壊れていてもいいよと、言われたことがとても嬉しかった。このままでも大丈夫。そう言われてほころんだ部分があった。いつも自分を奮い立たせて立ち上がり、過ごしていた私には、壊れていることがアイデンティティでもあり、同時に受け入れ難い欠点だった。 そんな中で出逢い直し、私の手を取ったまま隣を歩いている彼は、どこか誇らしげでいつも楽しそう。その姿を眺めているのがとても好きだ。 さて、私は去年の冬が終わる頃2回目であり同一人物である『恋人』といることをきめた。 出鼻なんて全て挫けると思
『人のいない公園』 『人の通らない道』 『人工的な音がしない場所』 みたいな、他人の生活が見えない場所がないから街暮らしがあまり心地よくないのかもしれない。
時間よ、過ぎてくれと願っている。 いつか、時間が足りないと願うこともあるかもしれないのに。
連絡が来なければ自分からは連絡できないという、弱さなのかプライドなのかわからないものを引っ提げて生きてる。
夢を見た。 とても会いたく、話したくなった。 けれど、私はもう連絡する権利がないよな、と思った。記憶に蓋をしてしまっていたことに今頃気づいた。
毎日を鬱の中で生き、それでも未来に期待して生きたいと願う人でも、ある日突然ふと死んでしまう。自らの手によって、人に間違いだと言われるとしてもその世界から逃げる手立てが自死しか思いつかない。周りの人のことなど考えずに、死んだ後のことなんて考えずに、ただふと命に終止符を打つ。それはなんて幸せなことだろう。なんて、羨ましいことか、言葉を尽くしてもこの思いは表せない。 反対に、いつか光が差すとわかっていればどんなにいいだろう。けれどそのために地獄を生きねばならない悲しさよ。 いつか
「私は人が稼いだお金でしか生きていけないのかな。」 「家に毎日帰って、家で過ごすことが出来ないのかな。」 「あの子はしんどい時も頑張ってたのに、私は無理なのかな。」 「前まで、これはできてたのにな。」 こんなことを思っては、自分で自分を痛めつける。 親に頼っている。22年間ずっと頼っている。 自分で生活全部に必要なお金を賄えたことがなく、"学生"も満足にできないまま今日までを生きてきた。数えてみれば、生きることすら円滑に行えなくなるのは4度目のことで、"完全な停止"と"自
1人でいると寂しいのは、長い時間をかけて解釈してきたつもりだった。けれど、よく考えてみれば私は人といる時にも寂しさを感じている。
何度も何度も、自分だからだと、絶望を味わえば死にたくなって来るものだよ。
何かができない理由を、どうしてって言われても説明できなくて、全部全部なんだよっていっても伝わらないのが悲しい。
思えばいつも家の中で怯えている。 親の足音、同居人が閉めるドアの音、恋人の兄弟の気配。 誰のことも嫌いではなく、むしろ好んでいる人なのにどうしてもビクついてしまう。 1人で暮らしてみた方がいいのかもしれない。
酒を片手にクリスマスソングを聴いて、電車に揺られている。 現状から逃げたくて、窮地に陥るといつも旅に出ていた。けれど今回は貯蓄が尽きた頃にやってきたもんだから困ってしまった。 毎年参加していた祖母の家での食事会を蹴り、今私は、何が欲しいのかも分からない。 前までは安心が欲しくてたまらなかった。 けれど安心や安寧というものは、どの状態になろうが手に入らない「形のない」もので、ひととき感じることが出来ても一瞬でいなくなってしまう。不安や焦燥感はどこへでも着いてきてくれるのに
いつからか覚えることが苦手で、でも好きなことはするする覚える。 もしかしてやる気がない? 病院での診断はちょっと人より我が強いのと、苦手なことが生活の中にあると全部ダメになってしまうこと。 苦手な人とか環境はできるだけ避けて行った方が良さそうですねといわれた時は、本当にそれでいいのかと思った。 社会の風潮は、何か言われてもされてもめげない、根性万歳。まだそんな風潮。 それなのに担当医は避けた方がいいと言った。 全てできなくなるから。いっこのことに囚われて精神を病むから。
言葉は呪い。 十数年前に言われた言葉が、噛みついて離してくれない。 私もきっと誰かにそんな言葉を吐いている。 生活の場から、抜け出したくて、逃げた。 夜中の特急列車に乗って、離れていく。 身ひとつで、一人ぼっちで、逃げる。 久しぶりに容姿を整えて、けれど整え終わった頃、気分は急降下のあとだった。 無気力と空虚が、またなだれ込んでくる。 半日ほどしか時間がないのに、にげて、にげて、帰る頃には少しは落ち着いているんだろうか。 少しも働いていないのに消費は止まらない。食べ
たまに、頼って、大丈夫だからと言われるけれど、それを信じちゃって駄目にしちゃったことが多すぎて、怖すぎるんだよ。居て欲しいんだよ。
だから、人と一緒に日々を歩みたくなかった。大切になってしまった。今から壊しても、遅いよ。痛いよ。どうしてこんなにぐちゃぐちゃなのか、わからない。