LSE大学院記🇬🇧| 冬休み②「あっという間にもうクリスマス」

季節はあっという間に変わり、26日はBanking HolidayなのでおやすみBoxing day（私は最初理解ができず、スポーツの方だと完全に勘違いしていたので困惑していました）ということで少しずつクリスマスの魔法も解け始める（解けないでほしい気持ちも大きいですが）頃でしょうか。

Why is it called Boxing Day?

今週の出来事：突撃イギリスでのクリスマス🇬🇧

何を言っているんだという感じだと思うのですが（そしてクリスマスに突撃するものではないと思うのですが）
冬休みはフランスに遊びに行く（先週）以外は諸々やることをやってイギリスで折角なら過ごそうと思っていたところ、クリスマスをどう過ごそうかなというのも11月くらいにぼんやり考えていました。

フラットメイトは全員お国に帰り、もはやキッチンも貸切状態なので過ごしやすいといえば過ごしやすいのですが、「折角ならイギリスでのクリスマスを少しでも知る方法がないかな」と思いたまたま発見したのがこの団体でした。

HostUK :: Home

サイトがちょっと古めな香り漂うので最初は大丈夫かしらと思いましたが…。この非営利団体「HostUK」はイギリスに留学する外国人留学生をとイギリスの受け入れホストをマッチングして短期間その土地（家）でのステイをするという仕組みを提供しています。
（ホストは完全に無償かつ善意で受け入れてくれていますが、留学生側は有償です：時期によって変動しますがホテルなどと比べたらかなり割安な価格でした）

今回私はロンドンからも遠くはない南西側の地域のお宅にお邪魔し、ステイをしました。受け入れてくださった家庭はイギリス人のご夫婦で10年弱時折留学生を受け入れているようです（今回は2年ぶりの受け入れだったようです）

サイトのまわし者でもないですし、おそらく色んなホストの方もいるので断言はできませんが、とても善良なホストの方々でクリスマスを文字どおり時の流れを楽しみながらゆったりと過ごすことができました。
※ちなみに具体的な滞在場所は留学生側は選べず、本住所からどれくらいの交通費が許容できるかによって、団体側が受け入れ先を探してマッチングをしてくれます。

いろんな家庭で多様な過ごし方があるクリスマスのようですが備忘録的にクリスマスの過ごし方を箇条書きで書き残しておこうと思います。

※下記はあくまでも個人的に思った・体験内容なのでイギリス全土で一般化かどうかは把握していない旨悪しからず

念のため

🎄24日 (Christmas Eve)
のんびりとつまんで飲んでという感じで過ごしつつ、「近所の家庭のイルミネーション見に行ってみるか」という話になり、少しだけ散歩をしました。ここまで大々的にイルミネーションをするようになったのはここ最近のことらしい（ホストのお家のある住宅街では）とのことでしたが、家庭の域を超えたイルミネーションもあり、個性が出ていて面白かったです（飾るのは大変そうですが）。Merry Christmasと言って歩いてるおじいちゃんや、サンタを待ち望むウキウキしたお子さんなど「クリスマス」の雰囲気を歩くだけでも感じられるひとときでした。

サンタもトナカイも大集合

🎅25日 (Christmas)
軽めに朝ごはんを（パンと紅茶程度）食べた後は11時くらいから15時くらいまでひたすらに料理を準備していました。ターキーやチキンを焼くケースが多いようですがホストのお家では「焼くのに時間がかかりすぎる」とのことで、Chicekin Cusion（鶏肉に詰め物をしたもの）をメインとして、Brussel Sprout（小さいキャベツ）の炒め物とRoast Potatoes、Red Cabbage with Port（ポートワインの紫キャベツ煮）と海老のカクテルでした。聞いたところによると、所謂伝統的なディナーだと７品くらいを喋りながらのんびり食べ続けるようです。デザートはChristmas Pudding（ブランデーをかけて火をつけてアルコールを飛ばす、ドライフルーツの詰め物的なお菓子）、Mince Pie（ホットワインに入ってそうなドライフルーツを詰めたパイ）、Blueberry Pudding（見た目はフレンチトースト）から選んで食べました、とても楽しく美味しかったものの本当にお腹はいっぱいでした。

ホストの作った後の後日談としては「こんなに沢山料理するもんじゃない（工程が多い）」とのことでした笑。確かに一年に一度とは言っても作るのは大変ですよね…。ラジオはひっきりなしにクリスマスソングが流れ、「もうしばらく聞かなくていい」という量の曲を聞き流しつつ楽しみました。

よく食べた後はクリスマス映画を見ることが多いようです。が、クリスマス映画も音楽ももはや見飽きたとのことで、全然関係のない映画を見ながら茶をしばく時間でした（面白い映画でしたが、内容としてはシリアス且つグロテスクな部分もあるのでクリスマス向きではないかもしれません笑)TVの番組表的にはクリスマス関係の映画が多いようです。

☃️26日 (Boxing Day)
街中に少しだけお散歩に行きましたが、多少のスーパー以外はほぼ全て閉まっていました笑。競馬レースやサッカーなどの中継もこの日は行われるようですが、ホスト曰くは「（これも聞き間違えて何でこの季節に果物食べるんだ、と聞き直してしまいましたが…）Pram Race（ベビーカーを押しながら走るレース）が行われることも結構ある」とのことでした、沢山食べたから食べた分消化せねばという心意気？のようです。

番外編：日常のささやかな発見

• 紅茶というより茶を全般的によく飲む（何となく手持ち無沙汰になるタイミングで「茶は要らんかね」と聞いてくれました）

• 紅茶にElderflower Cordial（シロップ的な）を加える（お家によるのだと思いますが、香り・少し甘みと苦味が増して個人的には好きでした）

• パンに塗るバターは「少し」と言いながら「（私の感覚からすると）全然少しではない多量の」バターを塗る。（美味しいのですが）

• サンドイッチを作るにも、バター

つぶやき

26日の朝は日本のお正月にも似ている、少し静かでのんびり時間を楽しんでいる雰囲気が近所を散歩した感じでも実感しました。最近はホリデー期間に様々な事情で実家に帰る人も少なくなってきた、という話も耳にしますが一種集まるための祭事があることは時に大変なこともあれど機会としては振り返れば大切な時期なのだなと感じました。イギリスに住んではや4ヶ月くらい経ちつつも、文化や国を知るというプロセスは一筋縄にはいかないものなので自分にとって最適なバランスを保ちつつ、住むからこそ見えてくるイギリスの色んな側面を知る機会を探したいなと思った経験でした。

終わりに

今日ロンドンに帰ろうとぼんやり思っていたら、電車が全く動いておらず、もう一日お世話に（本当に電車がない、Coachもほぼないことに朝気づきました）。普段お休みの日に働いている方々も含め休める時に休んでほしいところです。
のんびりムードも抜けない今日この頃ですが、楽しい時間を沢山過ごしたぶん、そろそろまた少しエンジンを入れつつやることをやらねばと思う今日この頃です。ではまた！