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人生で1番の恐怖体験

おはようございます。今日は質問アンサーのコーナー。質問してくれたのはだり君。ありがとう。

記念すべき一個目の質問内容はこちらです。

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質問へのお返事

なるほど1番怖かった経験か。そう聞かれて僕はこれまでの人生で怖かった事を振り返っていった。

小さな頃アスレチックに登って下を見た時に高すぎて、怖すぎて動けなくなったよな。

同じくトイレの花子さんの話を聞いた時も怖すぎて1ヶ月くらい部屋の電気つけたまま寝てたよな。

成長してからだと、留学先で殺人事件が起きてもニュースにならないくらい殺人が当たり前な街に終電の時間を間違ったせいで、急遽宿なしで一晩過ごさないといけない状況になった時は、本気で命の危機を感じるほど怖かったよな。

でもそんなものより怖くて鮮明に覚えていることがある。

あれは高校2年のとある夜だった。

僕は塾から自転車で帰っていた。

その帰り道の途中には薄気味悪いセメント工場があった。

普段でさえ、気味が悪くて自転車を漕ぐスピードを早めてその工場の横を通過していた。

なのにその夜は自転車を押しながらその工事横を通過していた。

なぜその時は自転車を押していたかと言うと、気になる子とメールのやり取りをしながら帰っていたからだ。

僕はその子に気にいってもらえるように周りも気にせず必死でメールを打っていた。

その時真横から声をかけられた。


すいません

すいません、ここにはどうやっていけばいいですか?

そいつはそう聞いてくる

そいつはその薄気味悪い工場の敷地に1人で立っていた。

僕が答えられずにいるとそいつは続けて話出した

ちょっと奥で教えてくれないかな

僕は身の危険を感じ

分かりません

とだけ言って自転車に跨り全力で走った。

なぜ僕が身の危険を感じたか

それはそいつが

左手に刃物の様なもの、そして頭にはあのお面を被っていたからだ

家に着いても全身が震えている

震える指でカレンダーを確認する

その震えた指は震えながらもひとつの数字を指さした

13日

そして曜日は

金曜日

そう僕は

13日の金曜日にジェイソンのような奴に何かされかけたのだ

それ以来僕は13日が金曜日である度に身震いする

あいつの目的はなんだったのか

ただのジェイソン好きな男が僕をからかっただけなのか

それとも殺すつもりだったのか

理由がわからないからこそ怖い

あいつは今どこで何をしているんだ





どこにいるかって

いつもお前を殺せるところに潜んでいる

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宝積たまる
ここまで読んでいただきありがとうございます。