絵本の中のお洋服
今日は、お洋服づくりの話をします。
4年前に、あんびるやすこ先生の本に出会いました。
先生が書かれているのは、小学校低学年〜中学年くらいの女の子向けの児童書です。
最初に目についたのは、表紙の女の子が着る可愛いワンピース。
ちょうど子ども服づくりを趣味にしているときだったので、
「このワンピース、作れそうだな」と思いました。
似た生地を選んで、
手持ちの洋裁本から型紙を選んで、
それをイラストに寄せるためにアレンジして。
この工程が、なかなか楽しかった。
ワンピースが完成したあと、初めて本の中身のものがたりを読みました。
あんびる先生の生み出すものがたりは、優しく、わかりやすく、とっても大切なことを子どもたちに教えようとされていました。
誰かのマネはしなくていいんだよ。
ただ隣りにいてあげることが、誰かを元気にすることもあるんだよ。
カンペキじゃなくていいじゃない。あなたの良さをもっと見せて。
下手くそでも、失敗しても、夢中になれることがあるならそれは神様からのギフトだよ。
そんなことを、やさしくやさしく教えてくれるのです。
いつしか私は、あんびる先生のものがたりと、そこに出てくる女の子たちと、
あんびるやすこ先生ご本人が大好きになりました。
そして「大好き」という気持ちを
「ものがたりに出てくるお洋服を真剣に再現する」
という方法で表現する、個性的なファンになったのでした。
次回に続く。