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日常芸術


「ジタンブルーのガーベラで一花一葉」

芸術という言葉はいつ誕生したのだと思いますか?
近代に入ってからなんです。
もちろん、それ以前に創作されたものは存在しますが、芸術という概念はなかったということですよね。
それらは学問だったから。

こういうことを一つ一つ紐解いて行くと、世間が値付けする価値に惑わされなくなるから私はちゃんと知りたい。

フランスはルイ14世時代には最強国となりましたが、武力や経済のみで築けたのではない。リシュリー枢機卿(ルイ13世の重臣)が文化政策を始めたことが大きく起因しています。

それをより強固にしたのが太陽王ルイ14世。
当時、フランス語ブームが起きたのも、ベルサイユは最先端の芸術文化のモデルだったからです。

現在の日本にも同様のことが起きています。
他国の人たちが日本語を学ぼうとしているのも文化芸術のパワーです。
だから、それをしっかりと踏まえて、インバウンドビジネスに傾こうとしている現状を冷静に見ていたい。

「芸術」とは日々の営みの中から生まれたもの。なのに、美術館の中にある日常から切り離された閉じた場所にあるのはどうしてなのか?

岡本太郎は自分の作品を売らなかったことで知られています。それは限定された閉じた場所に置かれることを良しとしなかったからだそうです。
本来の「芸術」を貫いたのでしょう。

美学というのは感性の学問。
より日常に根ざした美学論が活発に議論される時代になりました。

日々の暮らしこそ美学を使ってより良いものにすることが豊な人生となり、良い世界をつくって行くという広がりがあります。

私はそのために、ひとりひとりの暮らしに寄り添った花を届けようと思うのです。花のある暮らしとは、華のある人生と言えるでしょう。

自分の暮らしを大切に愛おしむ事から世界平和へと繋がっていることを忘れずにいたい。

今日の夕景はとりわけ美しく、ずっと空を見ていて…何も手に付かずまいったな。。

何気ない日常が、かけがえのないアートであります様に。


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