見出し画像

片道切符を握りしめ。

飛行機にて。

これは2週間ほど前の話。

飛行機の中で書いたわたしのリアルだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

わたしは今日、

8年間憧れた街、東京を去った。

飛行機から

いっときは戻ってこないであろう東京の夜景を見た。

何年も見慣れているこの夜景、

いつもシンボルを探している。

しかしながら今日は、自然を目に入ってきた。

東京タワー、目立っていたよ。


1年半、実家を離れ、一人暮らしをした。

親離れできていないわたしからすれば

苦痛な時間も多々あったが、

この1年半は文字面で受け取るより、

とても濃いものとなったのだ。


インドア派のわたしと出会ってくれた人々に

大変感謝をしていた。

おかげで東京生活が楽しかった。

1人しか知り合いがいなかったのにも関わらず

わたしはいろんな街へ行ったと思う。

離れがたい人も数人いる、と言えるくらいには

人とのつながりを深めることができた。


またいつか、と、サヨナラの人。

わたしは適当に言葉を選んだりしない。

今後も関わるであろう人には

サヨナラなんて言いたくない。

その判断材料はわたしの直感だ。


人の記憶なんて、

思ってるほど残りはしないのだから、

鮮明な内にたくさん思い出してあげよう。

わたしが東京にいたことを。

ちゃんと思い出してあげようね。


東京は不思議だ。

街名で人を呼ぶことができる。

例えば、

門前仲町のラッパー、池袋のR-指定、

恵比寿の一人っ子、北千住のお坊ちゃん、

荒川の姑、六本木のギャルなどなど。


わたしが出会ってきた人に

普通だった人はいない。

みんな、何かしらの個性がある。

だから楽しかったのだ。

だから飽きなかったのだ。


こうして、わたしのホームグラウンドが

近くなるにつれて、思う。

わたしは、長い夢を見ていたのかもしれない、と。

だから、常に人の記憶に強く残る存在でいたい。

それを目指している。それが本望なのだ。


いつか東京へ戻る時、

わたしは何を持って帰ってこられるのだろうか。

そして、忘れ物は見つかるのだろうか。


これから弱いだけでは話が済まなくなる。

いろんな覚悟をしなければならない。

強くあれ、少女よ。

悲しむのは、すべてをやり切ったあとだろう。

前に進むしか道はない。

頑張るしか、道はないのだ。

先陣を切れ。

なりふり構わず、暴れてしまえ。

ストッパーはもうとっくに外れているはずだ。

躊躇うな、後悔するな、見下されるな、

甘んじるな、弱いフリをするな、

わたしは、賢く美しくなければならないのだ。


またいつか、東京。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?