レモン農家さんとの出会い
ソレントというナポリとアマルフィのちょうど間に位置する大きな町ソレント。ここでスローフードに認定された食材を育てる方がいるとのことで、この町で農家として営む兄弟のマリオとサルバトーレに会ってきました。レモンを育てるだけでなく他の野菜も育てる彼らは、アグリツーリズモとして民家の運営もしていました。
ソレントの町は美しく観光客で賑わいます。そして農地として農家さんたちが営む地であるため、彼らの生活を体験できるアグリツーリズモが人気なのです。
お昼ごはんにおじゃまし農家めしをいただきました。ここでもマンマの作るランチ。ほとんど自分たちで育てた食材を調理するみたい。ということで今日は、サラダとパスタと魚料理とデザートが出てきました。
野菜のサラダにはお庭で育てたレモンをたっぷり搾り、オリーブオイルと塩を少し振るだけ。これだけでとても美味しいドレッシングのできあがり。パスタには、この地域で育てられるひよこ豆のような豆をたっぷりと。この日使ったパスタの種類は、様々な形のパスタがミックスされたパスタでした。日本ではなかなか見たことのないパスタです。サレルノは海が近い町なので魚介もあります。イワシをオリーブオイルで揚げてレモンを絞ってシンプルに頂きました。食後に欠かせないのが甘いもの。お家にはオレンジが沢山あったのでオレンジをみなで頂く。どれも新鮮で美味しく素敵なランチタイムでした。
その後レモン畑にご案内してもらいました。ソレントレモンとオレンジを育てているみたいです。自家製のワインや生ハムなども作っていて、美味しいものをなんでも自分たちで作ってしまうおそろしい農家さんたちだ、、と感心していました。
他の地域で作るレモンやオレンジとは違う特徴を持つため、彼らはソレントの品種を守ることを心がけていました。やはりアフリカやスペインなどの近隣国からの品種の方が安く取引される場合があり、なかなか手間をかけてそだてることが難しい時があるみたいです。それでも、品種を守るためにその品種を育て続けられていました。
手間と経済性と、どちらも大事だけれどもやはり難しい。
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