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80年代前半のNYの雰囲気 それはフェミニズムが輝いた時代でもありました。「Bette Gordon Empty New York 」
高校生の時にジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』を観て、何かを感じ、フランスに留学。パリでは真っ先に『勝手にしやがれ』のラストシーンの場所に向かった彼女は、現地で1968年のパリ5月革命の「政治の時代」の若者の運動やその空気に触れるともに。街の映画館やシネマテークに通いハリウッド映画とは全く違うフランス、ドイツ、日本 そしてサイレント映画を観て、彼女の映画への道が開けたと言います。そして、彼女が言及するのが、ニュージャーマンシネマ、特にライナー・ヴェルナー・ファスビ
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自分史と日本史の過去から未来へ続く関係 「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション~ひとりの精神科医が集めた日本の戦後」 @東京都現代美術館
日本現代美術最高峰のコレクター高橋龍太郎氏の目から、戦後日本の変遷を辿る展覧会。 最近僕は、歴史家の俯瞰した客観的な目線でなく、個人の自分史、つまり個人の体験とその時に感じ考えたことの記憶からから、歴史が語られることに、リアリティを感じ始めているので、楽しみにしていた展覧会でした。 高橋龍太郎氏は、1946年生まれてというと団塊の世代として、学生運動に身を投じ、映像作家を目指し、学生新聞の編集に参加し、サルトル来日の記事にも関わったとされるインテリ医大生であり、彼の青春は、文
「こわれゆく女 A Woman Under the Influence」/ジョン・カサヴェテス監督(1974)Film版
フィルム上映の美しさ、鑑賞体験の素晴らしさの再評価を目指す映写技師が監修する35mmフィルム上映イベント「FILM座」の第一回として、ジョン・カサヴェテス監督作品「こわれゆく女」が上映されるので、観てきました。 主演は、最近お亡くなりになったジーナ・ローランド。そのカッコよさという点では「グロリア」がありますが、不安定な精神状態を迫真に演じるという点では、「オープニング・ナイト」を抑えて、この「こわれゆく女」の彼女には圧倒されます。146分という長尺の作品ですが、土木作業員(
gHOSTS oF pRINCES iN tOWER / Rich Kids 45years anniversary remastered
昨年のRSDに出たRich Kids のファーストのリマスター盤。それにしても読み辛い大文字と小文字の逆転。 当時のふれこみはSex Pistolsを脱退したGlen Matlockのバンド。 当時 ピストルズで曲を書いてたのは彼という話があったので、赤盤で出ていたデビューシングルに続いて期待して聴きました。 プロデュースはMick Ronson。 曲やアレンジはバラエティに富んでおり、Glen曲はポップで 全然攻撃ではなく、これはPistolsのイメージではないなと思って
Haircut 100 42年振りのNick Hayward参加の新作とツアーというニュースが入ってきたので、今日はNick の初ソロ作「風のミラクル」(1983)。
さあソロで頑張るぞという感じの「When it started to begin」から始まる粒揃いの曲は全て彼の作品でブラスアレンジやプロデュースも自ら手掛け、このアルバムからは4枚もシングルカットされました。共同プロデュースはThe Beatlesのエンジニアとして名高いGeoff Emerick 。彼のプロデュースElvis Costelloの「Imperial Bedroom 」の少し後の録音の関係かSteve Nieveも参加。当時 ニューウエーブ系の作品によく参加し