真夜中の奇行
「超能力がつく遊びをやろう!」
ミッドナイトに主人からのとんでもない誘い。
何を言い出すのだ。
眠いぜ…。眠すぎる。
何言ってるかわかんなすぎで返事もしてないのに遊びが勝手に始まってしまった。
ベッドにあぐらをかいて、謎の白いカードをシーツに並べ始める主人。
眠すぎて、枕から頭も上げず横たわったまま片目だけを開けてその奇行を眺める。
どうやら、この遊びはエスパーカードといって超能力を鍛えるトレーニングができるらしい。
詳しい人が読んだら違うーと怒られるかもしれないけど、直感とか透視とか、第6感とか、右脳のひらめきをだとかを高めるためのものなんだとか。
わたしの薄い反応にお構いなしに説明と準備が押し進められる。
眠いけど気になる。
気になるけど眠い。
その狭間で遊びは始まってしまった。
25枚のカード
裏は真っ白
表には○や△や⭐︎などの5種類の記号が描かれている。
自分が決めた記号を透視やら感を働かせて25枚のカードから5枚選ぶ。
5枚中何枚自分の思い描いた記号のカードが当てれるかというゲームなのだ。
そして、毎日練習を重ねることで勝率が上がるらしい。
勝率に伴って透視能力などのいわゆる超能力が強くるらしい。
全部らしいからのスタートで怪しいの極みなんだけど…。
目には見えない能力とか結構気になる。ほんで好きだったりする。
気づいたら両目を開けて枕から頭を起こすわたしがいた。
暗がりの部屋でベッドに並べられた白いカード囲みひたすらにジーーーーと見つめるアラフォーの夫婦。怖いねー。
見えてるんだか?見えてないだかわかんないけど、何とか透視力を働かせたような気になって5枚選出した。
結果はわたし、5枚中3枚があたってい
た!!主人は1枚。
うそーー!
わたし超能力者の素質あるんちゃう?
さっきまで片目だけで世界を見ていた人間とは思えないぐらい両目を見開いて興奮。
結局その後、何ランもゲームを繰り返えした。
(一回挑むのを一ランという…知らんけど)
的中率が高まったり下がったりして結局、自分の能力具合がやればなるほどよくわかんなくなってくる。
最後の一ランに関しては一枚も当たらん始末…。
その結果に今日はもう疲れたから辞めよう。辞めように行き着くまで随分長い時間を使ってしまった。
夜中だってのに。どーかしてる。
時計を確認するのも怖い時刻だと安易に想像がつくが一応確認。
携帯の画面に3時42分が見えてしまったとき、今日の寝不足の自分を呪う明日の自分がはっきり見えた。(超能力がなくてもよーーく見える)
そして、今日まんまと
ね・む・い
実はこの超能力遊びには続きがあって、子どもなら頭柔らかいし、右脳活性化しやすそうやから、すごい結果になるんちゃう??
真夜中の奇が家族の奇行へと続く。
その結果はまた次回!!
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