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Gloomy weekend Ikeda.K Play list 2025.02.15

3か月連続で高円寺のコネクシオンでDJをさせて頂くことになり、今回のお題は「Music For The Weekend」。普通は以前マガジンハウスから出ていた雑誌Relaxの特集のように、ボサノバだったり、はたまたウキウキする音楽を選ぶところですが、憂鬱にライトに浸る。。つまり「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」な選曲でまずNIck Drake から。

First Set
1. Saturday Sun / Nick Drake (1969)
深い響きのベース、流麗で気品のあるストリングス、浮遊感のあるビブラフォンの素晴らしいサウンドとNick のひとりぼっちの歌。

2. Sunday Morning /Margo Guryan(1968)
ソフトロック時代の職業作曲家というのが本業のようですが、コケティッシュなルックスと声が魅力的。そのうえ音楽のプロらしいジャジーなアレンジも秀逸。

3.You Got It / Roy Orbison(1989)
50年代の古き良きアメリカの田舎町の暗部を描いたDavid Lynch の映画の中で、サウンドトラックとして、Roy Orbisonの音楽が多く使われていました。極上のポップソングをサングラスをした中性的な雰囲気もある男性が、ファルセットで朗々と歌う彼ですが、ある意味ちょっと気持ち悪い。
どう感じるかなと奥さんに聞いてみると“なんか気持ち悪い。全部一緒に聞こえるし、「Pretty Woman 」みたい“ さすがです。
この曲は、ジョージ・ハリスン、ジェフ・リン、トム・ペティが参加したトラヴェリング・ウィルベリーズのプロジェクトの延長で制作された彼の遺作「Mystery Girl」より。

4.Ray of Hope / Soul Generation (1972)
The Rascalsの名曲で山下達郎も大好きで彼は、同名異曲もありますが、これは、黒人コーラスグループ Soul Generationによるカバー。“甘茶ソウル”なんて言い方もされるスイート・ソウルです。でも、70年代Mavin Gaye,Donny Hathaway,Curtis Mayfiledなどニュー・ソウル的なアレンジがすごく好き。
実はPaul Humphrey ,Chuck Rainey,Joe Sample 参加。

5.Cofre/ Ivan Lins(1972)
彼の声が聞こえてくると開放的な光景が開けてくるようなブラジルのSSWで良曲を量産し、ポピュラーミュージック的メジャー感のあるIvan Lins。ワールドレベルで有名になる前の作品は本当に素晴らしい


6.Fool Around fell in Love/Elvin Bishop(1975)
中学生のころはまだ土曜日は学校で午前中授業があり、帰宅、昼食後の楽しみは、FM放送のポップスベストテン。1時から日本の歌謡曲、2時からは洋楽ポップスで、この曲は当時ヒットしていたこともあり、週末のイメージがあります。
オーバー・オールを着たいかにも南部出身のギタリストのイメージとはかなり違うソウルマナーのバラード。終盤に“Can’t Stop loving You “というフレーズも出てきます。


Second Set
1.O Estrangeiro / Caetano Velso(1989)
宇宙を感じさせる音楽の神様のような才能のブラジルのSSW Caetano Velsoとブラジル出身のアメリカ人でNo Wave のDNAで、痙攣するようなノイジーなギターを弾いていたArto Linseyと映画音楽なども手掛けるPeter ShaferによるAmbitious Loversがプロデュースを手掛けた唯一無二の作品。淡々と歌うCaetano にArto のギターが切れ込むスリリングさが、何度聴いても素晴らしい。

2.Follow Me Down / Tracey Thorn (2015)
Tracey の低音のスモーキーな声を初めて聴いたときのことは忘れられませんが、この映画「Falling」の主題歌は、そんな素晴らしい彼女の声が久しぶりに聞ける曲。

3.Talking’ Bout a Revolution /Tracey Chapman(1988)
黒人のフォークシンガーというのは、シンプルなアコースティックギターに合わせて淡々と歌うわけですが、さすが黒人。歌から湧き出るグルーブ感が、際立ちます。というわけで、Richie Heavens, Labi Siffre,Jon Armatrading ,Terry Callier など好きな黒人SSWは多いですが、やはりこの人の歌の力は格別。最近も時々活動しているようですが、新譜が出ないのは残念。


4.Heaven /Talking Heads(1979)
サードアルバム「Fear Of Music」収録の名曲。この人の出所がスコットランドと聞くとなるほどと思う抒情的な曲。
Everyone is trying
To get to the bar
The name of the bar
The bar is called Heaven

The band in Heaven
They play my favorite song
Play it once again
Play it all night long
[Chorus]
Heaven
Heaven is a place
A place where nothing
Nothing ever happens

5 .The Sweetest Girl /Scritti Pollitti(1982)
ポストパンク時代にRough Tradeから現れ、イタリア語で「政治的文書」と意味のバンド名を付けたウェールズ人Green。UKトラッドとソウルが好きな天使のような声の持ち主が、後にPray Like Aretha Franklinなんていう大胆なタイトルをつけることになる彼がトラッド、ソウルをレゲエのリズムのリズムボックスでアレンジした名曲。カンタベリー色はピアノで参加したRobert Wyattのムード。ジャケットには、London,Tokyo,New York。そう。当時、東京はロンドン、ニューヨークと同格の最先端の都市だったのです。


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