たまごまるセレクト3
寒いです。寒いですが、まだ「寒いね」というのに新鮮さがあります。来年には言い飽きてしまいそうですが、寒さ、乗り切っていきたいものです。
さあ、今日も僕が最近読んだ記事で心に残った記事を紹介していきます。本日はこちらです。
七ならべ自選十五篇 by ふるいはさみさん
今年出会った物書きさんの中で僕が一番憧れているのが、ふるいはさみさんです。
もうね、僕好みな作品ばかりで、毎日唸っています。
先月、僕は20文字の小説作りに挑戦していましたが、いつも、ふるいはさみさんのような文章が書ければな、と思っていました。
ふるいはさみさんの言葉は四季そのものです。ふるいはさみさんの言葉を読むことで日本の季節を堪能できます。
今回読んだ記事の中で特にお気に入りだったのがこちらです。
どうですか、この言葉のチョイスの仕方、凄くないですか?
カセットテープとかサブスクって単語によって文字から音が鳴りだす。青春時代に聴いてた音かな。
また、寒くなっていくという表現を、レモネード持つ右手はやがてあたたかいもの求めだすから、って言葉で表されていて。夏の名残とこれから必ずくる寒い季節の両方を感じられて、世界の奥行を知れる。
ほんと、こういうの書きたい。
ふるいはさみさんの文字の世界を是非堪能してみてくださいませ。
◇
ふるいハサミのふしぎ
一枚の紙すら切れなくなったふるいハサミ
何も切らないふるいハサミ
季節を切りとる
切れなくなったって決めつけたのは
僕ら人間の小さな概念
切れなくなってない
何もできなくなってない
ふるくなったからこそ切れるものがあって
今の私たちだからできることがあって
ほら、世界は自由自在に切りとれるよ
ちょき
ここまで読んでいただきありがとうございます。