SGWC2024-ソーシャルグッド・ウェルフェア・カンパニー・サミット
はじめに
SGWC2024-ソーシャルグッド・ウェルフェア・カンパニー・サミットに参加して聴講した内容を以下に纏めます。
運営委員長 全国社会福祉法人経営青年会 村木宏成会長
福祉とは
人が幸せになるためにある
社会課題解決とは?
誰かの困りごとを解決したい
福祉は誰かの困りごとから始まっている
社会福祉法人みねやま福祉会 櫛田啓 常務理事
障害者と子供たちが行き来できる施設
自閉症の子の多動に対しての根本解決はどうするか
見えない要因
背景要因を見える化する
パターン、構成要素
なぜものを割るのか
母の育児疲れ
こうやったらお母さんが来ると子どもが誤学習してしまっている
母側のサポートが必要
「意思疎通の取れない障害者が社会にとって迷惑」
意思疎通の取れない人なんていない
見えないものが見え、声にならない声を聴こうとすることが重要
ルール、罰則…etcばかりの世の中
それで人は幸せになれているか?
失敗に寛容になる必要がある
支え合いの文化を取り戻す
これを社会に戻すのが福祉の仕事
特定非営利活動法人あきた結いネット 坂下美渉 理事長
「ないものはつくる」
身寄りのない方
身元保証
生活困窮、罪を犯した方
復興支援
Story Cat
障害者が作成したものの販売
シングルマザーに育てられた
教育格差、生活困窮
自分もホームレスになるかもしれなかった
「0」と向き合う
秋田県は行政上はホームレスがゼロ
年間100件の声なき声は反映されていない
結果として、予算が立てられない
罪を犯してしまう人もいる
触法障害者
法に触れることをしてしまった障害者
殺人
強盗
繰り返しサポートする必要がある
株式会社ミライロ 垣内 俊哉 代表取締役
創業15年
バリアバリュー 障害を価値に変える
人生の1/5は病院で過ごした
歩けないからできることがある
障害はないほうがいいにきまっている
でも不幸ではなかった
視点をかえれば価値に変えられる
交通機関のバリアフリーは急速に進んでいる
外に出られなかった人が外に出られるようになった
世界でダントツでできている
世界一外出しやすいのに、外にでづらい
点しかなかったのが、線となり、面となってきた
高齢、障害、三歳未満
全人口の3割以上
無関心、過剰
共に過ごした時間が少ないから、知らない、わからない
大多数によって環境がつくられている
障害は人でなく、環境にある
環境、意識、情報のバリア
多くの人の社会参加を後押し
多くの企業のビジネスに繋がる
社会貢献でなくビジネスになる
偏りなく、まんべんなく多様性を網羅する
障害者のニーズを統合した状態が高齢者に対応できることに繋がる
まだ5%しかインクルーシブ化している企業はない
95%はまだ参画していない
それがチャンスである
社会性×経済性
ハードもハートも誇れる日本へ
株式会社オリィ研究所 吉藤 オリィ所長
パイロット 90人
オーストラリア、パリ、アメリカetc…
優秀であっても障害になることで働けない人がいる
社会参加ができる
元々車いすを創っていた
かっこよさ大事!
傾かない車いす
テクノロジーで課題を解決したい
視線入力で乗れる車いすを作った
どうすれば孤独にならずにいられるか
健康寿命と平均寿命の差が広がっている
寝たきりの後の生活は…?
3年間寝たきりになった中でOriHime開発
世の中は体が動くことが前提と大学で言われた
理不尽にテクノロジーをぶつけていく
いるという情報は伝達できる
Masaさん
寝たきりでも人生たのしいですよ
視線入力でPCを操作できる
眼球だけで絵画が描ける
誇りある、あこがれは寝たきりで創ることができる
将来は寝たきりの人が自分で自分を介護することができる社会へ
一般社団法人日本福祉医療ファッション協会 平林景 代表理事
社会革新者
もっと身近からイノベーションはつくれる
マイノリティ
障害者
スカートをはいたおじさん
大人用のおむつ
尿失禁2100万人
便失禁500万人
旅行が行けない
介護施設でおむつを履くのが悲しそうだった
強い抵抗
オムツの名称が悪い
ロックなオムツ
長距離運転、被災地問題、介護問題…etc
ポジティブ&アクティブ
オムツメーカーの協力
世界中の注目するイベントをすればいいのでは…
知識、コネもない
夢を語りまくった
オムツ専門、排泄専門が集まった
7社が万博のスポンサーに!
常識
ネガティブにとらえているものをアップデート
アパレル未経験からパリコレ
2019年 車いすランウェイしたことなかった
試着室がない、オシャレを諦める
車いすだからこそ最高にかっこいい服があればいいのでは…?
人脈なし、知識なし
夢を語りまくった
自治体、市長…etc巻き込んだ
パリのファッションウィークへ
肩麻痺でも簡単に脱げる
トークセッション
Q1.活動をはじめたきっかけ、学生のころから社会課題解決を意識してたか
平林さん
モテたくて、美容師になりたかった
今もその延長線にある
坂下さん
プライベートを隠していた
周りもみえていなかった
生活保護受けておわってしまう
働く意欲がなくなってしまう
直接雇用して意欲を維持している
櫛田さん
学生時代は社会貢献について考えてなかった
田舎は住んでる人が諦めモードになってしまうことが課題
諦めないことを学んでいたのは大きかった
垣内さん
技師、装具士になろうと思っていた
工具を扱う部屋が車いすが入りづらかった
技師装具を扱える会社を創業すればいいと思った
最初は営業の仕事、2社掛け持ち
回れる件数は限られたが、1番営業成績
多くの人が覚えてくれた
車いすに乗ることが価値に繋がることにその時に気づいた
オリィさん
小学校ひきこもり
わくわくさんとして、モノづくりだけやっていた
国語、算数は一切やっていない
不登校
車いすをかっこよくできる
工業高校では、おりがみだけやっていた
それが発明家になった
高校3年生
アメリカで「このためにうまれてきた」という人がいいなと思った
早稲田で演劇
出席点が厳しかったことが開発に繋がった
「生き方が昇華する」人生の根がある
Q2.社会性×経済性について考えていること、事業とやりたいことの両立していることは?
社会貢献とビジネスを両立する必要がある
平林さん
放課後デイが本業
一般社団はライフワークでやっている
本業持ってるメンバーが集まりながら、世の中に面白いことをやっていこうとしている
企業にスポンサーになっていただく
国内7社と一緒にデザインをしている
デザインの権利などは放棄している
世の中に提案をしたいだけ
なんかこれやったらおもしろいよな、という意識でやっている
坂下さん
事業規模の問題に向かわなければいけなかった
一番やりたいこととしてはで離婚調停員もやっている
櫛田さん
過去の経験によって自分たちを傷つける子供たちにたくさん会ってきた
現場に関われることが醍醐味だった
究極の体験を他スタッフにもしてほしい
今は現場を信じて任せている
自身は仕組みづくり、マネジメント
垣内さん
価値にしてもよいが、武器にしてはいけない
バリアフリーが進んだのは70-80年代
点字ブロック、エレベーターが大阪万博に設置
アドボカシー、人権主張がきっかけ
それも重要だが、長続きはしない
これだけ儲かる、これだけコストが下がる
そういった新しい価値に置き換えていく必要がある
弱者が権利を突き付けるのでなく、対等であることがビジネスになる
オリイさん
ビジネスに全く興味がなかった
入院している子の出席ツールとして開発
ロンドン大学で経営を学んだ学生から「ビジネスにしなよ」と言われた
吉藤が死んだあとはどうするんだ?と言われた
それは世の中を変えてない
死んだあとも続く仕組みがビジネスの循環
夢だけを語って、会社をつくった
OriHimeで寝たきりの秘書を雇った
視線入力開発で、「国際特許をとれ」と言われた
遊びでカフェを作った
あと30年で2-3つしかできないから、ビジネスにする必要がある
パイロットMasaさん
無茶ぶりしてくるとおもったので、秘書検定を取ってきた
100人近くの個性を持った同僚がいる
オリィさん
インターネットが発達したことで、うみもぐったり、飛行機に乗ったり…ができるようになった
やりたい…を持つことが大事
できないことに価値がある社会になっている
関わっていることが非常に重要
×テクノロジー
今日この場に来たいけど来れなかった人もいる
声なき声になってしまっている
家に訪問して課題を知ることが大事
皆の発想、色々なことをMIXしていけると思う
Q3.常識や価値観を超える上で孤独感を感じることはなかったか?
平林さん
ネガティブにとらえているものはマイナスになりがちだが、価値観をひっくり返すことに興味がある
それにはどうしよう…と考えることにワクワクが起きる
孫悟空の感覚に近い
その世界は想像がつかないから、やることに意味がある
坂下さん
人と同じことができない
うちじゃなければいけない利用者だけ受け入れている
他施設がみんな断った人だけ
ないものを創る風土になっている
櫛田さん
課題が大好物は大事
よりよくなりたいと人間は思っている
逆境が一番成長、それにたちむかう
心が折れるが、そこを楽しめるのが成功者
変態さがしに出た
変態は大抵自分と違うものに触れると「面白い」という
ちがいが「価値になる」
自分が新たな自分を発見できる
それらが成功者の共通点
自分が成長しないと組織も成長しない
垣内さん
孤立感はない
バリアフリーが進んでいる
飛鳥時代から障害者にも課税されていた国は日本以外ない
戦時中が逆行していたが、今いいムーブメントが来ている
今後に楽観と期待がある
オリィさん
孤独の解消がテーマ
今は感じていない、健全。
3年半の孤独を忘れたわけではない
あの頃の不安を思い出す
孤独から戻ることができるのかをテーマにしている
前向きに時間軸を捉えている
世の中のテクノロジーは数えきれないほどあるので、それをどう組み合わせていくかが大事だと思っている
テクノロジーを拡げてほしい
発信と受信の輪を広げてほしい
10年後に実現できるどうかは自分達にかかっている
アレクサができることは天気予報を教えてくれることだけ
お茶すら取ってくれないが、それがとってもらえる時代が来るはず
Q4.今後の展開について教えてください
上田千曲高等学校 学生さん
困っている方や困っていることがわかる地図アプリを開発したい
垣内さん
アプリの開発について
位置情報を活用したソリューションは災害時に役立った
障害者、高齢者は2.5倍なくなる方が多かった
今後の日本において必要性が高い
(上記アプリについて)技術的には可能と思う
オリィさん
できないを検索できるエンジンは今後必要
できないに直面するケースが重要
そういうサービスが広がってほしい
FIOREI【コミュニティ創出】学生さん
1人1人の幸せを創造している
それがお金が発生すること
自分のためにやったことが他人のためにもなったり逆もある
「居場所」は継続していく必要がある
上田千曲高等学校 学生さん
レンタル高校生を実証実験中
将来は訪問介護をやろうと思っている
地域の高齢者を知るためには看護士の経験が役立つと思っている
平林さん
次の目標は、障害は環境にある
どういう場所でいうのが良いのか…
宇宙でこそ、無重力でこそオムツが必要
歩けない、浮く=イーブンな状態で各国の人を集めて、地球に配信したい
JAXAと話してきた
150万くらいでできるらしい!
坂下さん
世代交代がうまくいかない
自分たちがやりたいことでなく、社会資源として残していくもの、地域を支える枠組みをつくる
櫛田さん
京都丹後地域に支えの文化を醸成する
地域の福祉力を上げる
障害者を野放しにしている場所は嫌だと言われた時、わざわざ一緒に遊んでいる時間に体験できたら…パラダイムシフトした事例がある
垣内さん
障害者手帳
日本で283種類
不正利用に繋がっているので、1にして電子化できた
これができたのは日本だけ
世界の手本となるテクノロジーを
オリィさん
パイロットの人材紹介もやっている
企業に派遣されている
自分で自分を介護するロボットの開発
年齢関係なく友達になっている
日本人、性別、年齢同士…中に入っていくのは難しい
見た目で入っていくのは難しい
第一印象で決めつけが解決できる
肩組んで写真撮ったりもできる
年齢差別をなくしたい
さいごに…
貴重なお話をありがとうございました。この業界のTOPofTOPのような方々のお話をリアルで拝聴できて、熱量の高さに心が震えました!同時に私も動かなければ…と改めて考えることができました。今後、この福祉をさらに広く社会に広げていくために、連携して活動させていただきたいと思います!引き続きよろしくお願いいたします!!!