たま

教員のブラックさに嫌気がさし、色々と模索していましたが、腹を括って教員をやっていくことにしました。 これからこの業界に入ってきてくれる方に「負の再生産」をさせたくないので、思ったことを書きます。

たま

教員のブラックさに嫌気がさし、色々と模索していましたが、腹を括って教員をやっていくことにしました。 これからこの業界に入ってきてくれる方に「負の再生産」をさせたくないので、思ったことを書きます。

最近の記事

学校の存在意義

思いついたままに。自戒を込めて。 小学生に向けて、学校紹介の動画を流していた。 この動画は生徒が作成したものだ。 内容は、 部活動の紹介。 行事の紹介。 以上。 「学校紹介」といえるのか。 部活動や行事の紹介は「映える」かもしれない。 しかし、そこに映るのは一部の生徒だ。 キラキラした、 ワイワイやれる、 そんな雰囲気 映らない生徒のことを考える。 キラキラ ワイワイ そんな雰囲気が苦手な生徒。 「学校」の存在意義はなんだろう。 部活動や行事といった 「ハレ」

    • 吾輩は本である

      おいおい、人間よ。 またか。 また重ねるのか。 そろそろ倒れちまうぞ。 いったい何冊目だよ。 買っては重ね、重ねては買う。 いつになったら開くんだ? 積まれる方の身にもなれ。 ずーっっと、天井ばかり見上げる生活。 そろそろ卒業したいぜ。 ところでお前はなんで俺たちを買うんだ? 買うだけじゃ賢くならないぞ。 今のお前はバカの一つ覚えだ。 あっ、バカだから積むのか。 なんかごめんな。 便利になるのも困ったもんだ。 タップ一つで本が買えるな

      • 不登校支援事業は蜘蛛の糸か?

        ※この記事は一部の学校関係者に向けて書いています。僕は怒っています。 蜘蛛の糸 芥川龍之介『蜘蛛の糸」 (ご存知ない方はこちらへどうぞ。) 不登校の理由は様々。 不登校にならざるを得なかった子。 不登校にさせられた子。 不登校を自ら選んだ子。 それぞれにそれぞれの対応が必要で、 万能薬も特効薬も存在しない。 不登校を選んだ子、我が子が不登校になった(を選んだ)という保護者は 不安や焦り、自責の念、様々なマイナスの感情に襲われる。 誰一人として「不登校」という事実

        • みーんな5

          評定。 あれです。 通知表に書かれる数字。 各教科の力がどれぐらいあるかをお知らせする数字。 5を取りたいからがんばる。 5を取るためにはどうしたらいいですか? どうして5じゃないんですか? どうして5がほしいの? 高校受験に有利になるから? 希望する高校へ行くためのチケットなんだったら 5あげちゃう! 行きたい高校へ進学して、なりたい自分になるために頑張るんだよ。いってらっしゃい。 って言いたい。 高校進学のチケットを教員が握っているから、 変な感じがする。

          主体的に取り組みたくなる課題の設定と教科横断型授業の備忘録

          ※タイトルにもあるように僕自身のための備忘録です。でも、書いていて先生方の授業アイデアのネタになるんじゃないかなって思いました。読んでみてコメントください。 「教科で学んだ知識を実生活に落とし込む」もしくはその逆、 「実生活で使う形にして教科で扱う」が大切。 そのために、 学んだ知識を活かせるような実生活に近い場(課題)を設定すること。 主体的に取り組みたくなる課題の設定 例えば、 「好きな歌詞・言葉がなぜ心に響くのか?」という課題を設定し、 教科書にある作品で課題解

          主体的に取り組みたくなる課題の設定と教科横断型授業の備忘録

          「子ども観」を見直そう!

          ※この記事は「子どもは教えてあげないと」など子どもに対して「〜(して)あげる」という感覚を持っている人、そういう言葉を使う人に読んでほしい記事です。 ※「子ども観を再確認しましょう。子どもを信じて注入をやめ、「水を向ける」ことをしませんか?」という提案です。 ある研修で「”叱る”をやめましょう」という講師の言葉があった。 すると会場は「えっ?じゃあどうすればいいの…??」「いや、無理でしょ」という戸惑いと反発の入り混じったような空気に包まれた。(ように感じた) ここで会の

          「子ども観」を見直そう!

          必要悪と不必要善と必要ムダ

          ※ただの書き散らしです。読む価値はありません。 「必要悪」というものがある。 (よくないことではあるが、組織や社会などにとって、やむをえず必要とされること。) 「悪」とあるが、「必要」なのだ。組織や社会を成立させるために。 (そもそも「善」「悪」とは…、みたいなものは置いといて。) 「不必要善」に溢れている。 「不必要」な「善」。 少しでも常識?に外れたことをしようもんなら、外野がこぞって「それ見たことか!』と腕まくりをして、意気揚々と、我が物顔で、叩きにやってくる。

          必要悪と不必要善と必要ムダ

          こないだ書いた記事「ぼくのかんがえたさいきょうのおこづかいばいぞうけいかく」は「販売学習」っていう手法っぽい。 真似すんな、世間!

          こないだ書いた記事「ぼくのかんがえたさいきょうのおこづかいばいぞうけいかく」は「販売学習」っていう手法っぽい。 真似すんな、世間!

          ぼくのかんがえたさいきょうのおこづかいばいぞうけいかく(なぜ・ぜんていの巻)

          ※この文章は「保護者」・「中学生以上の子ども」に向けて書いています。 ※「自分で稼ぐ経験って『生きる力』じゃん」って話 生徒との雑談でよく「お金を稼ぐ」という話をする。 中学生は「スマホが欲しい、服が欲しい、推し活したい。だけどおこづかいがない…」と言っている。 そうした話の流れで「じゃあ稼いでみたら?」となるわけだ。 まぁ、返ってくるのは「え〜、そんなの無理。」という答えがほとんどなのだが。 もちろん中学生だから勝手にやってはいけないので、生徒と保護者が協力することが前

          ぼくのかんがえたさいきょうのおこづかいばいぞうけいかく(なぜ・ぜんていの巻)

          新紙幣で盛り上がってるけど…

          ※この記事は自分のために書きました。忘れたくない姿勢だったから。 「物事はただそこに在って、意味を見つけるのは自分」という話。 2024年7月3日、20年ぶりに新紙幣が発行された。 報道では「各業界の新紙幣への対応状況」や「なぜデザインの変更をしたのか」などを取り扱っている。 けれども、僕がよく利用するSNSである「X(旧Twitter)」では、 「新紙幣手に入れました!」 「新紙幣の数字のフォントが違っててキモい」 「描かれてる人、知らん」 「渋沢栄一は婚外子が…、妾が

          新紙幣で盛り上がってるけど…

          「開示悟入」

          ※この記事は備忘録です。教員として忘れちゃいけないなと思ったので、将来の自分に向けて書いています。 ※生徒指導は「この人の話、聞いてやってもいいかな」と思われてから。という話 僕が中学校教員として働き始めた、最初の学校でのお話。 ある日校長に 「あなたの授業は”開示悟入”ができているね」 と言われた。 本来「開示悟入」は仏教用語で、次のような意味がある。 「何のことやら??」という僕の表情を察し、 「『開』は『開く』。子どもたちが学習に向かうために、授業を受け入れる

          「開示悟入」

          「社会の歯車」は悪か

          ※この記事は学校に関わる人すべて(子どもも大人も)に向けて書いています 「逃げ口上はクセになるし、厄介だよ」という話 「社会の歯車をつくっている」 学校が批判されるときに使われる。 「社会の歯車」 いつ、誰が言い出したのかはわからないが、 「「歯車」は「社会を回すためだけに存在する無個性の一つの部品」であり、そんなものにはなりたくない!(自分の価値を認めてほしい。自分を一人の人間として認めてほしい)」 ということなんだろう。 果たして、社会の「歯車」は悪なのか。

          「社会の歯車」は悪か

          幼稚な大人。不幸な子ども。

          ※この記事は教員、教員を目指す人向けに書いています。 「教員は一挙手一投足が『教育』になっているか常に考えましょう」 という話 大人に幼稚性が残るとどうなるか 学校は子どもの健やかな成長のために存在する。 だから前回、学校の対応に苦言を呈した。 では、家庭に幼稚性が残るとどうなるか。 過剰サービスは家庭をダメにする 幼稚性は他責思考だと述べた。 他責思考とは問題の原因が他者にあると考える思考をいう。 つまり、責任転嫁をする家庭が増える(=お客様化する)のだ。 もち

          幼稚な大人。不幸な子ども。

          責任を奪うな。ガキになる。

          ※この記事は教員、教員を目指す人に向けて書いています。 「相手のやるべきことを奪いすぎると相手はダメになる」 「任せるところは任せないと成長しない」 というお話。 助ける 困っているから助ける。 困りそうだから助ける。 困るかもしれないから助ける。 後始末が大変だから助ける。 助けたいから助ける。 感謝されたいから助ける。 「助ける」判断は難しい。 僕は、求められたら助ける。 もしくは、後始末が大変だから助ける。 ある投稿 先日、X (旧Twitter  ←この書

          責任を奪うな。ガキになる。

          公教育が終わった日

          教員の数が足りない。 教員の成り手も減ってきている。 厳しい教育業界にまた逆風が吹いた。 2024年5月30日、一つの裁判の判決が出た。 那須雪崩事故。 那須雪崩事故 公教育が終わった日 部活動によって尊い命が失われた。 これは絶対にあってはならない。 そして、部活動によって「禁固刑を受ける(=失職)」ということが示された。 もちろん犯した罪は償わなければならない。 しかし、 部活動は教員の担うべき仕事ではない。 そのため、ボランティア活動(自主的活動)扱いである

          公教育が終わった日

          人生の”使い方”

          人生の”使い方”と聞いてどんなことを考えましたか? ”どう生きるか”、”どう過ごすか”と似ているかもしれません。 言葉の意味から考えてみましょう。 ”「使う」=それを、あるもの・ことのために働かせる” ”「使い方」=対象を利用する方法。操作方法。取扱説明” ここでは「対象(人生)の操作方法」でいきましょう。 人生の「操作方法」とは あなたの人生は誰のものですか? そうです。あなたのものです。 子どものために生きるとか、大切な人のために生きるとか、誰かのために生きよ

          人生の”使い方”