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重症化してしまった子どもの虫垂炎②
穿孔した急性虫垂炎、腹膜炎、イレウスの疑いで緊急入院した娘。
手術や麻酔の同意書などは既に完了しているものの、手術への呼び出しは待てど待てどありません。
そのうち、吐き気をもよおし、とうとう胆汁を吐いてしまいました。
15:00主治医が来室し、管を鼻から胃に挿入。
それをすることで、胃に逆流してる消化液やらを排液できるのですが、喉の異物感が半端ない。しゃべることもしにくい状態でした。
時間は覚えてませんが、すでに痛みも腹部全体にひろがり、腹水でお腹は膨らんでました。
手術への恐怖感もあったでしょうが、それより早くこの痛みから開放されたい気持ちが大きかったでしょう(といっても術後も痛みは続きましたが)
16:00やっと手術室に向かうことになり、個室からでます。
看護師とともに部屋をでて、手術室へ。入室制限がありエレベーターホールでずっと待っていた夫もやっと娘に会えました。
がんばろうな
と応援をもらい、手術室のある10階までエレベーターであがります。
私は手術室のまえで、娘と看護師さんを見送りました。
とりあえず主治医にお任せするしかない。
祈る思いでまたエレベーターにのり、夫がかき集めて自宅から持ってきてくれた着替えなどを受け取り、部屋に戻ります。
そういえば、昨晩から何も食べてなかったことに気づきました。
夫がお弁当を買ってきてたお弁当を食べ、娘のことに思いをはせます。
だんだんと昨晩に受診した小児科のことを思い出し、あのとき虫垂炎を見つけてくれていたら良かったのに、と小児科を責めたいきもち。なんでもっと早くに救急にこなかったんやろと自責の念に打ちひしがれていました。
19:45 看護師さんが部屋をノックします。
手術がおわったので、迎えにいきましょうと。
エレベーターで10階にあがり、娘をむかえます。
娘に「よく頑張ったね」と声をかけて、娘はチラッと私を見て、また目を閉じて眠りました。
主治医の先生、研修医の先生が一緒にでてきてくれて、腹腔内にちらばってきた膿を見せてくれました。膿が広がりひどい状態で、洗浄したこと。ドレーンをいれていること。かなり痛かったはずなのに、ものすごく我慢強かったと。
その日には聞けなかったのですが、結局は
虫垂炎がひどく、虫垂壁が穿孔し、膿がひろがり(汎発性腹膜炎)、その炎症でイレウス(腸が麻痺している)になっていたようです。
手術の晩は、ひっきりなしに看護師さんが点滴交換や検温、尿量や排液量の確認に来られていました。
眠れないまま9/26の朝を迎えます(小児科なので母は同室付添い)
8:00血液検査(手術後なのでCRPが32という数値💦)
朝イチで、主治医が見に来てくれる。
尿の出がわるい、胃管からも消化液があまりでていかない、これから腹腔内に膿が残ってないこと、腸が動くかどうか、回復までちょっと長丁場になるかもしれないことを伝えられました。
娘は、よほどしんどいのかずっと寝たまま。時々起きて、少し喋ってくれます。
本当は9/26の晩には付添い終了しようと思ってましたが、あまりに娘がしんどそうなので一緒にいることにしました(結局は9/29の夕方まで付添い)
15:30 看護師さんに身体をふいてもらう。
思春期の女の子だから、恥ずかしかったと思うけど、私1人では着替えのサポートもできないから。すこし立つことができました。でも傷もお腹の中もかなり痛そうで、歩くことはできません。
去年わたしが胸腔鏡手術のときも翌朝から歩きましょーみたいな感じに比べたら、全然身動き取れてない状態。よほど酷いことなのだと改めて実感させられました。
晩には、歯磨きをして、ドライシャンプーもして少しスッキリした気分。
絶飲食なので、うがいをしてカラカラに乾いた唇を潤していました。
翌日9/27 尿管がとれました!
が、これがものすごく大変でした💦
つづく