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日常ブログ #15口癖



以前、とある人が、
「ごめんなさいよりもありがとうを言える人の方が素敵だ。」
と言っていた。

私は、すみませんとか、ごめんなさいという言葉を使ってしまいがちなところがある。
なのでこの言葉を聞いた時、なるほどと思った。
それから1年ほど、すみませんと言いそうになった時は、ありがとうと言うように実践してみたが、
正直、全くと言っていいほど改善されていない。

今日は特にひどかったので、
一日を振り返って改善点を洗い出してみたいと思う。


9:50 

学校到着。
出席率の悪い中、「人少ないね」と言った先生に、
「すみません」と言った。
なぜ他人の罪を請け負って謝ってしまうのか。
私は何者のつもりなのか。


10:00 

教室内を暗くして映像資料を見る。
寝不足には拷問のような時間だった。
何とか眠気に耐えようとして、先生のPCに映った、グッドサインをした電球のキャラクターの真似をする。
「落ち着け」と声をかけてくれた友達に、
「すみません」と言った。
謝るより授業に集中した方がいい。


10:25 

モニターの調子が悪く、色が正しく表示されない。
一方私は未だに眠気と戦っている。
隣の席に座っていた先輩がモニターを見て、
「BP(ブラックポイント)が弱いんだな」と言ったのに反応して、
私が「BP?ブラックピンク?」と言うと、
「何それ?」という返事が返ってきた。
これに対し、「すみません」と言った。
これは全面的に私が悪い。


12:15

午前の授業終了。
普段一緒にランチを食べている友達に、お手洗いに行ってくる、と伝える接尾語として、
「すみません」と言った。
トイレに行くのに謝罪する必要なんてないし、友達は『アウトレイジ』とかに出てくる怖いおじさんではない。


12:25

昼休みの集まりに同じ班の人が中々現れない。
全然関係ない知り合いに「誰待ってるの?」と尋ねられ、
「同じ班の人だよ」と答え、その接尾語として、
「すみません」と言った。
この辺りから語尾が全てすみませんになり始める。
最低なゆるキャラみたいな感じである。


12:30

待ち人が現れた。
頼まれていた資料を完成させたので確認して欲しいと伝え、
見てもらっている間ずっと「すみません」と呟く。
もはや呪詛である。自信がないなら作り直せばいいと思う。


12:35

別の班員に手伝ってもらい、確認の取れた資料を学科の運営室のコピー機で印刷しに行く。
が、この印刷作業が初めてで、ありえないほど手間取った。
まずMacBook歴3年目にしてAirdropの使い方が分からない。
Wordの保存方法が分からない。
コピー機の設定の仕方が分からない。
印刷ミスを連発する。
一瞬パソコンと学生証が行方不明になる。
13ページの資料を26部印刷するだけで45分くらいかかった。
この45分で何回「すみません」と言ったか分からない。
「すみません」無限開放モードである。
ここから何をするにも自信がなくなり、より「すみません」を連発する。
この後、印刷した資料を班員にホチキスで留めてもらったのだが、
隣に座って、一部出来上がるごとに「すみません」と言っていた気がする。
我ながら本当にいい加減にして欲しい。
そしてパソコン教室に通って欲しい。


13:20

空きコマ。
友達に、午後の授業で行うプレゼンの練習に付き合ってもらう。
プレゼンが嫌すぎて授業に対する文句しか出てこない。
そのため、友達に対して、
1文句につき1「すみません」を言った。
こんな友達は嫌だの典型である。
文句を言うなら練習をしろ。


14:30

午後の授業の準備。
プレゼンには参加しないが、応援で見守りに来てくれた班員にひたすら平謝りで「すみません」と言った。
必要ないことで申し訳なさそうにして気まずい空気にするのはやめよう。


14:45

プレゼンの順番が近づく。
緊張のあまり呼吸とともに「すみません」と言った。
文字通り口先だけの謝罪である。
この時、完全に思考能力が低下していた。


15:00

プレゼン本番。
質問に答えた後必ず小さい声で「すみません」と言った。
それが原因でマイナス点つけられるんじゃないのか。
虚勢でもいいから堂々として欲しい。
そして、自分たちプレゼンが終了して、
「ありがとうございました」と言うのを間違えて「すみません」と言いかけた。
というか、半分くらいまで言っていたので、最後の挨拶が噛み噛みで変な感じになった。
どうしてこんなミスが起きるのか、もう意味がわからない。
プレゼンの評価は来週発表なのだが、もしよくなかったらまたすみません祭りが開催されるだろう。
全力で阻止したい。
だがプレゼンの後、言い間違いが理由でめちゃくちゃ落ち込んだ。


16:00

午後の授業が終わる。
プレゼンという大仕事を終えたものの、不安のあまりため息しかでない上に、
語彙が「すみません」しかなくなる。
極度の緊張状態から解放されたので、知能が著しく低下したのである。
班のメンバーに余計な気を遣わせないであげて欲しい。


16:30

下校。
班員との別れ際、「お疲れ様です」という意味で、
「すみませんでした」と言った。
最後までこれである。



これが今日のタイムスケジュールである。
あまりにひどすぎて、自分でも驚いている。

人生において最も避けたい苦手なものトップ3が、電話・カラス・人前にたつことである私にとって、
間違いなく2023年のハイライトとなる憂鬱案件・プレゼンの本番日で正気を失っていたことを考慮しても、
看過できない卑屈っぷりである。
これは何とかしないと、そのねじ曲がった自己肯定感によって、
己の人生を破壊しかねない。
本当に深刻な問題だ。

でも1年頑張ってみてこれである。
私も努力はした。
プレゼンのないまともな日はもっとしっかりと感謝を伝えるように努めていたし、
実践もできるようになっていたと思う。
それでも、いざという時にこれである。
やはり人は追い詰められると本性が現れるのだ。

だが、それでも諦めるわけにはいかない。
何としても私はごめんなさいよりもありがとうを言える素敵な人になるのだ。
なりたいのだ。

また一年努力をして、今度はプレゼンにも負けない強い感謝の心を持つことをここに誓う。


そして最後に、
本日多大なるご迷惑おかけし不快な思いをさせてしまった方々、
本当にすみませんでした。


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タマ
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