LSE大学院記🇬🇧| 冬学期Week5「職探しジャーニーの渦中で」

信じられない速度で冬学期が過ぎ去り、ロンドンもだんだんと17時位まで紐長くなってきました。個人的にそこまで天気で落ちることはなかったものの、曇天が続くとやはり空の青さと陽の光の有り難さは本当に天の恵みなのだなとしみじみ感じる日々です。

今週の出来事

割と年中健康なことが多いのですが（密かな自慢は社会人になってから一度も体調不良では休んでいないという謎ポイントです）、密かに今週は謎の突発的な蕁麻疹が出てみたり、謎の体調不良（といいながらも朝起きてしばらくすれば問題なくなるので普段通り過ごしていました）な週でした、イギリスに来てからは初な気がします。

体調不良は突然に、ということではてどうしようかなともというところですが…寝る子は育つということでいつもと変わらず「よく食べてよく寝ている」うちに次第に改善してよかった（次には活かせないですが）です。クラスメイトが若干風邪っぽい以外は特段の外部要因は思い当たらないのですが、皆さんも何らか知らぬ間に疲れていたりすることもあったりする、かもしれないのでどうぞご自愛ください。

先週から美術館続きになりましたが、今週はふらっとVictoria and Albert Museumに行ってみました。思った以上に常設展も広く、アクセサリーや服飾品など見応えがあり個人的にはロンドンで訪れた数少ない美術館の中でも1番好き（もっと訪れたい）な場所でした。

美術館の内装も素敵

大学院も冬学期5週間が終了してしまいました…体感は新幹線に乗っていた気分です。

また来週にでも振り返りは別途書いてみようかなと思っています。

避けられない「職探しジャーニー」

修士に入る前から分かっていた、やらなければならないと思っていた「職探しジャーニー：未知なる旅へ」という何かのロールプレイの紛い物のような名前の章がだんだんと現実的に具体的に見えてきました。

社会人経験をして退職して大学院留学をされる方も少なからずいる中で皆さんどうしているんだろう…というところはあるのですが、、自分の記録として・n=1の転職路頭に迷う日記として今の時点で考えていること・頭の中もこんがらがっている所なので記録に残しておこうと思います。
（目下絶賛検討中なので：現時点では何も結論は出ておりません。そしてあくまでも渦中にいて路頭に迷っている張本人の一個人としてのつぶやきでしかないので、参考にはならない点はご理解ください)

前提条件
2024年の3月に前職の契約が終了していたので、晴れて無職に。そこからは日本に戻り、もはや年齢的に頭一つ飛び出た状態でしたが、イベントマネジメント系のインターンを一般社団法人で４か月（渡航直前まで）していました。

入学〜年末まで：ぬかるむ足元をなんとか固める

これまでHRに関しては直接的には経験がなかったので、私自身の転職における1番の懸念は「選択肢として何がありどんな要素が必要なのかわからない」という点です。

以前もHR系の会社に所属はしていたものの、仕事としては少し方向性が異なる部署にいたこともあり「迷うにも迷う選択肢がわからない」といういわゆる「わからないことがわからなくて困っている」状態でした。

わからないなーと言っていても誰か王子王女が現れて、一人暮らしの小さな寮の部屋に救いの手を差し伸べられることは残念ながらありえないので、特に11月くらいまでは「人生の先人の経歴を聞いて実務の知見（の角度を）増やすこと・履歴書を日英で書き上げることに徹しました。（これまでも今も本当に大変多くの方にお世話になって頭が上がりません…)

とんでもなく図々しくも同じ大学院やHR系の修士を終えた方や、今後の興味関心分野と被る方にメッセージをして時間をいただきました。ロンドンの利点を感じた部分でもありますが、対面でお話しが叶うケースもありとんでもない大きな都市にいるんだなと感じたひとときでした。

また、HR系のキャリアを歩む卒業生を呼ぶキャリアセッションが概ね毎週ありその中でも必要な要素やどういう軸で判断という舵を切ってきたかを考える機会になったかなと振り返って思います。

・LinkedInを整理する：自己流
これは発信を頻繁にしている（フォローしている人が多い）方や同級生のサンプルをもとに書き換え、なるべくリアルタイムで変更があったタイミングでは更新するように心がけました。前任地に居た時から緩やかに使い始めてはいたものの、イギリスに来てから圧倒的に閲覧頻度が増えたSNSの一つです。何よりの強みは実名でこれまでの履歴が見えみられるので、興味のある人と繋がりやすい点かなと思います。（一長一短ですが）

同じ共通点（HR・ロンドン現地就職された方・国際機関等）興味のあるワードをかけて、お話を聞いてみたい方に突撃でメッセージを送ってお時間を頂戴する、という形でなるべく自分の固定観念にとらわれず幅広くお話を聞いて素敵な皆さんが「何が共通の要素としてソフトハードで持っているのか」「実際にどういうキャリアパスがあるのか」「どういうキャリアの旅を過ごしているのか」「HRとしてのキャリアの広がり」といったいくつかの観点でお話を伺っていく中で、先人のお話を聞く中で・自分が言語化する中で何がしてみたいのか何が必要なのかはうーっすらと明確になってきました。

・英語履歴書・カバーレター：大学のキャリア相談・履歴書添削
大学のキャリアコンサルティング（20分の枠で無料で何度でも）のシステムを利用してクリスマスくらいまでにブラッシュアップしました。何がいいのか悪いのかもわからない中で、具体的なアドバイスがもらえて非常に役に立ちました。

それ以外だと大学側で提供しているリソースで、CareerSetが使えたので（全て鵜呑みにはできないものの）履歴書を書けては点数が上がったり下がったり…ああやこうや調整しながら最終盤まで作り上げました。

CareerSet - Intelligent Career Solutions

日本語履歴書・職務経歴書：インターネットリソース
英語版が完成した段階で情報の更新をかけました、基本的に何かサービス等特定のものは使わず、ネットの無料リソースを使っていました。

年明け〜現在：要素分解とギャップを埋めるには…という点で苦しむ

やっている中で個人的に興味のあるテーマは「人材育成（リーダーシップ教育」「人事データ分析」（何も能力は備わっていないので戯言でしかないものの）というワードが漠然と浮かんできたので、年明けからいくつかの日本の転職エージェントの初回面談だけ済ませて、現実に向き合うことにしました。

想像した通りではあったのですが、反応としては（私の見方が歪んでいる可能性もありますが）ポジティブな感触はなく、現実的に見える景色と目指したい景色にはギャップがあり、そのギャップは「HRに関連した職務経験不足」が1番強くありました。

もちろん学術的な知見もひよっこな藁でできた三匹の子豚弱小ハウス状態の知識を持って何を言ってるんだというところですが…。

痛感したのは、学術と実務に落とすというのは見方や視座に乖離があるよね話は往々に言われている中で、うっすら現実を理解していたものの、日に日に現実が見えれば見えるほど何か対応方法を考えなければと思わされる日々でした。

ひと1番慣れるまでに時間がかかる人間なので、この留学の中では何でもやりたいことを全てやる（これまで割とそうだったのですが）のではなく、必要となる要素を絞ってそこに力を注ぐようにした結果、結論あまりここまで大きく行動としては動けずにいました。しかしながらこのキャリアを目指すにあたって立ちはだかるギャップに対して何も手を付けないまま本格的な転職活動を始められないなと思い、イギリスのNGOでの人事系の（ゆるめ）ボランティアと日系の人材育成系の企業のリモートインターンを（諸々の結果論でしかないものの）始めてみました。

ボランティアはイギリスでは割と選択肢が多いのでいろんなリソースがありますがLinkedInや下記のサイト、大学のボランティアフェアやキャリアハブなど思いついた適当なもので2ヶ月ほどゆるく探し続けました。

Reach Volunteering

思うように時間がマネジメントできずに、自分に対してのできなさに、ストレスが1人で勝手に溜まる不健康な循環もありつつ…。そして経験した先に何が見えるかは誰も知るものではありませんが、見えているギャップを少しでも小さくして、身の丈を知りながらも自分ができる今の出来る限りのやるべきことにフォーカスする（時間は戻って来ず取り戻せないので）ということを何とかかんとかやってみようと思います。

数ヶ月後には全然違うことを話している気ももちろんあり得ますが、きっとそれもそこまでの旅路をどう歩んだかの結果論なので人生の実験としての過程を当事者として一種俯瞰的にも考えて進みたいと思っています。

終わりに

転職日記！のように全然にすっきりとしない内容で恐縮ですが、人生どんな状況でも迷うことはあり私もその最たるものの一例としてご笑覧いただければ幸いです。

過去にあぁしていたらこうなってたろうに、と考えることもゼロでは無いですがその時の自分なりには考えて努力した（はず）の結果の今なので、過去の自分を恨む方向ではなく逆風に根を張って踏ん張るニュートラルorポジティブな方向に亀の歩みでも進んでいきたいなと思う曇りがましになって晴れてきた土曜昼下がりに思うひと時でした。

ではまた！