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誰が決めていいの?その感情?
「すんごい幸せなことだよ」
自分のことなのに、人から言われてあっ、そうなの?なんて気づく。
わたしの幸せってなんかマヌケだな…と思った。
自分の価値観で生きてます。なんて強がってみても他人の価値観に大いに引きづられている…幸せだよって人に定義してもらうとそれが増したように感じた。いたって単純。
主観でしかない幸せなのにその定義は案外曖昧。
そして、幸せは刹那だ。
同じ瞬間を切り取ってもそのときの意識次第で幸福度が天国と地獄ぐらいかわるんだもの。
寒さが幸福度を鈍らすのか…?
日本列島を襲う大寒波。
もう、寒いの飽きましたから…なんて弱音は寒波君には通用しない。
おかまいなしに冷たい空気で容赦なく街を包囲するもんだから体が毎日1ミリずつ小さくなる。
寒さに抗って、オシャレでもしようもんならその日の自分を呪うことになった。体が芯から冷えきった。ジーパンの下に何かを履くのが大嫌いだ。コートで中の服が見ないのもウンザリする。結局何を着ても仕上げのコートとマフラー で制服化。つまんない。
物理的に冷えると身も心も固まる一方。
固くなるとろくな事がない。
ほんとは寒さのせいじゃなくて…れっきとした理由はわかっているのだけど、もう寒さのせいにして腹を立てることにした。
腹が立つのはなぜか?
今、許したいことが多いからだ。
腹が立つ時は1人になるのが1番。
部屋は寒かったけど、西日に包まれた寝室が温かい気がしてそこで本を開いて読んでみた。
温かい色味にまんまと騙される。やっぱりここは寒い。誰も居ない1階の寝室は冷蔵庫と変わらぬ室温をたたき出している。
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小説をひと下り読んだところで本を放り出し夜でもないけど湯船に身を沈めることにした。
浴槽のタイルはミントグリーン。
涼を連想させる色から相反してお風呂は死ぬほど温かい。
まだ、夕方。
普段お風呂に入る時間より随分はやい。
たったこれだけでズルしてるみたいな気になって小さな背徳感に肩まで浸かる。
そんなことぐらい堂々としていたらいいのにって思った。
怒りが湯船にちょっと溶けだしてさらに熱気で相殺されたことにしよう。
何かをして欲しくて家族になったわけではないのに。
何にもしてくれないと腹が立つのはなんでだろう。
そしてほんとは何かはしてくれてるんだけど、自分の望むものから大きくズレが生じるとまるでなーんにも与えられてない気になってムカつくのだ。
はて…
これを傲慢と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょう?
わたしここ数年で怒りのフェーズだいぶ超えたよね~の自己評価がアッサリ覆る。
怒りに苛まれて結構イライラしてしまった。
と俯瞰できてるうちはまだマシな怒りなのだと思いたい。
風呂上がりにヨーグルトをかきこんだ。家にある1番大きなカレースプーンでガバンと食べたらちょっとだけスっとした。
怒りよバイバイ。
怒りとわたし別物、別物。