あんなにおっくうだったお洗濯が好きになった理由
「ストレスや雑念を手放すためにしていることはなんですか」
と聞かれて、「洗濯」なんて以前の私なら絶対出てこなかったなぁ。
実は最近、ミニマリストのTakeruさんという方にYoutubeの企画で取材をしていただいた。
Youtubeで動画を拝見していたので、光栄すぎて緊張したけれど、取材を通して、今の自分、過去の自分をゆっくり振り返るいい機会にもなり、本当に有意義な時間となった。
引き続き取材をしてくださるそうで、感謝しかない。
基本的には対談になるのだけど、自分の声を聞くって、すごく大切だと思った。
音声っていう意味でもだけど、何より心の声。
Takeruさんとの対談では、どうして今に至ったか、どうして今の生活があるのか、どうしてそれを選んだのか、そしてそれは自分にとってどんな存在なのか。
質問してくださることwに私はただお答えするだけなんけど、普段口にしなかったり、誰かに話すようなことではないことも、質問に対して内容を考えたり、お話しするだけですごく整理ができて気付きも多かった。
で、本題に入るんだけど。
その取材のなかで、
「ストレスや雑念を手放すためにしていることはなんですか」
っていう質問があった。
今まであまり考えてなかったけど、質問された瞬間にぽんっと思いついた。
その考えることなくまず出てきたのが、「洗濯」だった。
正直自分でも信じられない。
だって、あんなに嫌いだったんだもん。
どれくらい嫌だったかって、結婚生活をしていた頃、広めの家に引っ越したと同時に、乾燥機付きドラム式洗濯機をとにかく手間を省くために買ったくらい。
子どももいない大人2人生活だったけど、フルタイムの看護師しながら家事10割担うのは正直結構きつくて。
そもそも一人暮らしのときも、洗濯をしたいなんて1度も思ったことがなかった。
そんな私は、とにかく手間を省きたくていいものを買った。
でも、残念なことに何も解決していなかった。
良い家電=生活の質の向上
ではなかったのだ。
私たちの問題はそこにはなかった。
人と人との共同生活。お互いが協力しあって生活していくことが必要で。
どんなに良い家電を買い揃えても、根っこのところに問題があったから、何も解決しなかった。
それにそもそも乾燥機にかけてはいけない洋服も結構あったりして。
だけど服も多くて、どれを丁寧に洗わないといけないのかとか、どれは裏返してネットに入れないといけないとか、把握しきれない。
さらに、さほど大事にお手入れしたいと思えるほどの洋服を持っていなかった。
というか、ほとんどがそれに該当してなかったと思う。
それはきっと自分の「好き」がわかっていなかったから。
そんな中離婚をして、洋服も9割手放した。
生活が変わって、8年一緒にいた人と離れたら、あ、私ってこういうのが好きなんだって、初めてしっくりきたスタイルと出会った。
なんていうのかな。
ずーっと、ファッション迷子で誰かの好みに合わせたり、誰かの真似をしてみたり、思えばそんなんだった気がする。
今思えば、なんだけどね。
そんなスタイルが自分でもできるようになって、ほぼ直感で「これ着ていたい!」って思う洋服と出会って着るようになった。
そうしたら、ちゃんとお手入れをしてあげたくなった。
その洋服はどんな素材なのか、あとそもそも私ズボラだから、お手入れしやすい洋服を選ぶようにもなった。もちろん着心地もデザインも自分がいいって思っているかどうかも重視。
とにかく、手元にある服が、お気に入りだけになった。
何年経っても、たとえばママになってもおばさんになってもずっと、ってレベル。
そんな洋服選びをするようになったおかげで、洋服を着る時はもちろん、脱ぐときも、洗って綺麗になるって思うだけでなんだかワクワクして。
洗濯されたら今度は、1枚1枚手にとってハンガーにかけて風通しの良いところに干してあげるの。
干してある服をみるだけでワクワクして、そのまま飾っていたくなるくらいのお気に入りもある。
タオルも、2人暮らしで15枚くらいはあったけど、今は一人暮らしで6枚だけになったらなんだか愛着が湧いて。綺麗にほしてあげたいとか思うようになったり。
雨の日は雨音を背景に干すのもなんだか好き。
晴れた日は、風に揺られて気持ちよさそうに干してあるお気に入りの服たちが揺れていて、なんだか心地いい。
なんて思うようにまでなった。
長くなったけど
結局、私が洗濯を好きになった理由ってこういう連鎖かなって思うんだ。
相手に合わせすぎる生活を手放した
↓
自分自身が心地いいと思えるものや思考がはっきりした
↓
心からそう思えないものは全部手放して、この先何年経ってもずっと着たいと思えるほどのものだけ手に取るようになった
↓
その結果持っているものが、自分が大事にしたいと思う衣類だけになった
↓
①ちゃんとお手入れしてあげたくなって、みるだけでも気分が上がるから干すのも楽しい
②クローゼットに無理なくかかる量しか洋服が無くなったから、畳むのはタオルと肌着だけになった
ものを手放すと、本当に大事なものが見えてくるね。
「ストレスや雑念を手放すためにしていることはなんですか。」
「お洗濯です(^^)」
これが、今の私。
↓取材していただいた動画もよかったら(^^)↓