晩秋(の続き)
先程の記事(https://note.com/tamaacalicocat/n/n57c1a8e3c909)の続きです。
Twitterでフォローさせていただいている方から、「てんとう虫」を「レディバグ」にしてもいいのではと感想をいただきまして、昨日の句
冬越しの 閨訪う虫も やすみをり
を、更に考えてみることにしました。
「レディバグ(5文字)」であれば「閨」とも、「てんとう虫」より言葉のバランスがよさそうです。何か削ってでも、使ってみたい言葉でした。
1番伝えたいのは、冬越しの場所を探しているてんとう虫を見つけた事なので、下五の「やすむ」は無くてもよさそうです。上五の「冬越しの」の「越し」も、まあ、虫の冬の過ごし方と言えば死ぬか越冬するかどちらかで、さほど大切では無い気がしてきました。「訪う」は分かりにくいので気になっている言葉です。そこで…
冬の閨 探しているか レディバグ
「レディバグ」を最後に回したのは、季節は秋の終わりなので、先に季節をはっきりさせてから出した方が季節に混乱がなくてよさそうだと何となく思ったからです。季語を別の季節の句に使えるかは、改めて調べてみたいと思いますが、今はこれくらいで。
ただこれだと、中七の「探しているか」が間抜けな印象なのと、体言止めが2つ(冬の閨/レディバグ)出てきてあまり良くなさそうです。
そこで、上五の「冬の閨」を考え直してみました。なぜ冬の閨を探すかというと、春を待つためなので、それを入れた方が多少は明るい句になりそうです。
春を待つ 閨探しをり レディバグ
だんだんできてきたのですが、「春」やら「閨」やら「レディ」やら、何やら少し色っぽい単語が並んでいる中に「探す」はどうかと。そこで「訪う」を戻してみることにしました。
春を待つ 閨を訪いをり レディバグ
「を」が多過ぎる印象ですね。
「訪う(と・う)」を古語の「訪う(おとな・う)」に入れ替えます。そうすると中七が字余りになってしまうので、「をり」を「し」にします。「し」は古語の過去を表す助動詞「き」の連体形なので、てんとう虫がそうしていたという回想の句になりそうですが、まあいいかなと。
春を待つ 閨訪(おとな)いし レディバグ
昨日とは少し違う印象の句ができました。が、これでいいのか…。また機会をみて少しずつ勉強します。