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私の仕事

 こんにちは ちゅんたまです。今回は私の仕事である作業療法士について、大まかに書いていきます。

 作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。

 堅い!堅いんじゃwww
 上記の内容が、作業療法の定義となりますが、私が周囲の人たちに説明するときには、「患者さん自身が把握できていない、身体的、生活上の問題点をできるだけ見つけ出して、作業療法士の専門的な視点で解消していく仕事」とお話しています。
 リハビリテーションと聞くと、スポーツでの怪我や骨折等の対処をイメージされることが多いかもしれませんが、脳血管障害や内科系(内臓疾患や免疫疾患など)、精神科分野など多岐にわたる疾患に対処していきます。(その分、勉強を3、4年制の学校過程でしっかり勉強します)
 患者さんとしては、「この病気や怪我はどのくらい治るのか」「病前の生活に戻れるのか」「家族への負担は・・・」等、とても多くの心配事が出てきます。その心配事【問題点】を、Dr.を初めとする医療チームで解消していくなかで、リハビリテーションの担当となるのが作業療法士や理学療法士、言語聴覚士です

心臓の勉強ノート

 私は急性期病院、回復期病院、訪問リハビリテーションの3つの事業所で働いてきました。
 「急性期病院」とは一般的なイメージでは救急病院です。
 「回復期病院」は急性期病院で病態が安定したのち、中〜長期間でのリハビリテーションが必要な場合に入院する病院です。疾患によって「急性期病院で退院(外来で対応)」という疾患も多いので、回復期病院の知名度は低い様な気がします。
 訪問リハビリテーションについては「生活期」とも言われる分野で、自宅や社会生活での問題点を解消していく事を目的としたリハビリテーションを行なっていきます。

顔の骨・・・

 リハビリテーションのイメージとはどんなものでしょうか?私が学生の頃までは、「ベッドで患者さんが横になって、手足を動かしてもらって、怪我や病気を治していく・・・」的なイメージでした。これについては間違いではありませんが、これだけでは怪我や疾患で動きづらくなった身体を十分に動かすことはできないので、リハビリテーションの多くは「自力で身体を動かす、運動する、生活ができるようになる」のように、自力で身体を動かす練習を沢山します。
 ベッドから起きることから始まり、それこそ何でもリハビリの対象となります。歯磨き、食事、着替え、お風呂、掃除、調理、買物、仕事・・・。患者さんが日常生活に戻った際に、「できなくなってしまう活動」を出来るだけ見落とさない様に情報収集していきますし、「仕事」のリハビリなんか半端なくやる事が多いのです。
 家の造りはどうなっているのか、外出時の動作はどうか、電車に乗るのか、バスに乗るのか、自家用車なのか、人混みはどうするのか、階段はどうするのか、仕事内容は事務仕事?調理師?デパートの店員さん?患者さんが仕事をする上で最優先順位は何なのか?そもそも会社はどの様な対応をしてくれるのか?など、その仕事を細かく分析し、リハビリテーションに落とし込み、解決策を模索するのも仕事なのです。

 患者さんが「これができないと困るのだけど」と言われれば、それを分析しますし、療法士の視点から「〇〇なことは必要ですか?」と、本人や家族さんへも沢山聞きます。それこそ患者さんへの何でも屋さんスタイルで仕事をしています。
 世の中、仕事なんて恐ろしい数ありますし、患者さんからの情報も聞きつつ、Youtubeでそのお仕事を観察、分析する事も日常茶飯事です。

 ときどき、「療法士って筋肉と骨の勉強するんでしょ?」と大雑把に聞かれることもありますが、もっともっと身体の事を細かく勉強します。
 患者さんが「私、〇〇(内科系)の病気なんですけど」と言われて「あ、私リハビリの仕事なんで分からないんですよ」って会話になったら、やばいww もし、リハビリ中にその疾患(もしくはそれ以外)の症状で患者さんが急変したら・・・という事を踏まえて、脳や内臓、分泌系、神経系、生理学、運動学など身体の構造の多くを勉強します。
 私の通った学校では解剖学実習として、大学病院にて「検体」(提供された本物の身体です。)での勉強もさせてもらいました。実際の臓器等に触れて勉強させていただきました。とてもありがたいことです。※学校によっては、解剖実習ではなく、手術の見学という所もある様です🤔)
 現場ではDr.やNr.などの医療従事者と一緒に専門用語と専門知識で会話していくので、それこそ各医療従事者の専門知識には敵いませんが、会話にならないと話になりませんし、血液データや脳、骨、筋肉のCT、MRI等のデータも読み取れる様になっていないと、患者さんの不利益に繋がってしまいます。

と、だいぶ長くなってしまったので、今回はここまでにします😊

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