輪読をやってみて

さて、二月から始めた輪読もそろそろ50回ということで、ここで輪読を行ってみて感じたことを振り返ってみたいと思います。

1. そもそも輪読とは

そもそも輪読って何なのかって話ですが、輪読は1つの論文を30-40分くらいで読み切るという会です。この輪読は、筑波大学の白木研究室で行っている朝輪を参考に始めました。(http://www.fee-fi.jp/~protein/pi.html)

図4

 1日1報、1週間で5報、一か月で20報、一年間で240報、論文を読むことで計り知れないものが得られるのではないか、また私自身関学に来て、研究テーマが変わったので、先行研究を知るいい機会だと考え、有志の学生と始めることを決めました。

2. どんな感じで行っているのか?

輪読は『アブスト読む⇒イントロのパラグラフリーディング⇒論文中のFigを解釈する』という流れで平日9:20-10:00で行っています。

アブストを読む

読んで字の如く、アブストを読みます。これは一文一文交代で読んでいきます。アブストはその論文の要約なので、『どんな問題意識でとりくんでいるのか』『どんな実験の結果がえられるのか』を把握します。これを行うことで、論文の全体像をつかめます。

イントロのパラグラフリーディング

分担して、イントロのパラグラフリーディングを行います。1分くらいで、それぞれのパラグラフで何をいいたいのか、それを把握します。

論文中のFigを解釈

そして、論文中に出てくるFigやTableの解釈を行います。なんで、このスペクトル変化が起きているのかなど、Figからは読み取れないことを論文の該当箇所を読んで解釈を行っていきます。

3. 輪読をやってみて

ここまで、輪読をおこなってみて一番良かった点は、『学生間で教え合う環境』を作れたことかと思います。やはり、物事は自分の中で完結させるより、他人に説明することで、より理解が深まります。先輩が後輩に説明し、そして私がフォローする形をとっているので、説明をした先輩はそういう説明もあるのかという勉強になるし (私自身もこの学生はこういう風にとらえていたのねと勉強になる)、後輩は違うアプローチで説明を聞くことができて勉強になるかと思います。ほかにも、最初は英語を読むのがたどたどしい学生も、回を追うごとにしっかり読めるようになるので、やってみて良かったと感じています。

続けていければ、得るものが多いと信じているので、100回、200回と続けていければと思っています。

では。

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