助教からみた玉井研
どーも。新年一発目の投稿です。玉井研のだいちです。
本日は、玉井研ってどんなところか助教目線で紹介したいと思います。
本日紹介するのは『玉井研ってどんな研究をしているのか?』『どんな人が玉井研に向いているのか?』『助教は研究室でどんな人か?』に関するトピックです。興味があるトピックを見てくくればと思います。
1. 玉井研ってどんな研究をしてるの?
玉井研では、物質の『光』に関わる性質を調べています。太陽電池だったりLEDですね、これらは光が関わってますね。なので、物質の光に関わる性質を調べると、スゴイ太陽電池だったり、スゴイLEDの開発に繋がる可能性があります。
そして、玉井研はどんな流れで研究を行うのかってのが上の図ですね。理学的 (基礎的) な研究を行っています。
1, サンプルの合成
光の性質を調べるためのサンプルをまず合成する必要があります。玉井研では、半導体ナノ結晶のメインに合成しますが、意外と(?)有機分子も合成してたりもします。なんのために有機合成もしているのかというと、以下の図のイメージですね。
有機分子のみ、半導体ナノ結晶のみでは発現しなかった性質が、複合化することで発現することがあります。1+1=2ではなく、1+1=10になる感じですね。今、私が興味を持っているのは反芳香族化合物である、ノルコロール、やπ共役平面が湾曲しているスマネンやコラニュレンですね。合成するのは大変だと思うのですが、有機合成もやっていきたいと思っています。
半導体ナノ結晶だろうが有機合成だろうがやることは同じです。一歩一歩着実に進んでいって、ゴールを目指す感じですね。
2. 構造解析
『サンプルを合成した!!』と言ってもちゃんとデータがなければ『本当?』ってなりますよね。学生実験で有機合成を行ったときもNMRを測定して、合成できた化合物を同定したように、半導体ナノ結晶も構造解析をして、同定を行います。
構造解析で主に使うのは、透過型電子顕微鏡と粉末X線回折測定ですね。前者は愛知県岡崎市にある分子科学研究所で行います。後者は関学で行います。物理化学実験で出てきた回折現象を用いて、得られた化合物の同定を行います。
3. レーザー実験
目的としているサンプルの合成ができたら、レーザー実験に移ります。お楽しみの時間です笑。レーザー実験を早くやりたいという症状が出たら、玉井検 (玉井研検定) で上位に行けます笑
このレーザーの感じを見て興奮できる人は是非玉井研に!!
何のためにレーザーを用いているかと言うと、サンプルを光励起すると、いろいろなドラマがあり、それを観察するためです。『おっ、電子はこのタイミングでそこにいるのか』『結構、この動き遅いな』『ぶつかるのがめちゃくちゃ遅くなってるじゃん』などなど
この光励起後のドラマを玉井研ではみることができます。
4. 理論計算
スパコンで有名な富岳がありますね。現状では、まだ玉井研では理論計算を行っていないのですが、2021年4月以降、もしかしたら富岳などのスパコンを使って、合成したサンプルの性質を明らかにできるかもです。
この4つが主に玉井研の流れですね。玉井研に入ってくる学生はいろんな人がいます。例えば『光る現象がおもろい!』『物理が好き』『光励起後のダイナミクスが気になるな』などなど。研究のテーマによって、合成がメインになることも、レーザー実験がメインになることもあります。その辺はある程度、希望に沿ったテーマで研究ができます。
2. どんな人が玉井研に向いているのか?
どんな人が玉井研に向いているかというと、『光る現象に興味がある人』『物理的な現象が好きな人』『有機と無機の複合に興味がある人』『分からないことをちゃんと分かろうとする人』かと思います。
今年配属された4回生をみていると、光る現象に興味があって玉井研に入ってきた学生は、合成したサンプルが光るのを見て楽しそうにしてますね。この辺りが、次の実験のモチベーションになっている感じがします。
モチベーションがないと、次に繋ぐのが難しいと思います。
ゲームだったりスポーツは誰かに強制されて行うものではないですね。研究も同じで、誰かに強制されるものではないと感じています。一つの結果を次につなげるのは、ゲームやスポーツ、研究でも大事ですね。
自分でやりたいと思って始めたことは、ちゃんと考えて次につなげるので、助教目線で日に日に成長するのが分かります。
上の例では光る現象にスポットを当ててますが、物理が好きな学生も、有機と無機の複合に興味がある学生も同じですね。
『分からないことをちゃんと分かろうとする人』
この点も大事かと思っています。この判断の目安は、勉強中に分からないことにぶち当たったときの行動で分かるかと思います。
『とりあえず覚えればいいや』って人は中々玉井研でやってくのは難しいかなと思います。けど、頭の良し悪しに関わらず『なんでだろう?』と疑問を持ち、考え続けることができる人は玉井研で上手くやってるはずです。
ポイントは、考え続けることができるかどうかですね!!
研究は覚えればいいってことは全然ありません。なんでこんなことするんだろうといった感じで『なんで?』と考え続ける必要があります。『覚えればいいや』って人は考えることを放棄しているので、玉井研でやっていくには難しいかなと思います。
3. 助教は研究室でどんな人か?
ここは自己評価の部分になります笑
基本的なスタンスとしては、やる気のある学生には真摯に対応しているはずです。一人で考えてよって放置するのではなく、一緒に考えようとします。あと、多分性格悪いです。ちゃんと分かってる?って思うと、いろんな観点から質問します。
自分で思う良くない点はこちらですね。。。
・せっかち
・人の話を聞かないときがある
・イライラしていると対応が雑になる
・やる気のない学生に対しても対応が雑になる
・ディスカッションの途中で静かになる
最後のディスカッションの途中で静かになるは、思考中ってやつですね。これらの点は良くないとは思っているので、直そうと努力はしてます。この辺りは、化学演習でも学生実験でも見せてない(と思ってる)一面なので参考までに。
4. まとめ
いろいろと書きましたが、玉井研のことを少しはわかって頂けたでしょうか?もし、これだけじゃあ分からない、もっと質問したいことがあるって人は気軽にメールとかしてくれればと思います。(eguchi.daichi_at_kwansei.ac.jpまで。_at_の部分は@)
私は、玉井研での研究には夢がつまってると思っています。世界を揺るがす発見ができる可能性があるからです。研究は夢だらけ。玉井研で一緒に夢を追いかけてみたい人は一緒に研究をしましょう!!
では!
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