「ツィゴイネルワイゼン」鈴木清順監督作品 4Kデジタル完全修復版。
「ツィゴイネルワイゼン」鈴木清順監督作品 4Kデジタル完全修復版。ユーロスペースにて。
1980年公開当時、単館で10万人動員の大ヒット。描かれたのは、大正時代。
都市文化が成立し、洗練と猥雑が混ざり合った、共にまだ夢が見れた爛熟文化の頃。
サラサーテ自らが演奏した「ツィゴイネルワイゼン」のデカダンな音楽に導かれる夢と現実、この世とあの世、理性と狂気を行ったり来たりする4人の男女の妖艶な世界。難解と言われる清順さんの映画ですが、あるモチーフが次につながる意外とわかりやすい展開。「世にも奇妙な物語」のフェリー二編を思い出したけど、清順さんも参考にしたらしい。大楠道代さんの眼球を舐めるシーンを堪能。大正のモダンガールを演じるルイス・ブルックのようなボブの髪型とファッション。BIGIの社長夫人として、苗字を変えて出演した道代さんの洋服は、絶対BIGI(MOGAではないかな)だと思います。次は「陽炎座」と「夢二」。