LSE大学院記🇬🇧 | Week10「修士1年は短い？のか」

12月に入って、一気にクリスマス感が増してきたと同時に何となく大学の中でもみんな気持ちは（既に）冬休み、会話は冬休み何する話が増えてきた、というところがありなんだか構内も人が減ってきたように感じる今日この頃です。

ロンドンやヨーロッパの独特のクリスマスに対する高揚感も非常に好きな一方で、日本の師走独特の物悲しさ（もちろんめでたい雰囲気もありつつ）もどちらも味があっていいよなと感じています。

ロンドンの冬の風物詩的なWinter Wonderlandという季節性（移動式）遊園地に行ってきました。「想像以上に遊園地」というなんだか不思議な感想になってしましたが、クリスマスマーケットではなく遊園地としてフリフォールや観覧車（ロンドンアイの子孫的なサイズ）など若者向けの乗り物やスタンドがあり、お上りさん気分で会場内をお散歩してきました。（ぼやきですが：焼きマシュマロスタンドはどこでもあるんですね🍪）

クリスマスの盛り上がっている雰囲気を味わうには一度は訪れてみるのも手かなと思っています。

名前の通りのワンダーランド（迷子になりかけました）

今週のつぶやき「3ヶ月1ターム・1年の修士は短いのか」

わかっていたことではあるのですが、Autumn Termも残り1週間となり時期的にも振り返りのターンになってきました。本当に「あ」っと言ったら今に至ったというのが正直なところです（時空が歪んだと信じたい）。周囲の人も同じことを思うようで「やはり修士一年は短い」という声があちらこちら聞かれます。

個人的にも「1年修士は短いのか」というお題について考えてみたのですが、1年間で収支を完結させるというのは「とても短い」と感じていること自体は100%同意なものの、この長さで良かったのかもしれないというのが正直な感想です。

（やはり修士に嫌気がさしたのか）と察する方もいらっしゃるかも知れませんが、一応そうではなく、修士の1年は学びを深めるというより学びの視野を広げてそこに対して自分がどこにアプローチしたいのかという興味のある分野や課題認識を見つめ直す宝探しの期間なのかなと思ったりもしています。

同分野で職務経験がある方や学士で学ばれてきた方などはまた違うように感じるのだと思いますが、今回のようにまた人生でフルタイムの学生に戻ることがたとえなかったとしても、実体験やライフステージの変化を通じて生涯通じて何がしか学んで生き続けることはずっとついてくるのかなと思いますし、その方が（渦中にいるときは早く抜け出したいと思ってしまうこともありますが）また見える景色や世界に彩を添えて面白くなるのでは無いかなと思っています。

修士1年で「分野のプロフェッショナルになる」というのはお世辞でも言えませんが、情報に対するアンテナや自分の中での取っ掛かりが増える（着目したい課題意識）ことで、時間とお金の莫大な投資泣　は金銭的な意味だけではなくさまざまな「豊かさ」につながる種まきの期間＝1年でも十分できることではないなのかな、というのを現時点での回答としておきます。

授業📝： Business Strategy, Management and Analytics

割とビジネス戦略理論（セオリーやそれに基づくビジネスケース）なものが多かったのですが、最後の2回だけ先生も選手交代をしコーポレートファイナンスが全開になりました。理論がわかれば興味深い分野ではあるものの、EVA (Economic Value Added)を中心に学んでいったものの、元々の背景知識が薄いのと単語単語の意味が理解できたとしても全体図が見えていないところが根元の原因となって辞書やAIや日本語のリソースと仲良くなることから始めることが必要そうです（理解できれば組織の経営を理解する手掛かりになることは間違い無いので）
試験にも結構な比率で登場するようなのでUdemyの短めの講義を買ってみたので焼け石に水でも理解できればいいなと思っています、次週に続く。

授業📝： Foundation of HRM

今週は「従業員の声」についてでした。日本で言うと労働組合や従業員アンケートなどが思いつくかもしれませんが、この「声」に組織としてどうやって答えるのか、そもそも「答えること」だけが正なのか（出口を見つけるなど）ということを話し合いました。
ケーススタディーでアメリカのAmazonのコロナ渦中の従業員からの声に対する組織の対応について取り扱いましたが、組織としてどう向き合ったのか・葛藤したのかなど知らなかった新たな面を知れて個人的には面白かったです（組織側・従業員側の気持ちを想像すると双方だいぶ胃が痛くなりましたが…）。

授業📝： Organisational Behaviour

今回はリーダーシップを取り扱う授業でした。このテーマは個人的にも課題意識が強く、気になるテーマ（日本でもリーダーシップを扱う本はたくさんありますしね）だったので授業自体はとても興味深い物ではあったのですが、結論として「リーダーシップとは一体何か」という若干の概念崩壊を起こして今の所収束しています（まだ消化不良ですね）。
リーダーシップは組織やその時の状況によってもいわゆる「あるべき」は変わるということ、そして日本にある日系企業において組織としてあるべきリーダーシップの形とそれに対する育成はどういうものか、というテーマは何とも莫大なテーマを掘ろうとしている自分に気づききました（興味の範疇を狭めねば）

おまけ

先日お話しした方に本をお勧めしてもらったので今週末からゆっくり読み出そうと思います（本のお勧めはするのも・されるのも個人的にも好きなので、お勧めはいつでもお待ちしてます🍵)

リーダーシップ進化論―人類誕生以前からAI時代まで (【BOW BOOKS 001】)