地に足のついたスピリチュアリティ
今日も夕暮れの空が美しくて嬉しい。この世に生きるとは、常に傍観者であるということなのだと思った。
日々姿を変える夜明けの空も日没の空も、ただ眺めてあれこれと感情が動く。
「今日の空の色はどんなだろう?」ってテラスに出る時の私は、教室に来る生徒さん達の気持ちと近いかもしれない。「今回はどんな花だろう?」と思いながら通われているはずだから。
花の仕事をしているせいなのか、そもそもその素養があったのか、私はとてもスピリチュアルな人間です。今流の「スピ系」と混同されると遺憾ではありますが、もっとこう…地に足が着いたスピ系だと自負しています(笑)。
人智を超えたものへの畏敬の念を抱き、その感受性が高いからこそ植物を愛せると言えましょう。
今日は夕日を眺めながら、一羽のカラスが飛んで行くのを眺めていました。彼からは(オスかメスか判別できませんが)どんな景色が見えるのだろうと考えながら。
少なくとも、空を見上げている私とは違う景色が広がっているんだろうなと。
人間が空へ昇るってことは、もう空を見上げる立場にないということなんですよね。もっと言えば、演出側にまわるということなのだろう。
雨上がりの夕暮れは、優しいラベンダー色とサーモンピンクのグラデーションを描きたいなとかね。日々の空模様を考えると、死んでもなかな忙しそう(笑)!
壮大なクリエーションが待っているんだと思うと、なるべく煩悩を少なくしてお空へ昇らなくてはと思う。いや、私なんか煩悩が多すぎて、すぐに地上へ戻されるかも!
初春の空を見上げると、この時期に亡くなった義父や、私の父の事を思い出す。まあ、うちの父は地上に即戻された派かなあ(笑)。
義父は間違いなく解脱して、下界で暮らす私たちの為に、美しい空を見せてくれているはず。