくさん渡り歩いてきた、しっとりとしていて人の心に寄り添うのが上手い女性の占い師(自分よりも少し年上の、優しいお姉さん)といった具合です。
基本的には誰でも占いのお客さんとして見ていて、分け隔てなく、優しい声と言葉で未来について一緒に考えてくれるスタンスです。
易占いさんの性格(筋の通ったおじいちゃん占い師)
こちらが易占いさん。タロット占いさんよりも厳しい表情をしていますね。
それもそのはず。元々易占いとは「伏儀」という仙人が残した「経典」を読み解くもの。当然、経典などという高等な教養を身につけられたのは中国の皇帝やそれに連なる尊い身分の方々です。戦を起こしたり、土地を治めたり、公共事業を行う階級の人々の心得のようなものが書かれています。まず易占いを用いる場合に重視するべきは、※「自分は正しいことをしようとしているのか?」「自分の目的を人に説明した時、納得できるような筋道の通った話ができて、納得してもらえるだろうか?」ということです。何故なら、易占いおじさん(お爺さんかもしれません)は、正しいことを行おうとしない人には、正しい結果を伝えない(易経の作りの都合上、後ろめたいことがある人が占っても吉凶の判断がつきづらい)性格であるからです。
この性質のためか、易占いの方がやや説教めいた、ド正論をぶつけてくることが多いです。自分と周囲の実力差を鑑みて戦(大きなことの例え)を起こしても良いかどうか、或いは実力ではこちらが上回っているが、戦を起こしても大した利益が出ないか。そんな実利的なことを伝えてくれる占いでもあります。一方で、そもそも、心根の弱さや正しくなさを叱責するような結果が飛んでくることもあります。かなり覚悟の必要な占いです。さもありなん。易占いさんは質問者に「君子(何事も行き過ぎず、大きな権力を持っていても驕ることなく謙虚であり、正しい目的を持って行動する人のこと)」たることを当然と考えているのですから。
ですが、こういった性質のために仕事・転職・金運・訴訟・転居・ややこしい人間関係などお金の絡むような局面を占うのに非常に適しています。
恋愛方面はやや苦手かもしれませんね。八卦×八卦の相性やどちらの方が勢いがあるか、などの感触を図ることはできますが、恋愛の心理的な事情でしたらタロット占いさんの方が得意な印象があります。私見ですが。易占いさんは、心理的な面よりも「実利的に・社会的にその人と一緒にいて良い選択か」ということを見るのに適している感覚があります。お金や権利関係が絡む人間関係や恋愛関係だったら、易占いさんに聞いてみるのもいいかもしれませんね。
総じて
総じて、私は質問者さんの性格や、質問の内容が「心理寄りなのか?(=タロット占いを選択)」、「お金や対決、権利関係などの実利寄りなのか(=易占いを選択)」という観点でどちらの占い方法を採用するか、を決めています。
基本的にタロット占いさんの方が当たりが柔らかいので初回の方にはそちらで対応していますが、バリバリのビジネスマンだったり、手早く解決したいお金や仕事の問題を抱えていそうな傾向が見て取れた場合は易占いでズバッと見てしまうことも多いです。
付記:ホロスコープについて
玉置は一応西洋占星術のホロスコープがアスペクト・ハウス・惑星・柔軟/活動/不動などをみる程度には見れます。これについては鏡リュウジ先生と似たような読み方で、ホロスコープから質問者さんの心理的な傾向や葛藤、特に人間関係で問題になりやすい「他者から見た質問者さんと質問者さんが自覚している自己のイメージ」のギャップを見る、という方向で活用しています。
特に心理的な問題が根深い場合や、数奇な運命を辿っている質問者さんの場合、ホロスコープも鑑定中に用いることもあります。当然質問内容に関係がなければ口には出しませんが、フェチや嗜好、性癖や生まれ育った家庭環境までチラッと見えてしまうので、ご用命の際はご用心くださいね⭐︎
以上、玉置でした!
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