変則的?ー日本語能力試験対策英国地方大学の実践例
一般の人も参加できる大学の公開講座で日本語 教えています。
社会人の人が多いので とても モチベーションが高く やる気のある人が勉強熱心な人がたくさんいます。
そのようなクラスで教えられるのはとても幸せなことです。
教えている大学は2年前から日本語能力試験開催校になり、
私は日本語能力試験のコーディネーターの仕事もするようになりました。
授業でも日本語能力試験 にトライしてみようと思う人が増えてきました。私がコーディネーターをしているので より 試験のことを身近に感じるようになったということもあるかもしれません。
20週間の 本コースが終わり 今は希望者が集まって開講される特別延長コース期間になっています。
本コースでは 総合的な日本語能力の向上を 目的とした授業を行っていますが、延長コースでは学習者の希望もあって日本語能力試験対策を行っています。実は数年前から この時期は 日本語能力試験対策をするようになりました。
1週間1回2時間だけのクラスということもあり、学習者の日本語の能力はまちまちで、特にこのクラスでは N 5から N 1までそれぞれ違うレベルを受ける人たちが混在しています。
なので 一斉授業はできませんから それぞれ 皆さんに 対策本を買ってもらうことにしました。
ありがたいことに 今日本円が弱いのでポンドで Amazon から 日本のものを買うと とても安く買うことができます。ジャパンタイムスの日本語能力試験ベスト 総合問題 試験 シリーズを選びましたが N 1 以外はなんと1冊 10ポンドほどで購入することができました。
授業ではどのようにこの本を使うかと言うと、例えば今日は語彙の問題を扱う日、翌週は 読解問題を扱う日というように解く問題はレベルが違うので同じものではありませんがトピックを合わせることでクラス全体の協調性を保つようにしています
問題用 解いた後 自分で答え合わせをし 同じ問題を解いた人とグループになります。グループのメンバーと 難しかったところ 優しかったところ ちょっと引っかかってしまったところなどを話し合います。
お互いにわからないところを補いながら勉強ができるのでモチベーションも維持できますし他の人のわからないことを説明できた時などはとても誇らしそうな表情をしています。これはきっと 自信に繋がるんだと思います。
クラスには 留学生 など 日本語 ポモア者が数人 参加しているので私が授業や講義をするのではなく ネイティブの人に質問をしたり 助けてもらったりしながら 能力試験の問題を解いています。私は ネイティブの人が答えはわかるんだけれどもどうしてその答えになるのかが説明できない時などに手助けをするのが私の役割となっています。
授業の最後にはどんな様子だったか どのぐらい 正解があったのか 一人一人に話を聞いて一緒に喜んだり 励ましたり という フィードバック も欠かさないようにしています。
以上はちょっと変則的ですが 私が行っている日本語能力試験対策の様子です。