スプラ3#13「立ち回り」の2種類の捉え方
久しぶりに記事を書くと楽しくてつい2つ目の記事書いちゃいました。
さて、今回も飽きず懲りずに「立ち回り定義シリーズ」です。
立ち回りを「情報の種類」という視点から捉えなおしてみます。
いっつも滅茶苦茶複雑になりがちなのですが、珍しくシンプルに収まったかも…?自分の中では、ですが😇
では、前置きはこれくらいにして参りましょう~
目的地に正しく行くための2つのパターン
唐突ですがある質問です。「今ここからある目的地に”正しく”行くには『どんな情報』が揃えばいいでしょうか?」。即席で作ったのでちょっとわかりにくくて申し訳ないですが。
今回はクイズが目的ではないので答えを言うと、2パターンの答えがあります。
1つは、「始点」と「経路(行き方)」の情報がわかっているパターン。
まず「今自分はどこにいるのか:始点」
そして、「どういう行き方をすればいいのか:経路」
この2つの情報が”正しく”わかれば、目的地に到達できますね。
取り敢えず「この道さえ辿れば正解に行き着く」といったような方法ですね。情報量が少なく、判断が単純で素早いことがメリットですね。
ただ、この方法の怖いところは、「修正が効かない」ところで、ちょっと道を間違えては行っちゃったときに「あれ!?ここどこ!!??」ってなりやすいです(笑)
2つ目は、「始点」と「終点(目的地)」の情報がわかっているパターン。
こちらも、「今自分はどこにいるのか:始点」がわかるのは当然。
そしてもう一つ「自分はどこにいけば良いのか:終点」がわかっていること。
ここでいう「終点」というのは、目的地の「位置座標」が正しくわかっているということです。
例えば、「東京タワー」という目的地の名前を知っていることが重要な訳ではありません。googleマップがない状態で、「現在の位置」と「東京タワーが地図でいうどの位置にあるか」の両方がわからないと駄目な訳です。
この方法は、扱わなければいけない情報量は多い(周りの建物の位置がわからなければ、目的地の位置座標もわからないため)です。一方で、「周りの建物を見て『いや、確かあれはこのコンビニよりは西にあったよな…?』という感じで、修正が効くのがメリットですね。
では、これらの考え方を応用して「立ち回り」を考えていきます。
立ち回り①:「現在の状況(始点)」で「するべきこと(経路)」は何か
立ち回りの一つ目の捉え方。それは、
「現在の状況(始点)」「するべき行動(経路)」は何か、です。
これは、いわゆる「反省」を通して身につきやすい「立ち回り」です。
例としては、
「敵が短射程シューターのとき」⇨「距離を取って対面する」
「エリア打開で3vs2」⇨「一気に残り二人を仕留めるか、エリアを一旦確保する」
とかですね。
先の目的地の例で述べた通り、メリットは、
・扱う情報量が少なくて済む
・判断が単純で素早く出来る
ことです。
一方でデメリットは、
・修正が効きにくい
・「目標とする状況」への最短経路とは限らない
ということですね。
また、「現在の状況」をちゃんと見ていないと、的外れな行動になるということには注意しましょう。
極端な例でいうならば、
配信者の方の「勝ちたきゃ前に出ろ!!!」という言葉を聞く⇒「よっしゃあいつでも前でまくるぜ!!!」⇒「20デス」
みたいなのがそうですね。
ここまで極端でなくても、この1つ目の「立ち回り」の捉え方を軸に構築する場合、「状況の分類」を細かくしていくことが非常に重要になってきます。
例えば初心者の頃は、
状況:「敵との対面」⇒行動:「ジャンプ撃ちしてみた」⇒結果:「勝てた」
という流れから、
「敵との対面」⇒「ジャンプ撃ちするべき」と学習をしていることが多いです。
しかし、中級者になってくると、実は「ジャンプ撃ちが有効な状況」は限られていることに気づくわけですね。すると例えば、
状況①:「敵がシューターで、かなり近距離」⇒行動:「ジャンプ撃ち」
状況②:「それ以外の対面」⇒行動:「歩き撃ちや潜伏キャラコンをベースにする」
みたいに、「状況毎の行動の精緻化」がなされていく訳です。これが「反省」であり、それを積み重ねていくことが「立ち回り①が良くなる」ことに繋がるですね。
立ち回り②:「現在の状況(始点)」と、「(現実的に)目標とする状況(終点)」は何か
2つ目の立ち回りの捉え方は、「現在の状況(始点)」と、「(実現可能な)目標とする状況(終点)」は何か、です。
「今の状況」と、「(実現可能な)目標とする状況」から、「するべき行動」が浮かび上がってくるような捉え方ですね。①よりも、より「全体」から捉えるような視点です。
メリットは、①の裏返し。つまり、
・修正が効きやすい
・「目標とする状況」への最短経路を取りやすい
ことですね。
一方でデメリットもまた①の裏返し。つまり、
・扱うべき情報量が増える
・判断が複雑で、時間がかかる
ことです。
実は、ここで、「目標とする状況」には、(現実的に)という条件が付いていることに注意してください。
つまり、「現在の状況」を正しく把握したうえで、「目標とする状況」を決める必要があるということですね。なぜかというと、「無謀な目的地(目標とする状況)」を設定してしまいかねないです。
例えば、今「東京駅に居る(始点)」とします。
ここから歩きで「京都駅に行きたい(『最終的な』目的地・終点)」があったとして、今日中に行くのはどう考えても無理ですよね?
だから、「一旦今日は小田原(神奈川県の途中)を目的地にしておこう」と、『現実的に実現可能な』下位の目的地を設定するわけです。
スプラの立ち回りでも同様です。
例えば、「ガチエリアを塗られた状況をキープする=カウントを稼ぐ」ことが、『(最終的な)目標とする状況』な訳ですが、だからといって、「敵が周りにいる」という『現在の状況』でエリアキープを目標に無防備に塗っていればキルされちゃいますし、「打開」という『現在の状況』で敵インクの中に突っ込んでいってもエリアは塗れないので、無謀な目標ですよね?
このように、最終的な『目標とする状況』は、「相手よりカウントを稼いで勝つ」ことな訳ですが、だからといって「現在の状況」を無視してはいけない訳です。
つまり、「最終的な目標とする状況」を鑑みながらも、「現在の状況」から「『現実的に実現可能な』目標とする状況」を設定する必要があるわけです。
このように、「現在の状況」から「(実現可能な)目標とする状況」を考える訓練を普段からしていくことが、立ち回り②が良くなることに繋がります。
大局観の立ち回り②と、実行段階の立ち回り①
これら2つどちらかだけで良いかというと、そんなことはありません。メリットデメリットを見ると分かるように、互いにない長所と短所を持っているので、どちらも重要です。
個人的には、「大局観」、つまり「全体の骨組み」を立てるときに「立ち回り②」の考え方、「実行段階」のときに役立つのが「立ち回り①」の考え方だと思います。
ガチエリアの打開での例を載せておきますのでご参照ください。
まとめ
今回は、立ち回りを「情報」の観点から
立ち回り①:「現在の状況(始点)」で「するべきこと(経路)」は何か
立ち回り②:「現在の状況(始点)」と、「(現実的に)目標とする状況(終点)」は何か
の2つがあることや、
大局観は立ち回り②で、実行段階は立ち回り①で見ていくと考えやすい
といったことを書いてみました。
少しでも参考になれば嬉しいです!
ではでは皆さん、よいスプラライフを~!(*´▽`*)
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