鯖のへしこと松前ごはん
なんとなく、部屋にいすぎたらカビそうだったので16:00頃からお散歩に。
商店街を抜けた先にある珈琲屋さんで出会った宮下奈都さんの『神様たちの遊ぶ庭』に惚れて即購入し、その帰り、気になってた小料理屋さんにふらりと寄ってみました。
メニューを見て、ちょっと気になった
『鯖のへしこ』
そして、神奈川の地酒らしい『いづみ橋』を頼むことに。
鯖を糠漬けと聞いて。これは絶対日本酒案件。
しょっぱいから大根をひいてくれました。個人的にはもうちょいと厚くてもいいかな。
しゃく。
という、歯触りの良さと、炙った鯖の香ばしさがよき…!確かに、結構しょっぱい。
いづみ橋は、辛めだけれどしっかりとした甘味も感じられました。へしこを1口かじって、いづみ橋を口に含むと甘さが際立つ…!旨し。
神様たちの遊ぶ庭を読みながら、へしこをもぐもぐして、日本酒をちびりとなめる。至福ですね。
後々Twitterで知ったのですが、『へしこ』とは福井県の郷土料理だそう。なんと、その時に読んでいた宮下奈都さんも福井県出身なんだとか。なんという偶然…!
この本は、作者の宮下さん家族が1年間だけ北海道のトムラウシという山奥に行き、そこで暮らした時のことを綴ったエッセイ。
全校生徒10人程度の学校での出来事、見た目によらないヌカカの攻撃、山で取った山菜をその場で天ぷらにして食べる至福さ。そして、トムラウシの景観のこと。
テレビもろくに見られない山奥の生活を、面白おかしく、嬉々として描いている作品だなあ。
さて。お酒も飲みきり、へしこもなくなったところで、まだ少し物足りなさが。
メニューを確認して目に飛び込んできたのは
『松前ごはん』
松前漬けは知ってるけど…。まさかこれを…?
早速頼んでみました。しじみのお味噌汁も一緒に。
えっ…?
最高…?
つやつやのご飯に、つやつやの松前漬け、そして、つやつやの卵黄。
美味しさしか想像できん。
まずは、松前漬けを少しぱくり。
うん。安定の美味しさ。
こりこりとしたイカ、昆布の歯ごたえと、あの、お醤油とお砂糖のダブンコンボによる安定と安心の味。この組み合わせで料理した食べ物ってなんでも美味しいよね。不思議。
そして、それを、ご飯とともにお口に入れる。
っっっ優っ勝…!!✨✨
一瞬で優勝が確定しました。めっちゃ美味しい。優勝。これ、優勝。
我を忘れてかきこむ私。
おっと忘れていた。卵黄があるんだ。
これを、箸でとろり、と割って…。
ぱくり。
………………………………………………。。。
優勝のその上ってなんだろうね?
あまりにも最初に優勝が来てしまったから…。 表現が難しくなってしまい、確実に卵黄絡めた方が美味しいのに表現できないこのもどかしさ。
さらにまろやかになってる…!
夢中で食べました。おうちでも作ろう。。。
そういえば、ゴールデンカムイの土方歳三が松前漬け食べてたなあ…。なんて、どうでも良いことを考えながら。もぐもぐ食べる。
そっか。松前漬けって北海道の郷土料理じゃん。
奇しくも今日は、北海道と福井県に思いを馳せる日になりました。
ごちそうさまでした。