2NLと5NLで意識すること
導入
こんにちは。
今回は、いわゆるマイクロステークスの一番下、2NLと5NLでプレーする際にどんなことを意識してプレーするべきかについて書いていこうと思います。
最近ポーカーを始める人が増えていると思いますが、お金に余裕のある人ならともかく、オンラインでポーカーを初めてやる人はまず最低レートである2NLや2NL zoom/Rush and Cashなどに手を出すことが多いと思います。
私も初めてGGPokerのアプリを入れた時はひたすら2NL R&Cをプレーしていました。
一番下のレートだし簡単に勝てると思われがちですが、ポーカーを初めてすぐの初心者がこのレートで勝ち越すのはなかなか大変なことだと思います。(特にレーキ分を引いて勝ち越すのは思いのほか大変です)
*誤解されがちですが、Pokercraftに表示されるEVグラフからレーキを引いた分が実際の収支です。
2つのキーファクター
2NLと5NLで勝つために最も重要なのは以下の二つだと思います。
バリューベットでコーリングステーション(コールし過ぎなプレーヤー)からしっかりバリューを取ること
ブラフしなさすぎな相手(特にリバー)の大きなベットを降りまくること
この二つができていれば、プリフロップでよほど大きなミスがない限り利益が出ると思います。
バリューベット
まずバリューベットですが、簡単なように見えてしっかりとバリューを取り切るのは意外と難しいことです。
必要なのは、
①ハンドの相対的な強さの理解
②バリューのターゲットとなるハンドの想定
③そして相手のレンジの想定
ワンペア、セット、フラッシュなどハンドの絶対的な強さではなく、相対的な強さで見られるようになることは非常に重要です。
役の強さに比例してトップペアだからベット、ツーペアだからレイズ、セットだからオールインという考え方は初心者にありがちですが、危険です。
例えば 9s 8s 7s 6s 6dというボードでのA9hはリバーでバリューベットが打てません。ベットしたとき相手が弱いキッカーの9や8のペア、7のペアでコールしてくれる可能性はほとんどなく、逆にフラッシュや6のスリーカードなど自分より強いハンドにしかコールされないからです。
逆にKs 8d 7d 3h 2cというボードでの87はKに向けてかなり大きくバリュベットが打てる場面です。このボードでは完成しているドローはなく、ツーペアもできにくいボードです。また、3BP/4BPであれば相手が下のセットを持っている可能性も下がるのでオールインまでいける可能性が高いです。
バリューベットを打つときはターゲットを想定することが重要になってきます。
1.の例でバリューベットを打ってしまう人は、ターゲットの想定ができていないと言えます。
2.の例でバリューベットを打たない人や、コールを貰いたくて小さく打ってしまう人もターゲットの想定がずれている可能性があります。
2.のボードでは、小さく打つことでKだけでなく8や7、あるいはTT、JJなどのポケットにコールをもらえる可能性はあります。
しかし自分がKを持っていないこともあり、相手のレンジにはKxが全て残っています。
なので大きく打っても十分にコールを貰える可能性があり、小さく打つことはバリューを取り逃がしてると言えます。
次に、ターゲットを想定する際に役に立つのが相手のレンジ想定です。
相手のプリフロップのアクションで相手のハンドをある程度絞ることができます。
最初は、
相手が3betしてこなかったからAAやKK、AKのような強いハンドはない
UTGの私のオープンにBTNでコールドコールしているのでポケットペアやスーテッドコネクター、Axsなどが多い
3bet率のとても低い相手がUTGの私のオープンに3betしてきたのでA5sのようなブラフはあまりなく、高確率でAK,TT+のような強いハンド
などシンプルな考察で十分です。
VPIP(参加率)からしてめちゃくちゃな人はいますが、ある程度スタッツがちゃんとしている人相手にはこのような想定をするのが大事です。
常に相手のレンジを想定することを意識していれば、少しずつトップペアやオーバーペアで下のキッカーなどをターゲットにバリューを打てるようになったり、逆にQ,J,T,9のうち二つ以上が落ちているボードでは、コールレンジのハンドでツーペアが出来やすいので、それを警戒してミスバリュー(自分のハンドを過信してベットしてしまうこと)を打たなくなったりすると思います。
またバリューベットを打つときハンドの強さ別の大まかな基準としては、
オーバーペア、ツーペア以上はバリュー3回分
トップペアグッドキッカー以上はバリュー2回分
トップペアウィークキッカーはバリュー1回分
を目安に、ボードやレンジによってベットのサイズを調節するといいと思います。
フォールド
次に、バリューベットと同じくらい大事なことがしっかりとフォールドすることです。
2NLや5NLでは基本的にブラフが非常に少ないです。特にリバーでのレイズやトリプルバレル(フロップ、ターン、リバーと続けてベットすること)は9割以上がバリューです。
なので相手のバリューレンジを想定し、自分のハンドがそのバリューレンジにもある程度勝っている時のみコールすればいいのです。ブロッカーなどを駆使したブラフキャッチもこのレートの相手のブラフ頻度を考えればあまり意味はないように感じます。
もう一つ大事なのは、相手のバリューレンジを想定する時に、相手がミスバリューで打ってきている可能性があると言うことです。
バリューベットの欄でも書きましたが、ハンドの強さはボードによってかなり変化します。
それをあまり理解せずにストレートやフラッシュのあるボードでAAでトリプルバレルを打ち切ってきたりする可能性も視野に入れなければいけません。
相手がどれだけハンドの相対的な強さに理解があるかは判断が難しいですが、そこは相手のスタッツが適正値とどれだけ離れているかや相手とのハンド履歴を見て判断の材料にしましょう。
また、相手が明らかにハンドの相対的な強さ、レンジ想定、ターゲット想定においてミスがあるなと思った場合は、メモを残しましょう。
このメモは次回以降に同じ相手と対戦した時に非常に大きな判断材料になります。
このレートでは、リバーでコールした際にブラフが出てくることがほとんどないと言いましたが、ブラフが出てきた場合も必ずメモを残しましょう。(ブラフができると分かっただけで戦い方が大きく変わります)
相手にブラフが存在して初めてブラフキャッチを選択肢に入れることができるからです。
ブラフについて
マイクロステークスでブラフをする意味があるのかについてですが、結論してもいいと思います。ただシチュエーションは選んだ方がいいです。
2NLや5NLでは一定以上強いハンドは降りないという人がそこそこいます。
そのような人たちがハンドを降りなくなるボーダーは多くの場合ではトップペア強キッカー、少し上手いプレイヤーだとツーペアくらいになります。
どれだけボードにストレートやフラッシュの可能性があろうと、そのラインより上のハンドを持っている時に降りることは非常に稀です。
ボーダーはプレイヤーによって多少のバラつきはありますが、相手のレンジ内にそのラインより上のハンドが一定数以上ある場合ブラフするのは得策ではありません。
ターゲットの話に戻りますが、マイクロステークスでは相手の弱いハンドをターゲットにしたブラフは有効だと思います。
AハイやKハイ、サードペア以下のポケットペアなどは比較的ブラフしやすいと思います。純粋にハンドの強さでコールするか決めている人が多いため、トップペア以上のハンドを降ろそうとするのは得策ではありません。
つまりマイクロステークスのプレイヤーは傾向としてトップペア以上のハンドをコールしすぎており、ボトムペア以下のハンドで降り過ぎていると思います。
具体的にはターンからチェックアラウンドで回ってきたリバーで自分がQハイ以下だった時にKハイ、Aハイをターゲットにポットの50-60%程度のブラフベットを打つことは有効だと思いますが、
逆にこちらがアグレッサー(最初にレイズした人)の3BPでボードがQJT74 Rainbowの時にAKのストレートを主張してもQのペアはほとんど降りません。
なのでブラフすること自体は有効だと思いますが、いつやるのかが大事だと思います。
最後に
とりあえず私が特に意識していることはこんな感じです。
他にも細かいところや相手にブラフがない、またはブラフキャッチしてくる頻度が高い特定のシチュエーションなどはありますが、それはまた違うノートで書こうと思います。
私自身まだまだポーカーが強いとは思っていませんが、これらを押さえれば少なくとも2NLや5NLで利益を出すことはできると思います。
ご精読ありがとうございました。