私を幸せにするのは
面倒くさがり屋の私は
イベント事が苦手。
クリスマスも例外ではない。
飾り付けやケーキの予約は
もちろんのこと
サンタがいる前提で
こども達にプレゼントを
クリスマスの朝まで
見つからないよう用意するのも
なかなかのプレッシャーだ。
サンタの正体に
小学生の長女と次男も
そろそろ気づいているだろうと
去年のクリスマスには
当日手渡ししようと思っていたら
寝起き一番で
「プレゼントがない!」
と彼女達が騒ぎ出した。
仕方なく家中を探して
見つけてきたフリをする羽目に。
今年のクリスマスは例年以上に
プレゼントの準備がはかどらない。
高1長男と小4長女は
すでに満たされているのか
特に欲しいものが思いつかない様子。
リクエストがないプレゼントを
選ぶことほど難しいものはない。
クリスマスまで1週間を切った頃
ない知恵を絞りに絞った結果
お絵かき大好きな長女には
「コピック」という
高価なカラーペンのセットを
ネットで注文した。
そして
さすがにサンタの正体を知っている
長男には
少し前に
野球で使うバッティンググローブを
買い与えていたから
それをクリスマスプレゼントに
することを提案してみたが
それだけでは不満そう。
それならばと
野球部のユニフォームのカラーに似た
紺と赤のツートーンの
ネックウォーマーと手袋を
たまたま行ったスポーツ用品店で
発見し購入した。
さて残るは
小3次男のプレゼントのみだけれど
これが一番の難題だった。
クリスマスの1ヶ月ほど前に突然
「サッカーチームに入りたい!」
と言い出した彼は
サッカー用品一式を
「サンタさんにお願いする」
と言い切る。
チームに入ってもいないのに
ユニフォームは用意しようがない。
チームに入ることを
まだ承諾したくないのに
スパイクを与えるのもどうかと思う。
かろうじてプレゼントできそうなのが
サッカーボールだ。
長男のプレゼントと一緒に
購入しておけば良かったのに
そのときは長男のプレゼント選びに
必死だったため
またスポーツ用品店に
足を運ぶ。
ところがお店に行ってみれば
いろんなデザインや色があって
長男のプレゼントのように
選ぶ決め手もない。
迷いに迷った結果
次男に自分で選ばすのがベスト!
今年こそサンタの正体を
カミングアウトしよう
そう決心して手ぶらで帰った。
夕方学校から帰ってきた次男に
「大切なお話がある。
心の準備はいい?」
と確認して話を切り出した。
サンタの正体が私だと
聞かされた次男は
「知ってたよ。
あーあ、さいこさんじゃなく
わざとサンタさんにお願いしたのに
計画失敗や。。。」
と残念がる。
やっぱりわかってたのか!
「サンタさんに」と言えば
拒否できないはずと
わかって言っていたところが小憎い。
だったらもっと早く
お互い腹を割って話せば
楽だったのに!
と思ったけれど
クリスマスに間に合わなくても
自分の好きなサッカーボールを
選べることと
いつかチームに入ったら
そのときにボール以外の一式を
買ってあげるという提案に
次男が納得してくれて
一安心した。
「プレゼントはサンタにお任せする」
と言っていた長女にも
次男にカミングアウトしたのと同日に
同じことを伝えると
当然ながら
「知ってたよ。」
と返事が返ってきた。
ついでに彼女のプレゼントの中身と
クリスマス前にうちに届くことを
報告したら
大喜びしながらも
クリスマスの日にもらいたいと。
一方長男はと言えば
買ってきたプレゼントを
確認のため見せてみたら
「寒いからもういい?」
とクリスマスを待たずして
使い始めた。
そんなわけで
今年は三人バラバラのタイミングで
プレゼントする結果に。
クリスマスプレゼントは
こどもが生まれてから
用意するばかりで
もらうことは
めったになくなってしまっていた。
でもそれじゃつまらないなと
実は今年は
こども達より先に
自分へも用意することに。
私の大好物のシュトーレンに
オーダーメイドの
クリスマスらしいピアス
そしてこれまたオーダーメイドの
虹色キャンドル。
お気に入りの品々が手元に届くたび
写真に収めたくなり
いつもなら気の乗らない
クリスマスの飾り付けにも身が入る。
そんな時間も全部含めて
私へのクリスマスプレゼント。
わが家で盛り上がりを見せるのは所詮
クリスマスイブの夜から
クリスマス当日の朝まで。
もう終わったかのような気分で
当日の夕方過ごしていたら
私のスマホに通知が来た。
開いてみたらそこには
私が最高に喜ぶギフトが!!!
自分を喜ばして
こども達も喜ばしていたら
その何倍もの喜びが巡ってきた。
これは
クリスマス限定の魔法じゃなくて
いつでも使える魔法みたいな法則。
自分で自分を満たすことができたら
人に何かを求めて思い通りにならないと
不平不満を言うこともなくなる。
いつだって
私を幸せにするのは
まずは「私」の役目。
その責任を放棄せず全うしていれば
さらなる幸せは巡ってくるものなんだ。