晩秋
住んでいるマンションの外階段に冬越しの場所を探すナナホシテントウが現れると、そろそろ秋も終わりだなと毎年思う。
今年も現れたので、俳句にできないか考えるも…まず、字数制限が厳しい。
ナナホシテントウは8文字
テントウムシで6文字
(そもそも夏の季語)
ええい、諦めて虫にしてしまえ…となる。赤いナナホシテントウの休む可愛らしさは読み込めない。
それでもって…
冬越しの(5文字)
ねぐら探すか(7文字)
閨探す虫(7文字)
とにかく字数制限が厳しい。
「ねぐら」は厳しいので、一文字減らせる「閨」を思いつく。でも本当は虫だから「ねぐら」の方を使いたい。「閨」だと人の寝室みたいだし、どうも少し色っぽいイメージがあって少し違う気がするが、文字数制限に勝てず諦める。
この辺りに季節の変わり目を感じる、この句のテーマをつけると
見つけをり
みつけたよ…くらいの意味にしかならなので子どもの詩みたいだ。
やすみをり
虫が休んでるのはわかるが、だから何?となる。
とりあえず思いつけたのは…
冬越しの 閨を探すか てんとう虫
(字余り、最後は体言止めでいいのか?)
冬越しの 閨探す虫 みつけをり
(子どもの発見みたいなのに閨って…?)
冬越しの 閨訪う虫も やすみをり
(訪うに探し求めるの意味もあるから、これでいいのか?秋の終わりの感じが伝わるかが分からない。マンションの外廊下で本当に冬越ししてしまうてんとう虫はいないので、休んでいるだけなのは本当。なんか恋人に会いに行って、途中でなんかあった人が疲れて休んでるみたいにも意味が取れる気がしてどうなんだろう。最早、テントウムシの可愛らしさは全く無い。)
ほぼ初めて考えてみたけど、定型詩は難しい。昔からそうだけど、詩才は無いなぁと作ってみるたびに思う。