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無名フリーランスwebデザイナーのクラウドソーシング営業活動
こんにちは、無名です。
今日はクラウドソーシングでの、私流の営業活動について語りたいと思います。
クラウドソーシングを選んだ理由
私のフリーランススタートはクラウドソーシングからでした。
4、5年経った今も入り口は99%クラウドソーシングです。
理由は単純に、直接営業するのが嫌だからです。コミュ障ですし、ガツガツ飛び込み営業を頑張って砕けまくるくらいなら近所で適当にアルバイトをする方が良いです。はい…。
やろうと思えば前職の繋がりや専門学校時代の繋がりも使えると思うのですが、なんか嫌というか。
前職でフリーランスに外注するときのちょっと下に見てる感じや買い叩いてる感じもよく見ていたので、少なくとも前の会社には営業したくなかったですし、
自分の中途半端なスキルで身近な人に営業するのも恥ずかしかったです。
専門学校時代の友達でまだデザインしてる子達はみんなグラフィック畑で受賞歴もあったりしますから。
あと、1人同じweb系に就職した友達もいるのですが、狭い業界なので前職で一緒に仕事をする機会があり、その時に「友達と仕事をすると仲が悪くなるなー」と思った経験があるのもあります。
また、最初の頃は妊娠中、乳児育児中で気軽に打合せに出かけられる状況ではないし、zoomでも正直難しい状況でした。
なので、チャットだけでも納品まで行けるクラウドソーシングはとても魅力的でした。
イラストアイコンからスタートしました
私はフリーランス初期からデザイン一本でやっていたわけではなく、はじめはイラストアイコンを描いていました。
なのでデザインよりも受注ハードルが低かったかもしれません。
最初はココナラとSUKIMAというイラスト募集があるサービスを利用していました。
なぜイラストなのかと言うと、子どもの頃からイラストを描くのが趣味だったのと、そんなに仕事仕事したくなかったので、趣味のイラストなら気楽に稼げるかも〜〜🌷と思ったからです。
実際、イラストでお金を稼ぐのはすごくしんどかったです。
ライバルがめーっちゃいますし、相場がやっすいんですよ。
自分の実力も全然ないですし、これは仕事にしてはいけないタイプの趣味でした。
わたしは紙の裏に斜め45度の女の子のバストアップだけ描くくらいがちょうど良いので……。でもお仕事では頑張って全身とかも描いてましたけどね。それがまたしんどかったですね。
イラスト作成の営業の流れ
まず、サンプルアイコンを1つ描きます。
本当はたくさん描いた方が良いと思いますが、大変なので1つだけ描きました。
描いたイラストはそのまま自分のアイコンにします。
次に、仕事募集一覧を見て、「イラスト」や「アイコン」などで検索します。
募集一覧を見て、自分に描けそうな案件すべてに応募します。
応募メッセージにはこんな感じに書いていました。
こんにちは!無名と申します。
もし絵柄の方向性が合っていれば、アイコンづくりお手伝いさせて頂きたいです(*´ `*)
サンプルで以前描いたイラストを添付します。絵柄の参考になれば…
かわいい感じの女の子のイラストが得意です。
このへんに1、2行募集文章についての返事を書きます。
もし描かせて頂けることになったら精一杯描きます!
ご検討、よろしくお願いします♪
わりと黒歴史(^_^;)
イラスト募集は個人のめちゃ若めな方が多いので、結構くだけた感じで送っていました。
他出品者より少し金額を下げて1、2週間毎日応募していると、1件くらい獲得できるので、頑張って描きます。
上記案件をしている間も毎日募集を見て、自分ができそうな案件全てに応募します。
納品できたら、このイラストとサンプルアイコンを持って応募していきます。
この方法でやっていくと実績イラストが増えていくので、途中から全イラストを送りつけるのではなく、募集ジャンルに合うイラストをいくつかピックアップして応募していました。
応募でちょっとずつ金額を上げ下げして自分の価値を探りつつ、値上げしていきます。
わたしはアイコンイラスト500円から始めて、5,000円くらいで天井を感じて辞めました。
作業時間を考えると、普通に最低賃金以下でした。
ライバル多すぎ。やめだやめだ!🙂↔️🙂↔️
あと画力と熱意が足りませんでした。
デザイン制作の営業の流れ
途中から、「どう見てもデザインの方が稼げるし、経験者だしデザインの方が良くね?Adobeあるし」とか思ってデザインに切り替えました。
基本的には上記イラストと同じ流れで営業活動しました。
ココナラのランキング上げる方法とかを調べたら、「プロフィールをしっかり書いとく」と出てきたので、ランキング上位の方のプロフィールをたくさん見て、自分流に長々と書きました。これほんまに順位上がりやすくなるのでおすすめです。
前職での制作実績も覚えてる範囲でかき集めました。webなので手元になくても検索したら出てくるのが幸いでした。
公開できないので、メールでそっと送るくらいですが……。
ココナラ、クラウドワークス、ランサーズの募集一覧を見て、自分ができそうな案件すべてに応募します。
応募文章は大体こんな感じです。
はじめまして。
無名と申します。
フリーランスのwebデザイナーです。
ぜひHPデザイン作成のお手伝いをさせていただきたく、応募させていただきます。
こだわりを持って制作しますが、ご希望に合わせて柔軟に対応できます。
このへん募集文章に対しての返事など
↓
▼制作ソフトについて
figma希望です!
▼金額について
トップページ 00,000円
下層1ページにつき 00,000円
添付にて実績いくつか添付させていただきます。
精一杯制作させていただきますので、ご検討いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
募集要項に合わせて変えたりもしますが、基本めっちゃこのまんま送ってます。
ココナラとランサーズでは、本当の希望価格を載せて、自分が作れるデザインを出品します。
そして他のデザイナーさんの出品など見て価格帯をチェックします。
募集案件に応募する時は、他の方よりちょっと低めで行ってみると、取りやすいです。
売上金でちょっとココナラ内の広告配信みたいなやつもやってみました。1,000円もかけてないと思いますが、ちょっと勉強になり面白かったです。
デザインはイラストに比べて相場が高いのもあり、実績がないとなかなか獲得できません。
あと私は自宅保育でカオス必至の為オンラインミーティングNGだったのも、取りづらかった理由の一つかもしれません。
チャットのみでOKなのは大体50,000円くらいまでの案件がほとんどでした。
毎日応募をしつつ、クラウドワークスのコンペ案件にも参加しました。
と言っても3件くらいしかやってないのですが……。お金になる確率低いですし……。
クラウドワークスのコンペは、選ばれたらラッキー、選ばれなくても自分のポートフォリオに自動で載るので(コンペ主の設定次第かも?)無駄にはなりません。
最初の頃は片面5,000円でココナラでチラシ作成をしたりしていました。
やすい……。
しかもココナラの手数料もありますから、手元に入ってくるのは当時3,600円とか?うろ覚えですがそんな感じです。
それでも全力で作り、次はそれも抱えて応募します。
5,000円で作ったのに、こんな感じのチラシデザイン!10,000円!とか言って、いけそうな金額に値上げして応募します。あかんかったらちょっと値下げして他の案件に応募してみたりします。
これを繰り返し、今は大体チラシ片面20,000円でデザイン作成させていただいてます。
わたしの場合、初稿デザインは片面なら半日くらいで作れると思います。
修正入れたら日当20,000円くらいでしょうか。
長いお付き合いで値上げしづらいお客さんには、出会った頃の金額のまま、1ページ10,000円で、パンフレット16ページ160,000円でさせていただいたりもしています。
値上げしづらい理由は、ほんわかしてて実母に雰囲気が似ているからです。笑
お仕事もたくさんいただけるのでこのままでも問題ないかなと。
もっとコンサルとかマーケティングとか出来たらさらに値上げできるとは思いますが、私は作るのが一番好きで、できる限りそれだけやりたいのでこの辺りの金額が天井かなと思ってます。
webデザインも同じですね。
最初は15,000円で5ページくらいの店舗サイトデザインを作らせていただいてましたが、
3年くらい経ち、
同じお客さんで、最近140,000円でたしか7ページくらいのコーポレートサイトデザインを作らせていただきました。
このお客さん、わたしの値上げにいつも快諾してくださるので本当ありがたいです。
毎回もう断られるかなと思ってもOKしてくださるので、ちょっと怖いくらいです。
LPデザインも最初は構成を考えるところからデザイン、コーディング(やりたくないけど、やればなんとか出来る)まで一式15,000円で作らせていただいたりもしましたが、最近はデザインだけで6〜80,000円くらいです。
去年はLP、記事ページ、OGP、バナーのデザインだけ作成一式で200,000円の案件もありました。
入り口はほぼ全てクラウドソーシングですが、他の方を紹介していただいたりする時や、時給制でがっつり契約してお仕事とかになってくると直接になってきます。
そうして気付けば月の案件のほとんどが直接のお客さんになりました。これ規約的にかなりアウトかもです。汗
自分からの外部誘導みたいなことはしていないです。
フリーランス初期は、「やっぱフリーランスだと大きい仕事はないなぁ」と思っていましたが、それは単純に自分に信頼と実力がなかっただけで、何度かお仕事をしていると有名企業のお仕事も発注して貰えるようになりました。
ただ、実績には出せませんし、孫受けとかひ孫受けとかですけどね笑
大事なのは、毎回全力で作ること
「この案件は金額が低いからこのくらいで良いや」みたいなのはNGです。
毎回全力で作って、それを持って理想の金額で営業していくのを繰り返すことが、単価アップへの近道だと思います。
フリーランスだとお客さんの意見がどストレートに届くので、このフリー(イラスト1年+)デザイナー3年くらいでめっちゃ成長した気がします。
制作会社にいた時は、ディレクターさんが基本的にオブラートに包んでフィードバックしてくれていたのでそんな傷つくことは無かったのですが、フリーランスだと「(全力完成を提出して)これは完成ですか?」とか「クオリティが低いです」とか普通に言われますので…(´・ω・`:;.:...そしてそのままご期待に添えず失注した事もあります。
生活もかかっていますし、自分の名前でやっていて、自分で単価設定しているので、気も引き締まります。
最近の営業方法
フリーランス4年か5年目かそんくらいの今は、結構まったりめな感じでお仕事してます。
ココナラの出品が小さいカテゴリ1ページ目、大きいカテゴリも3ページ以内に大体入っているので自動集客が出来ているのと、
(お問い合わせは月に3〜10件くらいかなって感じです)
クラウドワークスもなんかプロクラウドワーカーになったので、選ばれやすくなりました。
ランサーズも1件くらいしか受注できたことないのですが、プロフィールの実績を見てくださった方から去年2回くらいお問い合わせがありました。
基本的には既存のお客さんが次のお仕事をくださるので、それを頑張りつつ、ちょっと手が空いてきたな〜と思ったらクラウドソーシングを開き、実績の多いココナラとクラウドワークスで応募します。
最初は金額関係なしに自分にできるお仕事全てに応募していましたが、最近はデザインジャンルを「報酬が高い順」にして1、2ページだけ見て、やりたい案件にだけ応募しています。
クラウドソーシングにしては強気な価格設定なので、体感5件応募したら1件取れるかな〜くらいの感じです。
ちなみに実績を見せる時は、ポートフォリオサイトはいまだに作っていないので、合いそうな実績をjpgで添付して送っています(^_^;)
「他にも色々見たい」と言っていただいた時は、jpgを紙/web/バナーにフォルダ分けしたものをzipにして送っています(^_^;)
「まずはポートフォリオサイトから!」とよく見かけますが、こんな雑な感じでも営業自体は全然できますので参考までに……。
応募の文章は全然変わってません。
口下手なので、実績を見てもらってどうにかなれば良いなと思ってます……。
たまに面談でデザインについての説明を求められて、全然喋れなくて焦ります。
案件の背景とかは覚えてるのですが、デザインについて何考えながら作ったとかは正直覚えてなくて。見たら分かることを喋っちゃったりしてます。
2年以上経った案件は特に……。絶対なんか考えてたと思うんですけど……。
なんかクラウドソーシングでは、他人の実績を自分の実績と偽る人がたまにいるらしいので、たぶんそういう対策も兼ねて聞かれているんだと思います。
あと普通にどんなデザイナーなのか見られているのでしょうか。
強みとかも聞かれて、毎回「これめっちゃ就職面接だな〜」と思います。
強みは大体どのジャンルでも作れる、柔軟に対応できる、とか薄っぺらいこと言ってます。
初稿デザインを出す時もあんまり説明しないんですよね。
制作者のことは気にせず自由に意見を言ってもらいたいので、言っても全体的なコンセプトとかを言うくらいが多いです。
でもAIが出てきた今は、デザインに疎いお客さんには特に、説明がなかったらAIと変わらない代物になってしまうかもですよね。
と思って去年は「初稿デザイン送らせていただきます!よろしくお願いいたします!」くらいだったんですが、最近はちょっとコンセプトについて語ってみたりしています。
将来の目標
わりと現状に満足しているので、今の感じでずっとデザインを作り続けられたら嬉しいです。
まあでも年配になってくるとたぶん難しいので、将来的にはもっと上流から関われるようになるべきだなとは思ってます(^_^;)
でもそれを頑張るのは本格的に仕事に困り始めてからだと思います。性格的に。
デザイン力はこれからもどんどん高めていきたいです。
そんな感じです。
最後まで見ていただきありがとうございました。