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LSE大学院記🇬🇧| 冬学期Week4「日本の文化は桃かココナッツか」
2月14日はバレンタインということでお花屋さんやスーパーにも赤い薔薇の花が売られていて、お菓子売り場にはハート型のチョコレートなどがたくさん売られており、年始は「もう売り始めるのか?」と気が早いと思っていたのも束の間、知らぬまに今年が2ヶ月過ぎていることを物語っています。
今週のつぶやき
こんなに美術館の溢れる街にいるのに、そして冬の曇天に美術館に行こうとうと留学当初は思っていたのに…よくあるあるですがまだまだ全然開拓できていない今日この頃。Student Art Passもあるので、生活リズムを掴むべくもう少しペースを上げて開拓したいと思います(宣言する方式にしてみました)
National Galleryに行った時に撮影した個人的に好きな絵画の蟹を今回はあげておこうと思います(色合いと蟹の風合いが何故かとても好きなのです)
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日本の文化は桃なのか、はたまたココナッツか🍑🥥?
これだけだと何を言っているんだという話ですが… 。
まずは、ワードとして可愛らしいですね(ココナッツはイギリスでもdeal mealなどでよく目にするものの、他に売られていマンゴーやスイカなどに結局手は伸び、ココナッツをいまだにフルーツとしてどう食べればいいか毎回若干迷ってしまいます🥭🍉)。
さて、今週の授業2つでちょうどトピック的に「文化」について考えるタイミングがあったので今日は主に日本に焦点を置き、自国の文化=日本の文化について考えてみたいなと思っています。
旅行や留学など、物理的に自国から距離を置いて過ごしてみる中で、その中で生活していた時には気がつかなかった「自分の国や人などを総合的に考えた時の特有さ」や「他国との違い」を知らず知らずのうちに思いを馳せることもあるのではないでしょうか?
文化についての比較は日本でも知られている本はフランスのINSEAD客員教授のErin Mayer氏が書いた「異文化理化力」が有名ですね。ちょうど私が大学生だった頃(そんな経ってるんだ…というのも書いてて衝撃ですが)に出てとても興味深く読んだのを今も覚えている本の一つです。
文化についての比較や考察の仕方はこの本で採用されているHofsteadの方式だけではなく、切り口を変えた考察の仕方が色々とあります。それだけ文化というものが一種曖昧かつ考察するの対象として容易でないということを示しているように感じます。
世の中二項対立で考えるもばかりではありませんが、他国とも比較しやすいので日本文化を「桃」か「ココナッツ」どちらに近いかを個人的な解釈で考えてみたいと思います。
そもそもこの二つの文化の分け方とは
桃文化 (Peach Cultures)🍑
表面は柔らかく、初対面でもフレンドリーで親しみやすいが、内部には硬い核があり、深い関係を築くには時間がかかる。
初対面でオープンに見えるものの、実際に親密な関係を築くには特別な努力が必要。
例:アメリカ
ココナッツ文化 (Coconut Cultures)🥥
外側は硬い殻で守られており、初対面では距離を感じるが、一度中に入ると深い絆が築ける。
最初の壁を越えるまで時間がかかるが、その後は長期的で信頼に基づく関係が築ける。
例:ドイツ・フランス
面白いなと思ったのが、Google検索をかけてみると、記事によって「日本」が桃かココナッツかという解釈がだいぶ揺れている点でした。
(学術的な見解を無視して)個人的な肌感覚でいうと、日本文化は「ココナッツな気もしています。正直片方に寄せて考えずらい部分はあるものの、下記のような視点でココナッツと定義づけてみました。
「ココナッツ」の視点で捉えた日本文化🥥
外側(最初の接触)は硬く、他者が容易に入れない壁があるように感じる。
例えば、人種の多様性が少なく、日本語という世界的にはマイナーな言語を通じたコミュニケーションが中心。
「空気を読む」文化や暗黙のルール(不文律)が存在し、これを理解するには高い難易度が伴う。
とはいえ個人的な(本当に個人的な)日本の良さというのは、一種島国独特の輪に入った時の温かさや伝統文化など、離れてみると見える(近くにいても感じていましたが今より感じる)ものもあるなと思ったりしています。
日本は…というとネガティブな論調が多くみられる世の中で、一方で変革する必要性を個人的にも感じる一方で、この創り上げられてきた不文律の文化を変えることの難しさと反面おもしろさ、自分自身が見えている視点の狭さと対外から見た時の日本という国の一種特有のユニークさをクラスメイトと談笑しつつ一人感じた1週間でした。
皆さんはどう感じましたか?(突然の問いかけですが)様々な尺度がありますが、馴染みのある国や日本など少し視点をずらして考えたり見ることで目の前の景色がほんの少し見えるものが違うのかもしれませんね。
終わりに
(毎度突然ながら)
最近寝ながら(というより知らぬまに寝落ちしているのでもはや亀の歩みでしか進めないながらも)読んでいる本です。
ラテン文化に私は今まで踏み入れたことがないのですが、人間幾つになっても知らない世界はたくさんあり、もっと機会を掴んで踏み入れたいなーと、曇天の多いイギリス生活の中で静かに好奇心を掻き立ててくれる本です。
ではまた!
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