たった10%の治水対策の為に、山の中に大金を捨てる長崎県の石木ダム工事。
《なぜ、見えない場所に無駄な金を出すのか?》
最高裁判所の争いが終わったので、あえて記事に書きます。
長崎県の川棚川流域の石木ダム建設が決定しました。
佐世保市の負担だけで353億円です。(総事業費538億円)
洪水対策に山の中に「中身不明のコンクリートで固めて538億」です。
当然のことですが、賛成の方は多数おられます。(ダム工事は儲かる)
出来ましたら、あわせて読んでいただければ幸いです。
《実は40年以上前の計画です》
第二次ベビーブームの時に、佐世保市の『水道使用量が足りない』と始まった計画で、当時を振り返ると納得できます。(人口が増加した時代です)
現在の状況で考えると、造船不況と少子化で「人口は激減中」です。
水道の供給《11万㎥/日》に対して《7万㎥/日》しか使用していません。
本来ならば、見直すべき計画と思いますが、一度決めた計画は、長崎県議会・佐世保市議会・国会議員の面子もあります。残念ながら工事は、意地でも進みます。(面子は大切。決定を否定しません)
《川棚川の洪水対策の計画》
大村湾に流れ込む「川棚川」の洪水対策として、計画された石木ダム工事ですが、川棚川の下流に注ぐ支流「石木川を堰き止めます」。
河川の流量で考えると【たった10%程しかありません】。
10%ならば、河川の《土砂を取り除く工事》を行えば解決します。
残念ながら予算規模が小さいので、実際には「県も市も嫌がる事業」です。
5億円ほどで出来る土砂除去工事は、ゼネコンは請け負いません。
ダム建設の1%の予算で同じ効果です。献金の額と釣り合わないからです。(地元業者で簡単にできるために、県や国は面白くありません)
《佐世保市の漏水率はワースト》
残念ながら佐世保市の水道事業は、配管の老朽化で漏水箇所が多く、儲かってはいません。(漏水率は全国ワースト10位に入るほどです)
年間に308万トンも漏水しています。(水道料金で6億円)
漏水も水道の供給に含まれるので、佐世保市民の税金を使います。
私は、ダム工事の予算を漏水工事に使うべきと思います。
国・県の決定することなので、仕方のないことですが、今後は工事も時代に合わせて見直すべきと思います。40年以上も意地を通しても、納税者に意味のない負担が「重くのしかかる」だけです。
若い世代の負担を軽減する為にも、「儲ける」を止めて「みんなの為」を優先にしてほしいと思います。
※長崎県の決定を批判しているわけではありません。あくまでも議会で決定したことを認めています。献金も接待も認めています。
今後の課題として「税金の無駄遣いを止めましょう」の記事です。
最後までお読みいただきありがとうございます。