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天才 ダ・ヴィンチが学んだ「会計の父」


天才も学んだ「会計の父」

 「最後の晩餐」「モナ・リザ」など数々の名作を残したイタリアルネサンス期を代表する万能の人、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
 絵画だけでなく、彫刻、解剖学、天文学、舞台技術、軍事技術、建築学、音楽などあらゆる分野で才能を発揮した天才です。

 天才レオナルド・ダ・ヴィンチが、ルカ先生と呼び「数学」を学んだとされる人がイタリアの修道士ルカ・パチョーリ。
 ルカ・パチョーリ先生の数学書には、レオナルドが「正多面体」の美しい挿絵のデッサンを描きました。

初めての「複式簿記」の本

 そして、ルカ・パチョーリの「算術、幾何、比および比例全書」(通称,
スムマ)がヴェネツィア式の「複式簿記」を体系的に記述して印刷された初めての書籍とされています。(1494年刊行)
 すでにヴェネツィアは胡椒や絹などの東方貿易で栄えており、商人は帳簿記入によって業績を把握していました。
 当然ながら、ヴェネツィア式の簿記は、会計取引を両面で捉えて仕訳する「複式簿記」でした。財産状況と損益を計算するために不可欠だったのが、複式簿記なのです。

経済を支える美しき複式簿記 ♪

 会計の父といわれるルカ・パチョーリの書籍が刊行された後、複式簿記はヨーロッパやアメリカに広まり、その後の産業革命、資本主義、経済の発展を支えてきました。

 文豪ゲーテは小説「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」で、主人公の友人に「複式簿記は最高の発明品」とも言わせています。

 過去500年を超えて変わらない技術として語り継がれてきた「簿記のルールは美しい!」としか言いようがないと実感します ♪

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