センスは磨かない方がア・ラ・モード
今月のレッスンは、アレカヤシの編み編み大作戦。
これはどうやら流行の先端を行くらしい(笑)。
先日お見えになったゲストが興奮しながら教えてくれました。
Bottega Venetaトロピカルリーフバッグはこんな風で↓
なるほど、ちょっとモード系の作品となりました。意図せずも。
意図しないところがミソだということを考察してみたいと思います。
何かお手本となるものがあって、そこへ辿り着こうとあらゆる手を尽くしても、からなずズレが生じるはずです。そのものズバリとはいかないもの。
以前はレッスンのお手本をしっかり作っていました。しかし、生徒たちは完成後に「なんか変?」と首を傾げることが多々ありました。そしてこの「なんか変?」ポイントが、下手をしたように見えて、センスの悪さを感じさせてしまうのです。
自分の内側から湧き上がる創作意欲こそ、その人のセンスを輝かせます。だから、外側から条件を押し付けてしまうとその意欲の炎は消されてしまうのです。
じっくり見守る。それしかない。
おかげでこの短気な性分がだいぶマイルドになりました(生徒さんたちに感謝!)。
自分らしさは大切だと誰もが思っています。でもその目安は何でしょう?自分や他者が思い込んでいる人間像とは違う場合が大いにあります。
その思い込んでいる自分らしさより、1オクターブくらい上げたところを想定してみると自由度が上がり変化が起きやすい。
ま、そんな変態的な考察を日々やっている花の先生ってどうなのよ?
花の先生とか、フラワーアーティストという肩書をなくして、60歳を迎える頃には、職業はヒューマンと名乗りたいものです。
意図せずに、自分が面白そう!とワクワクする方向へ進む。これがモードの潮流に乗る秘訣でもあると思いました。
さて、先日ロケのあった「AKB48 の WOW!!! 」という番組。26日OAでした。
とにかく時間が押し押しで‥「待ちくたびれた!早く私は帰りたいのよ~」
という心の叫びが聞こえてくるようなショット(笑)!
かたや一凛堂の稲垣さんは終始ニコニコしていて、菩薩様のようではありませんか(中央)!
本当にこんな出来損ないの私をいつも救ってくださる(ありがたや)。
ただいまTVerで無料配信中です。一凛堂の様子や文学と一花一葉講座をご覧頂けます。
半ばヤケクソ。
それでいてテキパキ強引に作品を仕上げてしまう(笑)!そんなヒューマンぶりも笑って頂けたら甲斐があったというもの。
https://tver.jp/episodes/epqgv7jzn1
泥の中から蓮は咲く。
泥んこ遊びをした後の子供の笑顔は蓮の花のように輝く。
センスは磨こうとするより、泥にまみれた方が光る。
美しき泥んこ遊び、我がアトリエよ。